⑬ 初授業(座学)-1
「では、授業を始める。今日は時間がないため、基礎の確認のみにしておく」
アレクが黒板に大きく、魔術についてと書く。
「魔術と一括りにしているが、発動するためには主に3つの方法がある。わかるか?ラヴィ」
「えっ!?えっと-言葉を使うとか?」
急に指名され、ラヴィはしどろもどろに言葉を返す。
「言葉を使ったものを基本的には魔法と呼ぶ。主に霊族の者たちが使っている。そのほかは何かわかるか?ルナ」
「魔術陣を物理的に描く簡易魔術、頭で思い浮かべた陣を魔力で魔素に転写させる略式魔術ですね」
ルナは急に振られたにもかかわらず、スラスラと述べる。
「そうだ、簡易魔術にはすでに陣が描かれている魔術札と呼ばれる物があり、これは魔力を正確に流せば発動できる代物だ」
アレクが懐から魔術札を出して魔力を流すと、描かれていた模様が輝き始めた。
「“風よ”」
唱えると小さな旋風が巻き起こり、一瞬で消えた。
「このように、魔術札や略式魔術は簡易詠唱を唱えると発動する。魔法はもっと複雑な魔力を持った言葉を紡いでいく。ただし、何を発動するか、どのタイミングで使われるかわからないという利点がある。
さて、人にはそれぞれの適性属性という物が存在する。主属性は何があるかわかる者はいるか?」
「はい」
「シュナ、言ってみろ」
「主に、水、木、火、土、風、闇、光、無属性の7つです」
スラスラとシュナは答えると、アレクは満足したようにうなづいた。
「全てあっているな。この7つの属性を応用をして、アストが先ほど使っていた準属性の氷、火属性のさらに火力を高めた炎、主属性の適性が2つ以上ある場合、これらを掛け合わせて準属性とする場合もある」
準属性は未知数だということだ。ただし、ルナには関係がないともいえた。
陣の形を知っておくに越したことはないが、魔術を扱えないルナにとってはただの知識としてしかないのだから。
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