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9月10日

チュンチュンと小鳥がさえずってんなー。あー。朝だなー。結局一睡もしてねー。


とうとう昼夜大逆転しそうだ。だからとりあえずこのまま起きてよう、うん。


てなわけで、やってきました九月十日。今日から大学が始まる。


まあでも時間割さくっと組んだ感じ月曜日は休みっぽい。やったね。


なので実質夏休みは今日まで。大学三年生最後の夏休み、何して過ごそうか。


ここでささみが教えてくれた銀座の松竹図書館を思い出す。行ってみようか。


だがここで緊急事態、ではないが問題発生。


「そういや昨日、ゆうちょ銀行のカードの再配達の受付したやん」


指定したのは十二時から十四時までの間。


「それまで動けないやん……」


再配達してもらってまた不在なんてそんな大仰なことはできないので、ここは大人しく待つしかない。


でも、まだ朝の六時。全然時間がある。


「そうだ、部屋の片づけしよ」


ここ最近、物が増えた。そして机に向かう時間も増えた。そして気になっていたのが、机の端にある本棚。結構机の面積を取っている。ただでさえ、猫が四分の一くらい陣取ってるので、これはどかしたほうがいい。


以前一人暮らししていたアパートで使っていた……名前がわからないやつを組み立てて、そこに物を押し込めていく。テレビ台からテレビをどかし、そこに本棚を置く。


そしていらないものを断捨離してく。わりと時間がかかった。


それでもまだ十時前。そうだ。失くした定期再発行できるのか聞いてこよ。あと、支払いもしよ。


というわけで色々私用を済ませていく。


帰ってきたのが十二時前。そこからゆっくりと飯を食う。朝ドラ見ながら。


で、今回やどかり先生の出したお題に朝ドラ『ひよっこ』の脚本の写経があり、そしておそらく次の授業でその写経した部分のお話を見るのだろうが、ちょっと気になるのでNHKオンデマンドに登録してみてみる。


その際に、『あまちゃん』を発見し、脚本が宮藤官九郎なので観てみることに。


十二話まで観てとっても面白かった。のうれんれなかわいい。


そうこうしているとやっとゆうちょ銀行のカードが届く。


はぁ、と一息ついてベッドにダイブしたら気づけば寝ていた。


起きるともう午後六時。


「あーあ、またこれ夜寝れねぇやん」


やっちまったと思いつつ、ごろごろして夜飯を食う。


そのあと、ようやく今日が月曜日、ジャンプの日だと気づき、読み始める。ちなみにジャンプは今電子書籍で定期購読にしている。


読む、読む、読む。


とっても面白かった。やっぱりアクタージュはぼくのつぼをくすぐる。


でも、なぜだろうか。ここにきてそんな疑問を抱く。


アクタージュは別段、劇的な話というわけでもない。もちろん、ただ淡々に話が進んでいるわけでもない。でも明らかに派手さはない。けれどぼくはとてもアクタージュが好きだ。


どうしてだろう?


ぼくの好きな作品はたいてい劇的だ。ラノベだと『リゼロ』で、大衆小説だと池井戸潤作の、たとえば、『下町ロケット』とか『空飛ぶタイヤ』とか、半沢直樹シリーズとか。ジャンプでいうなら、今はドクターストーンだ。


ともかく主人公が相次ぐピンチで地獄の底まで落とされ、そこから光明を見つけて這い上がる。ぼくはそういうストーリーにとても惹かれる。


だが、アクタージュは別段そういうわけでもない。たしかに主人公は悩んでいるが、窮地に立たされどうしようもない、というほどでもない。


ならどうしてぼくはアクタージュに惹かれるのだろうか。


絵、もあるかもしれない。ハイキューも結構絵でゾクッとさせられることが多い。


けれどそれよりも思うのは、言葉のセンスかもしれない。ぼくは結構言葉にやられることが多い。それでいうなら西尾維新さんの物語シリーズ。あれは天才的だと思う。ぼくには真似できない、というかあれは真似するものではない。頭おかしいわ、と笑いながら読むものだ。


で。ここで思うに、ぼくは劇的なストーリーが好きなのではなく、劇的なストーリーから生まれる言葉が好きなのではないだろうか。


リゼロだってそうだ。ぼくが好きな場面は、レムがスバルに温かい言葉をかけ、スバルを奮い立たせるところだ。あれは激震した。あれを見てぼくの人生が変わったといっても過言ではない。


もちろん、ここは山場なのでみんな好きといえば好きなのだろうが、ぼくはもしかすると一際そこが好きなのかもしれない。


ならば、ぼくが脚本で大切にしなければならないのは、劇的な場面ではなく、劇的な場面から生まれる言葉ではないのだろうか。


ぼくはずっとどうにか劇的にしなければと考えてきた。でも、それは間違いだったのかもしれない。


ぼくが考えなければいけないのは、言葉だ。劇的なストーリーじゃない。


「なんか最近、思うところが多いな」


一日一日で色々学んでいる気がする。


「ちょっと頭整理するために走るか」


もしかするとランニングのおかげかもしれない。ランニングをするときや、した後で何かを学んでいる気がする。ランニングに意味はあった。


「あはは、あはははは」


走りながら笑う。最近、なんのために走ってるのかわからないと思うことが多かったので、なんか嬉しい。


走ってシャワー浴びたらひたすら写経。目標を決めた。


週に一本。写経。


「うーーし、頑張るぞーーー」


昨日のを引いたぶんを六日で割る。それが今週のノルマ。やってみると結構きつい。


二時間以上かかった。これを毎日かと思うと嫌になるが、やりたくないとは思わない。


「とりあえず寝るか」


寝れるかわからんけど。寝れんかったらまた明日起きてる場面から始まるだけだ。


そうだ、『パソコンは書きすぎる』なんて脚本、今度書いてみよ。


そしてなんとなく気分がいいので、ぼくが脚本学校の生徒さんから良い評価をもらった脚本をここに載せておきます。


では、今日一日分のしじみの気持ちでした。



「サイン」(第2稿) 

      作・しじみ

【登場人物】

 山田拓郎(14)・綾瀬春奈(14)


O 山田家・拓郎の部屋(朝)

  目覚ましと同時に起きる拓郎(14)。携帯の画面が光っていることに気づき手に取る。春奈からのライン。『口元に人差し指を添えたら、それは秘密にしてねのサインなんだよ』。

拓郎「……だれだこいつ」

  悩むことなく返信する拓郎。『送る相手まちがってますよ』


O ××中学校・昇降口

拓郎「(震えながら)ありえない……ありえない……」

下駄箱の前で立ち尽くす拓郎。その手には一枚の手紙。『いつも頬に墨をつけた拓郎君が大好きです。クラスメイトより』。

拓郎「なんなんだこの丸っこい文字は!」


O 同・拓郎の教室

  手紙片手に教室に入る拓郎。まばらにいる生徒を順々ににらみつけていく。

拓郎M「いったい誰だこんなふざけた文字を

書いたのは! 書道を習字と言われるより腹立たしい!」

最後。窓際の一番奥の席に座っている春奈(14)と目が合う。そっと口元に人差し指を添えてそっと微笑む春奈。

  

O フラッシュバック

  『口元に人差し指を添えたら、それは秘密にしてねのサインなんだよ』。


O 元の拓郎の教室

  頬が真っ赤になる拓郎。ふと頬を触る。

拓郎「墨……付いてないかな……?」







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