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100 捜索依頼の後日談②

「口座の種類はともかくとして、では次はマユミさん、どうぞ」

「私も基本的にはユカリさんに賛成かな。サヤカさん(美女先輩のことね)が管理してくれてれば良いよ」

 マユミさんも欲が無いよね。てか、誰も山分けを主張しないのか…。

「じゃあ最後になったけど、つつちゃん意見をどうぞ」

「僕もプールしておくことに賛成。あ、でもせっかくだから拠点となる事務所が欲しいよね」

 家賃と光熱費で月に30万円かかったとしても、一億円あれば20~30年分の資金にはなるよね。


「あ、それ良いわね。年間500万円の経費がかかったとしても20年分はあるってことだし」

 マユミさんも賛成してくれた。

 続けてユカリさんが提案した。

「だったら半分の五千万円をうちの銀行の10年ものの定期預金にしてくれないかな?ノルマが厳しいのよ」

「それならこうしようよ」

 美女先輩にユカリさんの銀行の預金口座を作ってもらって、五千万円は普通預金口座、残りの五千万円を10年ものの定期預金口座にすること。もちろんユカリさんの営業実績としてね。

 …ってなことを提案した僕だった。ユカリさんとマユミさんはこの意見に賛成してくれたよ。

「うーん、私じゃなくて別の人の名義にしない?確定申告が面倒だし、健康保険料が上がっちゃうのよね」

 あ、税金関係にまで気が回らなかったよ。確かに、色々と面倒くさそうだ。


「もちろん美女先輩が払うことになる税金や保険料はこの一億円の中から出してもらって良いと思うよ。あ、消費税の納付もね」

 そう、一億円ともなると消費税を納める必要もあるのだ。

「むー、会社への説明も大変そう。まぁ仕方ないわね。それでいきましょう。でも私個人の収入だとすると雑所得になるから、半分くらいは税金として納めなければならないかも…」

 いや、ほんと申し訳ないです。お金の存在自体に苦労することになるとは夢にも思わなかったよ。これが宝くじの当選金なら無税になるんだけどね。


 結局、一億円の半分程度が税金で取られると考えて、普通預金八千万円、定期預金二千万円にして、税金は普通預金のほうから払うことになったよ。

 んで、事務所を借りるのは、このあたりの精算が落ち着いてからってことになった。

 あー、こんなことなら法人の探偵事務所として事業登録しておけば良かったかも。後の祭りだけど…。


 押し付けられた報酬で苦労するBEATの面々…。てか、尾錠サヤカ嬢。

 これが中世異世界ものだったら、こういう税金関係の苦労は無いのですが(笑)


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