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1ー3 入賊

情報とはとても大切なものだと思う。それが今日つくづく思い知らされた。


まず、俺が今いるのはとりあえず異世界であることだ。名前があるがそこはこいつらも知らなかった。まあ仕方ないのか?


ただ、今俺たちがいるのがグルード大陸と呼ばれる大陸。こいつらにとっての世界はこの大陸なのだろう。


次にこの大陸は主に三つの国しかない。聖王国と魔王国、そして亜人共和国だ。聖王国が人間が治めてる国で、魔王国は魔王が治めてる。


そして亜人共和国。ここにはエルフとかドワーフとかが力を合わせて治めている仲良し軍団と言うわけだ。


国の位置としては聖王国が南で、魔王国は北。東に亜人共和国がある。では西には何があるかと言うと、なんとドラゴンがいるらしい。


こんなかんじで、東西南北になにがあるのかはだいたい分かったのである。


次にスキルについてだ。


この世界に存在する生物の七割は全くの凡人。つまりは普通の生物なのだ。だが残り三割にはある特別な力が宿っているのだ。


それがスキルである。こいつには主に四種類のものがあるのだ。


一つ目は強化<ブースト>型。肉体を強化することが出来る。二つ目に変身<トランス>型。肉体を変身させる事が出来る。


三つ目に現象<マジック>型。これは名前通り魔法が使えるんだが、基本は一つの属性だけらしい。俺これが欲しかった・・・


最後に補助<サポート>型。持ってると便利ですよー、って感じのやつだ。


しかもこのスキルには発現条件というものがあって、これが本当に厄介なのだ。


そう、スキルを持っている奴がなんらかの事をしないとスキルを発動することができないのだ。


そしてこのなんらかの事が分からないのである。だからスキルを持っていても発現できなければ宝の持ち腐れなのである。


でも、一度でも発現させることが出来ればそのあとは使い放題なのだ。発現さえ出来ればだが・・・・・。


そしてクーガについて。こいつは山賊だ。しかも山賊の頭だ。どうりで気迫があると思ったよ。


先ほど俺がいた所っていうのは、こいつらクーガ山賊団のアジトがある山の麓だった。だからすぐ見つかったわけだ。


ちなみにケントは下っぱだ。スキル持ちなので結構上の立場かと思ったがそうでもなかった。


最後に勇者もどきというワード。結論から言うなら、俺は勇者の召喚に巻き込まれてしまった訳だ。


勇者じゃないけど召喚されたから勇者もどき。という訳だ。なんか腹立つなその言葉。


とまあ、情報を得て賢くなった俺は、山賊の一味となりましたとさ。




「着いたぜ。ここが俺らのアジトだ」


クーガとケントの後をついて歩いて30分程で、俺は山賊のアジトについた。


「うわ~、なんっつーでかさだよこれ・・・ほんとにここなの?」


「はっはっは!!なんせここは元々貴族が住んでた城だからな!門もあれば見張り台もある!まさしく要塞だからな!!」


「クーガさん・・・いっつも新入りにはそうやって自慢するのやめてくだせぇ・・・」


そう、まじででかい。このクーガのおっさんが自慢する気持ちも分からなくないほどでかいのだ。


少なくとも並みの山賊はこんなところではなくもっと小さい住処だろう。そこに関しては羨ましいと思う。


ちなみにこいつらは俺が仲間になると言った瞬間すげー笑顔になってた。まじホクホク顔だよこいつら。


なんでも才能<スキル>を持ってる奴が欲しかったらしい。俺のような勇者もどきはかなりの確率で才能<スキル>を持っているのを知っていたのだ。このクーガという男は。


ではここで問題だ。なんでクーガは勇者が召喚されることを知っていたのか、だ。


正解は、聖王国が勇者召喚しまーす!と宣言したからである。ほんとマヌケだと思ったよ聖王国。


だがこれはつまり警告だ。僕らの国に攻めてきたら勇者でやりかえすよー、という警告。


勇者を召喚した理由というのも、魔王国が最近魔物をジャンジャン生産して各地で暴れているから、らしい。


それに勇者の力は絶大だ。魔王をぶっ殺せるし、戦争の抑止力にもなる。現代でいう核がそれだろう。




「おーい。門開けてくれー」


クーガのその一言で重厚な門が音をたてて開き始める。やばい、本当にここ要塞だ・・・。


完全に門が開くと、俺たちはクーガを先頭にして城の中へと入っていく。出迎えてくれるのは武器を持ってこちらをガンつけてくる男達である。こんな出迎えとか嫌だなー。


「よし、全員いるな。じゃ、こいつが勇者もどきのリーク。今日から仲間になるからな。あとこいつ才能<スキル>持ってるから。以上。各自仕事に戻れ」


・・・ん?なんだこの自己紹介的なの?なんかすげー適当じゃん。男達もへーい、とかいってどっか行ってるし!なんだこいつら!?


「よし、じゃあリーク。今日からお前には仕事をやってもらう。スキル持ってても関係ねーからな。じゃあそうだな・・・・お前は掃除だ。基本はケントとやれ。分からんことあったらケントに聞け。いいな。あと俺には敬語な。それ以外のやつため口でいいから」


「・・・は、はぁ。分かりました」


「よし、じゃあ仕事しろ。俺は寝る。じゃあな」


こいつニートかよ。なんだ?活動限界でもあんのかよこのおっさんは。しかし山賊に入って初めての仕事が掃除とか・・・。


「・・・なんなんだろうな。この状況」


そんな事をつぶやきながらも、俺はケントに連れられて掃除道具を取りに行くのであった・・・。







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