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休憩

私が 泣き止む迄村長は 何も言わず ただ傍に


居てくれた


そして暫くして 気を取り戻した私は 村長と


村人に別れを告げると 村を後にしたのでした






村を出て 荷物を馬車に積み込むと 私は


王家の者が住む首都へと 馬車を走らせた





王子が戴冠式を迎える日迄 約半年


それまでに王子を・・・


私にそんな事が 出来るだろうか?


今なら引き返して いやダメだ


私の役目なんだから!







そんな事を考えながら馬車を走らせていると


日は沈み辺りが闇に包まれ始め 足下も見づら


くなった為に そろそろ休む事にした


道を少し外れた所を行くと 丁度いい空き地が


あったので そこに馬車を止めてシートを即席


のベッドにすると鞄を枕にして横になった





首都の町に行くのは 初めてで 不謹慎だけど


内心 楽しみでワクワクしていた


町って どんな所なんだろう〜


お土産とか 買った方がいいのかな〜?


いやいや 遊びに行くわけじゃないんだから!


でも楽しみだなぁ〜等と 考えていると


瞼が急に重くなり 眠りに就いていたのです





翌朝 馬車の窓から射す陽の光で目覚めた私は


瞼を擦りながら 馬車から飛び降り 驚いた


昨晩は暗闇で見えなかったが 今目の前に


とても綺麗な湖が 姿を見せていたからです






「すごぉ〜い!」思わず叫び走り出していた


そして湖の畔に行くと キョロキョロと辺りを


見渡し 人が居ないのを確認すると服を脱いだ


湖の中は気持ち良く 背泳ぎの状態でプカプカ


と泳ぎ 暫くの間 流されていた






そして私は 乏しい胸に手を当てて 思った


これぢゃあ 誰も見ないよね・・・


それに遠目で見たら 男か女かも分んないよね


でも 飽くまでも 遠目でね!遠目でよ!


って私は誰に言ってんだろ・・・






湖の畔で体と髪を洗い流し 体を拭いていると


少し離れた雑木林でガサガサと音が聞こえた


ウサギか何かの動物かしら?私が目をやると


そこには 金色の短髪を風に靡かせて年の頃は


二十歳位の青年が 真っ赤な顔で鼻からは血を


流しながら ジッとこっちをガン見していた






「ぎゃあ〜〜っ」ガ ガン見してるしぃ〜〜


余りに突然の出来事で 私の口から出た言葉は


きゃあ〜じゃなかった・・・


私の声に驚き 我に帰った青年は アタフタ


すると雑木林から 飛び出してこっちに来た


「いゃ〜 こっち来ないで〜」


私はタオルで体を隠しながら もう一方の手で


石や土を掴んで 青年に投げつけた







「いてぇ」青年に私の投げた石礫が的中した


青年が堪らず後退った時 足を滑らせドシンッ


と派手な音を立てて 尻もちをついた






それを見た私はタオルを体に巻き 脱いだ服を


掴んで馬車に飛び乗り 懸命に馬を走らせた


震える手で 必死に手綱を握って・・・


そして 十分離れた場所で 道の脇に馬車を


止めると 急いで服を着ながら


「ハァ ハァ こわ・か・った」


私は零れそうになる涙を 手で拭いながら


思った 私こんなんで大丈夫なのかな・・・と


































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