やらかしの被害者の限界
今日は【ハイブルク家三男は小悪魔ショタですコミック2巻】の発売日~♪(*´∀`*)ノ
俺とグリエダさんの青春学園ラブコメは数日で終わりを迎えた。
面倒ごとが過去から追いすがってきたのである。
「よく来てくれました」
学園のある一室に呼ばれた俺たちを迎えたのは、最近【統合中枢詰め込み部屋】でよく聞いた疲れ切りまくり顔をしていたある人物だった。
「正直、無視されると考えていました」
「僕も一生徒ですから学園の為に行動ぐらいはしますよ」
「まあ私も一生徒だしな」
相手にうながされてソファーに着席……、しようして先に座りなされた覇王様の膝の上にパイルダーオン。
恥ずかしい? そんなものは前世のうちに三秒で慣れる耐性がついている。毎回三秒羞恥に悶えるともいう。
そんな俺たち二人と会う人は大概は呆れて注意するか、妬むかなのだけれど。
「限界なんです……」
目の前の女性、ベラ伯爵令嬢は疲れ切ったOLのように呟いた。
少し前に俺とグリエダさんが婚約することになった第一王子の婚約破棄事件が起きた。
ベラ嬢は第一王子の側近だった騎士団長の息子の婚約者だった。
過去形なのは王子と一緒に問題を起こした側近連中の婚約は当然解消された
第一王子の婚約破棄に関わっていた騎士団長子息は、まあ脳筋アホで自分たちの妄想した栄光の坂道をノーブレーキノーハンドルで下っていって破滅したのである。
ベラ嬢はその原因の一つであった俺たちに絡んできたが、すぐに自分の間違えを認めて謝罪してきたまともな常識を持っていたので、俺もまともな対応で返した希少な人物だ。
「もう無理なんです……」
真面目なお人で、いきなり国のトップ候補に躍り出た第二王女のじゃ姫のお相手をお願いしても、口元を引きつかせる程度で了承してくれた。
「私の実家は弱小貴族の集まりの代表というだけであって他家に命令できるほどの力は無いんです……」
「あー、よくあるただ集まって他派閥に対抗ではなく、自分たちはそれなりに大きいから手を出してこないでグループですね。リーダーには反対反対猛反対、権利だけ主張して義務を放棄している集団」
「こらっ」
流石に言い過ぎとグリエダさんに頭を小突かれる。
うん、前世でよくいた集団を思い出してつい言い過ぎた。前世分も記憶があるとトラウマも多いのですよ。
「ははっ、いえその通りですよ。第二王子の時も半数ほどしか私の声掛けに動かなくて、事が終わった後にどうしてもっと強く言わなかったと責めてくるんです。父がいればよかったのですが自領と周辺の領地の安定の為に戻って王都に来れませんし、娘の私しか対応出来なくて……」
「「……」」
ここ最近の王都の揉め事でいろいろと情報を流して助力も求めた。国家規模の情勢に一枚は噛んでおかないと、ベラ嬢のいる地方貴族派閥が今後の力関係で何歩も遅れるだろうと予測してだ。あくまで善意で行ったことである。
「その上、学園では生徒会の役職に就ける高位貴族が退学に休学、酷い者は家族ごとの謎の失踪とごっそりといなくなり」
あー、愚王の派閥をプチッとしたり、残りを追い込んだりしたから、元々就任するはずだった貴族の子供たちがいなくなったようだ。
流石に国家存亡時に学園のことまで気に掛ける余裕はなかった。予想以上に愚王が愚だったから対処も出来ただろうけど、後の祭りである。でも、まともだったら残っていると思うの。現在いないということはその学生も愚王と同じような唯我独尊なお家の子だったのだろう。
「どうしてか私に生徒会長の席が回ってきました。身分が釣り合わなすぎて仮にしてもらっていますけれど、いつまで仮が付いているか」
「「…………」」
ははっ、と諦めたようなベラ嬢の乾いた笑いに俺たちは反応できない。
なんちゃって中世学園で優秀だから生徒会長になれることはない。会長の権限よりも、お家の力関係のほうが圧倒的に影響力が高く、普通なら会長から在籍している王族とそのお気に入り、そして高位貴族の順で配置されていく。選挙? そんなものは民主主義になって平和ボケしてからだ。
だから、ただの一伯爵の娘なんて生徒会の小間使いぐらいでも名誉なのに、生徒会長の席なんて分不相応過ぎる。
「加えてその、王城からお呼ばれされて高位貴族や、豪商の夫人との茶会と称した顔合わせを……、王妃様と頻繁にお会いするとは思いもしませんでしたが」
「「………………」」
いったい何をやっているのかなウチの義母。
いや、嫁になる子に力を付けさせ、その実家での発言力を上げて、派閥での権力を握らせようとしている。のはたぶん表向きで、若い彼女が慌てふためく姿を見て『あー、昔は私たちもこんな感じだったわ~』と年ま……ゴホゴホ、夫人たちの懐古なお遊びに付き合わされたのが裏向きだろう。たぶん、ちゃんとベラ嬢の実績にしてもいる。
「それで呼んだ理由は?」
「グリエダさん」
「愚痴だけ聞いてやるほど私たちは暇ではないんだ。なあ、ダバイン先輩」
止めようとした俺の口を手で塞いだ。
ベラ嬢がどうして俺たちを呼んだのか理解しているつもりだ。だけど、それを簡単には受け入れることは出来ない。
「……助けてくれませんか」
彼女は疲労した顔でポツリと呟いた。
残念それでは手を貸すことは出来ない。口先でも俺たちが生まれ持った地位というものは明確な力がある。
それがあるかぎ……
「この学園の一生徒として」
はい承りましたー。
全ての後始末が集まる女子「ハハハ」
ダッシュ「さすがに僕の方が不幸だと言えません」
遠い目ショタ「人格が偏っているよりフラットぐらいの子のほうが我慢して壊れていくのを前世で見たなぁ」
次回で書きますが、ベラ嬢の不幸の全ての元凶はショタから始まってます(;´Д`)
だから呼び出しにショタは応じました。女の子を犠牲にして青春を謳歌出来るほど悪魔ではありません。
え?ダッシュ?男の子は針の谷に落として、登ってくるところに油をinでしょう(´▽`)
投稿が遅くなった理由はベラ嬢を出したかったからです。コミックの方でベラ嬢の活躍辺りを読んだせいで出演させたくて、大幅にあらすじを変更したせいです。これもコミック作画の福部先生が可愛く描かれるのが悪い!(*´∀`*)
その福部先生が描くコミック2巻が4月28日、今日発売です!
コメディあり!バトルあり!ラブコメあり!変態ありっ!シリアスもあ…り?と面白いコミック2巻をGS…ではなくGWのお供にご購入をば!\(^o^)/
原作者のところの本屋は数日後に入荷かなぁ…(ノД`)
購入特典が7つあるのですが全て集めても願いは叶いませんが、原作者が裏山に登って感謝の叫びをします。三日後に夢に出ます。
Xに書いたからには実行せねば…!(`・ω・´)
校閲でちょっと驚いたこと、
学生は大学生からで、中、高校生は生徒と呼ばないといけないらしい。でも中、高校生の時に学生さんとか呼ばれてましたよね?(・ω・)境界線が曖昧になった言葉なのかな~。











