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真実

 すると下の部屋から 話し声が聞こえてきた


私は止まり 隙間から覗くと王子の姿があった


 誰かと話してるみたいだわ


 王子が一人になるのを待つしかないわね


そして私は 身を潜めて 機を窺ったのでした







  ボソボソと会話は続き 痺れを切らした


 も〜 早く終わらせてよね〜


  すると急に王子が大声になった


「大臣 でも僕には・・・」


「声が大きいですぞ 誰かに聞かれでもしたら


 どうするんですか!」


  え⁈ 人に聞かれたら 不味い話?


  私は会話に興味がわき 耳を傾けた


「す すいません」


 



 


王子が大臣にそう言ったのを聞いて


 随分と腰の低い王子ね とその時は思った


すると大臣が 右手を横に振り


「私に敬語を使って どうするんですか!


 王子として 威厳をもう少し持って下さい」







全くその通りだわ!その時はそう思ったが


次に王子の口から出た言葉を聞いて


何故敬語だったのかが 分った・・・


「顔が似てるだけで 僕に王子の替わりは


無理ですよ」







え?今何て? 王子の替わりって言った?


「戴冠式が無事に終われば 家族共々城で


安心して暮らせるんじゃぞ?」


「それは そうですが・・・」


「母親の病気も 城で治療すればきっと治る


町の診療所とは 設備も違うからの」






それを聞き諦めた様に ガクッと


肩を落とすと


「そうでした 戴冠式が終わる迄頑張ります」


私の頭の中は 真っ白になり あの青年の


顔が過った と言っても同じ顔だけど


そんな あの人が王子だったなんて・・・





すると突然 胸にとても激しい痛みが走り


呼吸困難に陥った


息が出来ず 苦しくなり 私の口からは


ヒュ〜 ヒュ〜と声が漏れた


同時に痛みが 胸から体全体を襲った





ヤバイ そう思い やって来た通風口を


通り私は 出口に向かった


足を引きずりながら 懸命に歩いた


来る時は あんなに早かったのに


出口迄がとても遠く感じた・・・








途中何度も倒れそうになりながら


足を引きずり 出口を目指した


その内 足は擦り切れて 血が滲み始めた


頭がクラクラして 目が霞み 前が見にくい


もうダメかもしれない 諦めかけた時


目が眩しい光りを捉えた







出口だわ!私は光り向かって進んだ


そしてやっと通風口から抜け出すと


今度は城の外に繋がってる 排水口の様な


筒の中に入った途端 水が流れ出してきて


そのまま 城の外へと 流されたのでした



































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