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⑮ 魔獣の森でサバイバル-6

『ビッガートスク』には特性がある。

それこそが、ランクがCという高ランクに引き上げられている理由だ。


ルナの後を追いながら段々と大きくなっていく魔獣。

相手の魔力量によって身体を大きくさせることができるのだ。そして、保有する魔力の多いものを狙う特性がある。


なぜ、魔術を学ぶ学舎で魔術師殺しと呼ばれる魔獣を大量に飼っているのか。

ルナには考えても仕方のないことだ。

ルナはもう同じくらいの高さになっているビッガートスクの前を撹乱しながら走る。


「もうそろそろいいわね」


シュナと別れてから10分はたった。

シュナはゴールに着いているだろう。

周囲に人目がると使えないため、わざとシュナを遠ざけた。

今頃、シュナが先生を呼んでいるだろうけど、そうなると面倒なのよね。


「あんまり、魔力を吸わないいでくれる?」


元気に魔力を吸っているリスはもう周囲の木と同じくらいである。

結構吸われてしまった。

ルナは少々後悔する。このくらいでは痛手ではないのだが、念には念をだ。

ルナは嘲笑うように鳴き声をあげてまだ吸うリスを睨む。


もういいか、というように吸うのをやめてビッガートスクは一歩を踏み出し、ルナを潰そうとする。

降参や泣き叫べば、ゆるされたのだろうが、ルナはこの程度では全く動じない。それが、ビッガートスクの癪に触ったのだ。


「本当に、面倒」


軽々と避けて、地面から睨みを効かせ続ける。

近くには人はいないだろうと思い、ルナは目を深く瞑る。

チャンスとばかりにビッガートスクはもう一度足を前に出した。

小話(ルナの心と魔獣の気持ち)

ルナ「あぁ、こういうのって、本当に面倒だわ」

ビッガートスク「なんだよこの人間、全く動じないんだけど!まじでムカつく!!」

こんな感じです。


次回は少々巻き戻り、アレクたちの元に無事辿り着いたシュナの話です。

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