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⑨ ラヴィの暴走

「止まって!!止まって!」


ラヴィが言葉を発するたびに火の玉は大きくなる。



ウィリデは一目散にラヴィの腹に一撃を入れた。

うめき声を上げ、ラヴィはお腹を抑える。


「ごめんな」


ウィリデは小さな声で謝罪するとそのまま、ラヴィの意識を刈り取った。


「救護班〜」


ウィリデが宙を飛んでいたカメラに軽く声をかけると、アレクが現れて迅速に気絶したラヴィを連れて行った。

残りはルナとアストのみ。


「あとは、お前らだけだな」


ウィリデは気配を消して観察していたルナたちに向き直る。

ルナは仕方がないとばかりに、支給された剣を構える。


長い剣は得意じゃないのに。

ルナは内心不服そうにしながらもウィリデに飛び掛かる。

ウィリデは剣を腕で受け止めた。

防がれた途端、ルナは身体を捻り大きく後方へと下がる。


「…兄さん、手加減なんて必要ないわ」

「了解。時間稼ぎ、よろしく」

「わかったわ」


兄妹の会話は終わり、同時に動いた。

一方はウィリデにもう一方は岩からさらに離れた場所にで動くのを止める。

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