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不思議詩集1  作者: 仲仁へび
6/12

第6話 夜が遠ざかる



 夜が遠くなっていく

 今までお世話になった夜が


 これからは

 もう朝しかこない


 お別れを言わないといけないのに

 旅立ちが唐突すぎて

 ありがとうと言えなかった


 何を書くつもり?

 この落書き帳に


 普通なら夜

 でも昼をかこう


 町の中で迷子になった


 たくさんの大人達しらんぷり


 それでも気にしないで

 歩く


 誰とも手をつながなくても

 靴がすりきれていても


 背中に生えている夜の目があるから


 暗闇って安心できる?


 声が聞こえてくるね

 何度も

 何度も何か喋りかけてくる


 ありがと

 いままで一緒にいてくれた


 さよなら

 もう行きたい場所に行っていいんだよ


 十分に夜もらったから


 町の中でまいご


 地図をひろげて その上に座り込んだ


 車が透明になって

 人間がガラスになっていく


 これでいいんだよね



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