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疑惑

私が ここに来たのは 仇討ちの為!


そう心で呟くと 杖を掲げて 私は唱えた


「業火の炎よ 私をも包む炎で 全てを


焼き尽くせ!!」


その私の言葉を聞き大臣は ゆっくりと


目を閉じたのでした・・・





私の言葉と共に 杖の先から 真っ赤な炎が


噴き出し 部屋全体が炎に包まれ始め


それを見た大臣は諦めたのか 目を閉じたまま


椅子に座った状態で 微動だにしなかった




精霊さん さようなら 今度はもっとましな


ご主人さんに 会えるといいわね


(ホント貴女は困ったご主人さんだったわ)


そうね ホントゴメンナサイね


(でも 貴女はまだ死ねないみたいね)


え? 何を言ってるの?


この炎の中で助かる訳がないでしょ?






そう言った瞬間 突然ジュワッという


物凄い音がしたと思ったら 今度は霧の様な


煙が巻き上がり 一瞬で炎が消えたのだった


私は何が起きたのか分らず 唖然としていた





すると部屋中を覆っている煙の中から


聞き覚えのある声が 聞こえてきた


「全くあんたは 何て無茶をするんだい」


「む 村長!どうしてここに⁉ 」




「お前は任務が終わったのに 村にも帰らず


一体 城で何をしてるんだい」


「だってこの人があんな依頼さえしなきゃ


王子が命を落とすような事 無かったのに」


私がそう言うと 村長の後ろから あの青年が


気まずそうに 姿を現したのです


私は驚いて 声が出なかった 一瞬 偽者の方?


そう思ったが 人にある独特な雰囲気や仕草で


あの青年だと直ぐに 分かった




「どうして?あの薬を飲んだ筈なのに」


村長と青年を 代わる代わる見ながら言うと


村長はやれやれと言った様な顔つきで


「あの薬は一時期 仮死状態になるんじゃ」


「どこかで聞いた話ね」私が小さく呟くと


「何か言ったか?」


「いえ 何も言ってません」「でもどうして


そんな事を?」




するとこれ迄終始黙って聞いてた 大臣が


急に椅子から 立ち上がると


「ここからは 私がお話しましょう」


それを聞いた村長は 軽くお辞儀をして


お任せしますと 言った様に後ろに下がった




「実は 王子を殺すとの脅迫状が届いてな」


「脅迫状が?」私が驚いて言うと


大臣はコクリと首を縦に振って


「まあ よくある事で初めは気にも


してなかったんだが 同じ様な内容で何通も


送られて来る内に不安になってな」




「それで村長に相談をしたと?」


「そうじゃ すると王子ソックリの若者を


連れて来て 暫くは王子の代わりにしろと」


「それじゃあ 代わりの若者が危険な目に


遭うんじゃないですか?」




「そうかも知れんが 城に居れば そう簡単に


手を出す事も出来んじゃろう」


「それも そうね・・・」


「王子の方は 魔女が居るから問題ないと」


「それが私?」長を見ながら言うと


「そうじゃ 薬を飲ませ仮死状態のまま村迄


連れ帰り 戴冠式までに 手紙の主を見つける


つもりだったんじゃ」




「それで手紙の主は 分ったの?」


すると村長は言葉を詰まらせ言い難そうに


「ま まあ 大体は・・・な」


村長の様子を見て 私はピンときて


「やっぱり大臣! あなたでしょ!」


すると大臣は慌てて両手を横に振りながら


「ち 違う!決して 私じゃない!」




「でも あなたしか考えられないのよね」


私が疑惑の目でギロリと大臣を見ると


「大臣では 無いんじゃ」村長が呟いた


「え?ぢゃあ 一体誰なんですか?」


すると村長は 困った様な顔で口を開いた


村長の言った人物の 名前を聞いて 私は


愕然としたのでした・・・








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