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高校教師  作者:
3/10

第2話.はじめての授業

 私は、3年生になった。

みんな誰と同じクラスになるかソワソワしている。

理系だった私のクラスは、1組しかない為、クラス替えなどはない。

私の気になることと言えば、英語の担当が誰かということだけだった。

ドキドキしながら、教室の後ろに教科担当表を見に行った。

ドキドキ ドキドキ ドキドキ ドキドキ…

…………………………………………いたっ!

英語の欄に永坂先生の名前があった!めちゃめちゃうれしくて、普通にしているのがかなり辛かった。

授業の日が待ち遠しかった。先生の授業は、週三回。理系なので少ない。

初めての先生の授業、私は数学の課題をしていた。

先生は軽い自己紹介をし、雑談をしはじめた。

数学をやってるふりをして、私はしっかり先生の話を聞いていた。

先生のペンケースには、かなりでかい羊のぬいぐるみキーホルダーがついていた。

そのことを男子達(うちのクラスは男子30名女子8名)にいじられていた。

理由は、動物占いが羊だからだそうだ(笑)。

そんな先生を、めちゃめちゃかわいいと思った。

先生の一言一言に、私はドキドキしていた。

永坂先生は、少し女っぽい仕草をする。

歩き方は足を交差させるし、話し方もクネクネしている。

そんなところが、男子にいじられる要因なのだろう。

前任校では帰る時、男子に校門で囲まれたりしていたそうだ。

男子

「先生〜携帯教えてやぁ〜」

先生

「なんでぇ?」

男子

「教えな帰さへんで〜」

先生

「そんなんしてんと早よ門から降りぃ。」

と、先生はちょい悪の男子達を優しくなだめたと言う。

そんなやりとりを続けていると、その悪達に先生は認められたらしく、

男子

「先生話分かるなぁ!」

みたいな感じになったそうだ。

結局番号は教えたらしい。

この出来事が後々、私が苦労する原因になるのだが…。


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