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目覚め

私は電話帳を捲り 診療所に電話をして


ここの住所と部屋番を伝え 急患が居るから


今直ぐ来て欲しい そう言うと電話を切った


そして壁にもたれたまま 私はズルズルと


その場に 座り込んだのでした・・・






私が座り込んでぼんやりしていると


激しく扉をノックする音が部屋中に響いた


そしてフラリと立ち上がり 扉を開けると


白衣姿の人達が 飛び込んで来た


そして倒れてる青年を見ると 担架に乗せて


私の方を 見ると


「一緒に来ますか?」


私は無意識に首を横に振っていた






そして誰も居なくなり静まり返った部屋で


私は天井をぼんやりと眺めていた


この時私は気付いてなかった


電話を切り 五分位で診療所の人達が来た事に


ここから診療所迄 急いでも十分はかかる


その違和感に 放心状態の私が気付く術は


無かった・・・





これで良かったの?結果的に任務は成功した


だけど これで本当に良かったの?


ボロボロと落ちる涙に 私は問いかけた


違う!そうぢゃない !


私は立ち上がり 拳を握った


許せない思いが 胸に込み上げて来たからだ


こんな依頼をした人物に対しての怒りが!





何処かで 青年の死を知り ほくそ笑んでる


これからも私利私欲の為に こんな依頼がきて


罪の無い人の命が失われる それが許せない


私には何の力も無いから 刺し違えても絶対に


許せない そう覚悟を決めて 杖に手を伸ばし


ギュッと握りしめた時だった





キ〜ン と甲高い音が頭に響いたと思ったら


次に声が 頭の中に 響き渡った


(やっと魔女の力が開花したわね)


「誰⁈ ひょっとして アナタ杖の精霊?」


(そうよ おババから聞いたのかしら?)


「杖に精霊が宿りし時 魔女の力 目覚める」


(そうこれで貴女も 魔法が使えるのよ)




魔法が使えると急に言われても・・・


(大丈夫よ 念じればいいだけ)


念じればいいだけねぇ って聞こえてるの?


(思えば その声は私に届くのよ)


えぇ!下手な事考えられないわね


・・・それも 聞こえてるんだけどね




(それで 行くんでしょ? 力になるわよ)


そう言われて トクンと胸が高鳴り息を吸って


勿論行くわよ!村長や村の皆には悪いけど


このまま 放って置く事は出来ないから!


(その意気よ その箒も自在に扱える筈よ)


分った 有難う!そう言って私は箒を手に取り


表に出ると ひと気の無い路地裏に向かった






そして箒に乗り 本当に飛ぶのかしら?


(空を飛んでる イメージするのよ)


あ そうか 聞こえてたのね


(それもね・・・)


私は目を閉じて 空を飛ぶイメージをした


するとその瞬間 私の体はフワリと宙に浮いて


徐々に空へと 舞い上がったのでした














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