迷子
そして 十分離れた場所で 道の脇に馬車を
止めると 急いで服を着ながら
「ハァ ハァ こわ・か・った」
私は零れそうになる涙を 手で拭いながら
思った 私こんなんで大丈夫なのかな・・・と
途中で 思わぬアクシデントに見舞われ 全力
疾走したのもあって 予定より早く町に着いた
町の門は村と違い 何倍も大きく 入る前から
圧倒されたが 気を取り直し 私は町に入った
門を潜り抜けて 町に入ろうとした時
私の前に 警護の人達が立ちはだかった
魔女は入れてくれないのかしら? それより
どうして 私が魔女って分ったのかしら?
ひょっとして 自分でも知らない内に 魔女の
オーラを纏っていたとか⁈
等とバカな事を考えていると警護の一人が
「お嬢さん 町に来るのは初めて?」
「は はい そうです」
「町の中は人が多いから 皆さん馬車はこちら
で預かってるんですよ」
そう言われ私は警護の人について行った
するとそこにはとても大きな倉庫があり 馬車
が幾つも 繋ぎ止めてあったのです
私も 馬車を繋ぎ止めて 中の荷物を取ると
預けている証の木札を手渡された
さぁ行くぞぉ!と意気揚々で出ようとした時
警護の人に呼び止められた
「何ですか?」私が不思議そうに聞くと
「町には 悪い人も居るから 知らない人には
ついて行ったり しちゃあ いけないよ」
・・・と言われた
「わ 私 そんな子供ぢゃあ 無いですから!」
そう言うと 警護の人が頭を下げながら
「そ そうだね 悪かったよ」
「いえでも心配してくれて 有難う御座います
悪い人には気をつけますね」
「うん うん 気を付けて〜」
そう言って大きく手を振る 警護の人の姿が
滑稽で思わずプッと吹き出したが 私もそれに
応えて 大きく手を振った
さて 取り敢えず依頼人が準備してくれてる
空き部屋に 荷物を置きに行こうかな
そう思い 鞄から地図を出して見たけど場所が
全然分らなかった・・・困ったな どうしよう
頭を抱えながら 地図を見ていると
「場所が分らないんですか?」
話し掛けられて 私は内心ホッとした
良かった これで部屋まで行けそうだわ
「町に来るのが初めてで 道が分らなくて」
そう言いながら顔を上げ 私は驚いたのだった




