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第1話「残り火」あらすじ

第2話を投稿するまえに、期間が空いてしまったので、あらすじ確認です。最初から流れで読んでくださってる方は読み飛ばしていただいて結構です。


大変時間が空いてしまいましたが、第2話を連載していきたいと思…っていたのですが、インフルエンザをひきました…詳しくは活動報告をご覧くださいませ…。

第1話「残り火」


"大戦"と呼ばれるレグレシア帝国とハルメニア帝国の戦争から3年。ライオネル=スタンドバルドは、レグレシア帝国の商都コマーサンドの貧民街ハバーレス街で治安維持を行っていた。


ハバーレス街は守備隊が治安維持を放棄した"放棄された街"であったが、ライはそこで情報屋ヤズリクからの依頼を受け、悪徳役人を始末するなど、裏からも治安を維持していた。


そんな中、ライを遠目から観察する女が現れる。


一人の優秀な従者を連れた女――フレイア――がライのことを観察しはじめると同時にライの周囲は騒がしくなり、ライは3年前の記憶と向き合わなくてはならなくなる。


西区守備隊のファーヴェル隊長の脅しのような要求を飲む形で向かった盗賊退治でライが出会ったのは先の大戦の"残り火"であった。


盗賊は、帝国の練兵団に所属していた人間、すなわち元・帝国軍人であったのだ。

マートンを隊長とし、ダジリスが副長を務める第52統合師団43連隊は、その故郷ヌフラを蹂躙された部隊であった。彼らは貴族だけが戦争の益を吸っている現状に、抗う事を決意する。


「貴族を皆殺しにしてやらねば俺たちの気が治まらないのだ。世の中の『義』ではない。正義ではない、そんなこと百も承知だ。だが、それで俺たちが納得するとでも? 仲間を奪われ、妻と娘を失った。例えこの魂が地獄に堕ちようと俺たちには慰めが必要なのだ。貴族の血という慰めが、な」


彼らと会話をし、戦う中でライの中で戦争の記憶が蘇っていく。




最後の戦場となったロトワール。

動かない戦友。

そして――最愛の女性。



『生きて、ライ』


『そして狂わないで』


『愛してるわ、ライ』





その記憶とともにライは人外の力を発揮してダジリスを撃破する。それは観察を続けていた女―フレイア―すら驚愕する戦闘力だった。

そして彼には戦争の記憶だけが残った。





ちょうど同じころ、元隊長であったマートンは、かつての上司、師団長アデス・ワーニーと対峙していた。アデスはかつての部下の始末をわざわざつけにくると同時に、盗賊となった43連隊全員を苦しまないように独技"破炎"で跡形もなく消滅させた。

貴族とは、王から与えられた紋章によって霊術を行使し、民を守るべきだと彼は主張し、地方貴族をいさめる。

一方でアデスは、同時にかつての戦友であるライの戦闘痕跡を見つけ、ライの生存を確信し、帝都に戻ってから上司のアンドリューにそれを報告する。



商都へ戻ったライを女は変わらず遠目から観察しており、ライの周囲にはまだこれから騒動がおきる気配が満ちてきていた。




<登場人物の整理(簡易版)>


ライ

EF251独立遊撃部隊、通称"黒装束"と呼ばれる部隊で隊長を務めていた。当時は"狂戦士"の名前で恐れられる。大戦当時は徴兵年齢に達していなかったはずだが、その点は不明。


ルミナ

ライが下宿をする薬屋の娘。本人は薬屋の後継者を名乗っているが、調剤の腕前は最悪。治らないのに痛みが増すという最悪の薬を作る。ライ曰く「あれは既に兵器」。


サンツ

ライと盗賊対峙で知り合った東地区守備隊の新兵。元気だけはある。ライの非常識っぷりに振り回されている一人。ルミナの薬の実験台2号。


アデス

大戦時は"破炎のアデス"としておそれられた騎士。霊術を巧みに使い、功績をあげた。双子の兄は政治のほうで才を発揮し、兄弟して"双竜"と呼ばれる。気さく…というよりだらしなく(アンドリュー談)、一般兵や平民とも分け隔てなく接する。


アンドリュー

アデスの上司。アンドリューのおっちゃんと呼ばれている。


女 フレイア

ライを遠くから観察する謎の女。その身のこなしから相当の手練れだと思われるが…。従者を一人連れている。



<用語(簡易版)>


霊術

貴族だけが使える術。手の甲に刻まれた刻印を使用して発動する。威力は魔術の10倍と言われている。


魔術

誰でも自分の内在魔力を利用することによって使える術。日常的にも使用する。


商都コマーサンド

帝国内の商都のひとつ。コマーサンドでは東西南北に4つの商館が設置され、商都自体もほぼ4つに分割されている。守備隊も東西南北に分けられているが、商館・守備隊・貴族はそれぞれ独立して存在し、癒着などが起きてはならないとされている。




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