⑩ 入学初日から魔獣の森でサバイバル-1
アレクとウィリデに連れられ、たどり着いた先は森だった。
こんなところで何をするんだろう。
なんとなく、嫌な予感がする。
「今から、君らにはこの森でサバイバルをしてもらう」
「「「はあ!?」」」
アレクの妙に冷静に告げられた、異常な言葉に全員が驚きの声をあげた。
「入学初日ですよね、わたしたち!?」
「よくやるだろう?レクリエーション」
「それにしては限度があります!!」
ラヴィがアレクにツッコミを入れるがボケで返される。
「サバイバルって、今から!?」
「安心しろ、1日中過ごすわけではない。他のクラスもやっている」
先ほど呼びに来ていたのは、その他のクラスが終わったからだろう。
「もちろん、強制だ」
「ダメだ、この先生話が通じねぇ!」
ツバサはツッコミを放棄した。
たまに悲鳴のように響く獣の鳴き声。
それも、一ついや、一種類だけではない少なくとも、二十はいる。
ルナが魔獣の声を聞き取っていると、ウィリデが補足を入れる。
「おい、アレク。そんなんじゃなんも伝わらないだろ。オレが見本を見せてやる」
救世主現る。全員がウィリデに期待の眼差しを向けた。
「今から、この森で遭難してもらい。オレらのところに戻ってこい」
「何にも変わってない!!むしろ悪化してる。重要なところ全部省略してるんだよ!!」
ツバサの意思を引き継いでパトリックのツッコミにアレクたちは困惑の色を浮かべる。
本当に大丈夫?ここの教員全員。
守銭奴な学園長、説明を全省略する担任と副担任。ついでに生徒の前で担任を食事に誘う教師。
実力があるからこそだろうが、良識人が欲しい。
ルナは切実に思う。
「あぁ、そういうことか」
アレクが合点がいったとばかりに声をあげた。
無表情なので分かりずらいが。
「今から、この森の中のランダムな場所にテレポートさせる。俺らのいる場所を探り当て、来れたら合格だ。他に質問は?」
最初から、それを言って欲しかったです。
天然ボケにも程がある。
恨めし気に全員が視線を向けたが、アレクたちは何事もなかったかのように首をかかげる。
「たまに、魔獣の声が聴こえるのですが、これって大丈夫ですか?」
たまにじゃないよ、シュナ。
今現在も絶え間なく聴こえる金切り声など、どう考えても魔獣のものだ。
まだまだ続きます。
予定では1章は2節までします。
今回は小話はありません
楽しみにされていた方はすみません。
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