昔の話
一回2000じ近く保存しわすれてきえたorz
だぶんですのですみません
それは7才の時の話
その時ボクはおとうさんとおかあさんがわかれちゃってふさぎこんでいた。
そんな時におとうさんがボクを旅行に連れて行ってくれた。
なんかきれいなところだったけど、おもしろいものがなんにもなかった。
そのくせおとうさんはすぐにどっか行っちゃうし
ボクは泊まってるところの公園で時間をひとりでつぶすしかなかった
あそぶ相手もいなかったし
2日目のときにボクが公園にいくと女の子が2、3人の男の子に囲まれて髪を引っ張られて泣いていた
別に珍しいことじゃない
みんな仲良くなんてどこにもない
“浮いた”子からいじめられる
もしくは、弱そうな子
そんでみんなでナカヨクその子をいじめる
ボクはいじめられた事はないけど、ボクだって遠山くんをみんなと一緒にいじめてた
子供でも、子供だからこそ残酷だ
平気で人を傷つけられるし、容赦がない
ボクはその子をぼーと見つめてた
ボクはその子をほおっておくつもりだった
だけど、うん、ボクはきっと“すとれす”がたまってたんだと思う
おかあさんはおとおさんと別れちゃったし
せっかくの旅行なのにつまんないし
あそぶあいてもいないし
大好きな隣の家のおねえちゃんともこのごろ会ってないし
目の前に女の子が泣いてるし
おとうさんも相手してくれないし
こんなくだらないものみせられるし
ボクは男の子たちに飛びかかっていた
結果はボロボロ
ボコボコにされて、殴られたり、蹴られたりした
だけど相手の顔に思いっきりパンチできた時はスっとした
女の子は泣きながらボクをみてた
「なんで・・・」
男の子たちがいなくなってから女の子がポツリとつぶやいた
「なんで・・ぅぐっ・・・な、んで・・たすげてぐれたの」
身体のあちこちが熱い
たくさん殴られたから痛いというより熱くなってる
「なん、で・・・いっ・・すっ・・いたく、ないの・」
「・・・痛くない」
「うぞだよ・・・」
「いたくないったらいたくないんだよ!」
「うっううあぁあっぁあぁあぁぁあぁ!!」
女の子はボクにくっついて大泣きしだした
「泣くなよ・・・・・・」
「うあっああぁぁぁああああぁぁ」
しばらくボクはその子の背中をポンポンてしてあげた
女の子が落ち着くとポツポツとはなしだした
「・・・・・わたし、出来損ないなんだ」
「出来損ない?」
「うん・・・みんなができることがぜんぜんできないんだ」
「・・・」
「だか、らね・・」
女の子は顔をくしゃくしゃに歪めて必死にこらえてた
「だ、からっ、」
それでも、こらえきれない涙が、地面に水玉模様を刻む
「いきっ、て、るいみ゛ないん、だって」
それは、ボクより苦しんでる女の子の
心からの 慟哭だった
だから、ボクは
「そんなことないよ」
「えっ?」
「生きてる意味がないなんて、ないよ」
「うぞ、だよ」
「うそじゃないよ」
「うそっだ、よ」
「うそじゃない!」
「うそつき・・・」
「だからうそじゃないって!」
こっからさきは2人してどなりあった
それで、言い合い疲れてふたりして黙った
しばらくして、ぽつりと
「わたし、できそこないだから・・・」
女の子が寂しそうに
「お嫁さんに、なれないのかなぁ」
そこには、純粋な憧れと
それを諦めなきゃいけない 悲しみがあった
それが、ひどくボクには苦しかった
だから
「ボクのお嫁さんにしてあげるよ」
そう、応えた
「えっ」
「だーかーらー!ボクのお嫁さんにしてあげるよ!」
女の子は
うん・・・うんって、何回も、頷いていた
旅行が終わるまでの1週間とちょっと
毎日一緒に遊んだ
さいごまでその子は名前を教えてくれまかったけど
次にあったときに教えてくれるって言っていた
それは、ほんの少しだけの時だけだったけど
確かにあった
思い出だった
それはわたしが6才の時の話
わたしは出来損ないだった
みんなが使えるものを、わたしは使えなかった
だからわたしは出来損ないだった
今日も蹴られた
できそこないだからけってもいいって言って、みんなに蹴られた
そうゆうとき、わたしは、黒い髪のなにかに怒ってる男の子がたすけてくれるすがたをみるんだけど
それは想像で
だれもたすけにこなくていつもどうりに蹴られた
おとうさんも町内会によばれなくなった
いつもたのしみにしてたのに
すこししょんぼりしていた
おとうさんはいっつもわたしをかばってくれるから呼ばれなくなっちゃったんだ
ごめん、おとうさん
今日もなぐられた
黒い髪のなにかに怒ってる男の子がたすけてくれるすがたをみるんだけど
それは想像で
今日はおとうさんがたまたまとうりかかって助けてくれたから
今日はあんまり長くなかった
だけどおとうさんが他の人に責められてた
今日もけられた
黒い髪のなにかに怒ってる男の子がたすけてくれるすがたをみるんだけど
それは想像で
想像に逃げるわたしはきっと
よわいんだろうなぁ
おとうさんも虐められるようになった
たくさんお客さんがきてた店もぜんぜん来なくなった
家に石がなげこまれた時もあった
もうやだ
痛いのはやだ
わたしがいなければおとうさんがひどいめにあうことはなかった
わたしがいなければ町内会に今も呼ばれてたはずだ
わたしが
うまれなければよかったのに
今日もなぐられた
死にたいのに、死ねない自分がなさけなくて
かなしくて
でもやっぱり死ぬのがこわくて
部屋に一人ぼっちで泣いた
今日もけられた
髪の毛を引っ張られた
すごくいたくて
泣いていた
いつもみてるのにそっくりな黒髪の男の子が公園の入口でぼーっとわたしをみてるけど
やっぱりたすけてくれなくて
またけられた
こんどはおなか
息ができなくて
気持ちわるかった
黒い髪の男の子が走ってこっちにくる
きっと一緒になってわたしをいじめるんだ
ああ
まえにやられたライダーキックかな
あの勢いでけられたら痛いだろうな
だけど我慢しないと
だれも助けてくれるはずなんかないんだから
わたしは歯を食いしばった
その子は
わたしの髪をひっぱってた男の子を
思いっきり殴った
そのあとはすごかった
男の子は3対1なのに、ずっと逃げなかった
すぐにボコボコにされて今は、わたしのとなりに一緒にころがってる
わたしをいじめてた子たちは、あきたのか帰って行った
「なんで・・・」
言葉がこぼれた
「なんで・・ぅぐっ・・・な、んで・・たすげてぐれたの」
身体のあちこちが熱い
あたまのなかがごちゃごちゃでぜんぜん整理できない
「なん、で・・・いっ・・すっ・・いたく、ないの・」
「・・・痛くない」
痛くないはずないのに
「うぞだよ・・・」
絶対いたいのに
「いたくないったらいたくないんだよ!」
「うっううあぁあっぁあぁあぁぁあぁ!!」
わたしは男の子にしがみついて大泣きした
「泣くなよ・・・・・・」
「うあっああぁぁぁああああぁぁ」
しばらく、男の子はわたしの背中をポンポンてしてくれた
不思議だ
ただ背中をたたいてくれただけなのに
すごくあたたかかった
「・・・・・わたし、出来損ないなんだ」
ぽつりと、言葉がこぼれる
「出来損ない?」
不思議そうな顔
「うん・・・みんなができることがぜんぜんできないんだ」
「・・・」
「だか、らね・・」
わたしは必死に涙をこらえた
「だ、からっ、」
だけど、こらえきれないくやしさが、悲しみが、どんどんあふれた
「いきっ、て、るいみ゛ないん、だって」
それは、初めてわたしが外にだした
心からの 弱音だった
「そんなことないよ」
男の子の、すごくやさしいこえがきこえた
「えっ?」
「生きてる意味がないなんて、ないよ」
きっと気休めだ
「うぞ、だよ」
本音じゃない
「うそじゃないよ」
わたしのために嘘ついてるんだ
「うそっだ、よ」
だけど
「うそじゃない!」
とてもあたたかくて
「うそつき・・・」
なんで
「だからうそじゃないって!」
だまされてもいいって
おもっちゃったのかなぁ
こっからさきは2人してどなりあった
いつのまにか、今までのことがどうでもよくなっていた
しばらくして、ぽつりと
「わたし、できそこないだから・・・」
つぶやいた
「お嫁さんに、なれないのかなぁ」
わたしの
ゆめ
きっとかなうことはない
わたしができそこないでいらない子だから
かなわない 憧れ
「ボクのお嫁さんにしてあげるよ」
そう、聞こえた
「えっ」
男の子は
そっぽをむいて
すこしかおを赤くしながら
「だーかーらー!ボクのお嫁さんにしてあげるよ!」
っていってくれた
すごくうれしくて
言葉がでなくて
うん・・・うんって、何回も、頷いた
男の子がいる1週間とちょっと
毎日一緒に遊んだ
さいごまで名前は教えなかった
名前は今渡したらきっと泣いちゃうから
次にあったときに教えてあげるっていった
それは、ほんの少しだけの時だけだったけど
わたしのたいせつな
思い出だった
最後の日
またあおうねって二人で指切りげんまんした
帰っていく後姿と一緒に
帰ってくる成長した男の子の姿がみえた
きっと
ううん、絶対
またあえる
よんでくださりありがとうございます
ぺこり
連載もみてくれるとうれしいです