表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

9月3日

一日飛びます

寝る子は育つ、というが、毎日八時間時間以上寝るのはどうなのだろうか。


「毎日の無駄遣い……だな」


ぼくは決め台詞を吐いて十四時に起床する。寝たのは五時なんだがな。もったいない。


とにもかくにも飯を食う。それが先決。腹減ったー。


昼飯は三日か四日くらい連続で冷凍のからあげとごはん。からあげはもちろんチンしたよ。


そして食いながら録画してある朝ドラを見る。半分、青い。なんか最近ぐだぐだ感ある。


まあ十五分なのでさくっと見てさくっと飯も食う。お腹いっぱい。


さてさて何をしようか。なんて言っている場合ではない。


脚本学校から提示された宿題をやらねばならない。やるしかなっちゃん。


今回提示された宿題は、朝ドラの脚本の写経とフラガールの脚本を読んで映画を見る、そして任意ではあるが忖度の一ページ半脚本だ。やることは山積みである。


で、まず取り掛かるのは忖度の一ページ半脚本だ。こいつはかなり曲者。


まず、この忖度にはささみの願いである『震えた文字で書かれた手紙』を使わなければならない。


しかもただ使うのではなく、クライマックスで、主人公にぶつけて彼の考え方を変えなければならない。


それは物語の一番の肝。なら、そのクライマックスの引き金となる小道具『震えた文字で書かれた手紙』は、一番最初に登場したほうがいい。


中途半端なところだと感動が薄れるし、最後らへんに出てきてもポッと出の、後付けみたいなもんで涙ちょちょぎれるかこの野郎みたいな感じになる。


で、今回この『震えた文字で書かれた手紙』を書く役は母親の久子だ。彼女は前回のぺら3だと植物人間だったが、今回は病弱に昇進(?)した。


そして前回ぺら3で登場したパーキンソン病の父は今回出演しない。父と母両方ぺら3に出演させると焦点がどちらにも絞れず結果として中途半端になるのだ。だから今回は母のみ。


そしてそして、ここで物語のもう一つの肝、障害が登場する。


彼はシンゴジラでいうゴジラくらい重要。こいつがいないと「冒険はまだ始まったばかり!」にすらならない。


で、この物語の場合、障害を何にするかだが、これは割と簡単だ。


『震えた文字で書かれた手紙』が書けない。だ。要因は病弱でペンが上手く持てないから。だがまったく書けないだとめんどくさい。なら字が汚いくらいで。


よし、ならば物語の冒頭は久子の文字の練習にしよう。てことは、久子は、「手紙を書きたい」「でも上手くペンが持てなくて書けない」「なら練習しよう」「うおおおお」「上手くなった」「手紙を書く」


さて、ならどうして手紙を書くのか。それは主人公の聡に想いを伝えるためだ。


聡は東京に行くことを迷っている。それを手紙を使って迷いを払拭させる。これで物語の骨格は完成。


次は忖度役の健吾の出番。この物語のテーマは忖度。そして持論だが主人公は忖度をするのではなくさせられる側のほうがいい。


そしてここが肝心というか、絶対やらなければいけないのが、忖度した側は物語のクライマックスにいてはならないということだ。


もしクライマックスにその忖度した本人がいると忖度したことにならなくなる。もちろん、隠れてみてるくらいならいいが。


で、健吾は聡と仲がいい友達。聡が東京に行きたいのを知っている、でも久子が病弱なのも知っている。だから聡は久子に東京に行きたいことを言えない。ならば、「おれが人肌脱ごう」と健吾が立ち上がる。


ちなみに健吾はニセコイの集っぽいイメージ。


健吾は聡の志望校が全部東京の模試の結果を久子に見せようとする。だが、ここで久子が息を引き取る。悔しがるが手紙を発見。それを見て久子が聡の考えがすべてお見通しなのだと知りほっこり。


亡くなった知らせで病院へ走る聡。久子を見つめてこれからどうすりゃいいんだと嘆く。聡は久子がなんでもお見通しなのは知らないわけだからね。


ここで『震えた文字で書かれた手紙』を発見。東京に行くことを決める。


ここまで決まったところで脚本を書く。うおおおおおって書いたら余裕で二ページ。まじ卍。


「く……かくなる上は……」


多彩にした表現を削ったり、言葉を省いたり変換して一行に収まるようにしたり。


とかなんとかやってると電話。友達。飲みに行こう的な。


「気分転換に行くか」


わいわいがやがやわいわいがやがや。


さて帰るか。


「ガールズバー行かね?」


oh……


「いいよ」


大体こんな感じ。


男三人で行って女一人。悲しい。ギャルっぽい感じ。開始二十分で飽きてぼうっとする。気づけば終わってた。


帰ってばたんきゅー。


「あ、ランニング……ま、いっか」


てことで今日のしじみの一日分の気持ちでした。












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ