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村長去る  作者: 下の蠍
5/7

ゆったりまったり

はぁ…ようやく帰路につけた

「あーお客さん、夜ご飯できてるよ」

ディンさんだ、やっぱ王都のキラキラより田舎風な料理の方が合うのかもな、匂いを嗅いだだけで腹が減ってきた。

「すまないなディンさん、昼は王都で食べすぎてしまって」

「いえいえ、ほら唐揚げですよ」

美味そうだな

「むぐむぐ…うめぇな」

「そうでしょ!特製のタレを使った秘伝料理ですから!」

「いやぁ生き返る、あディンさん水浴びできる所知りませんか?」

村でてから体洗ってないからなぁそんな体でベットに入るなんて

「ありますよーえっとうちの宿出て左3軒の所ですね」

「ありがとよ、あとこれ夜飯代。美味しかったからその分も」

「あ、え…お客さまこれ10万ビオ硬貨ですよ!!」

「いいって、どーせ俺金使わないから」


「おーなんて読むんだ?」

「ん?おぉ田舎モンかい?ここはなぁ温泉ってんだ」

「おんせん?食べ物か?」

「まぁ何だお湯に浸かるんだよ」

「水浴びじゃないのか?」

「水浴びって風邪ひくぞおい!」

何だこの男、水浴びをばかにして

「まぁまぁ、そんな睨むなって!ほら、優しいおいちゃんが温泉の入り方を伝授してやるよ!」

入り方があるのか…めんどくさいな

「まずは、おばちゃん!男2人ほれ60ビオ」

「わたしゃまだ96じゃよ!そんなこと言うと覗くわよ!!」

「あ、俺の分は俺払えるんだけど」

「まぁいいって」

まぁそれなら何処かでなにか奢って返そうか

「まずはな青と赤の布があるだろ?男は青に入るんだ」

「ん、で。脱いだ服はそこの扉の前に置くのか?」

「はっはは!違うぞ違うぞ!そこの棚からカゴ出してその中に服を入れてカゴを棚に戻す」

「そうなのか…意外と面倒だな」

「まぁでも温泉は最高だぜ?」

さて、脱ぐか

「あ、お前タオルは?」

たおる?

「なんだたおるって?その手に持ってる布か?」

「そうだぞ、これで体を擦って最後絞って体を拭くんだ」

「ちょっとそれ貸して」

「お、いいが。魔法で作れたりするのか?」

コピー(複写 )っとはい、これ返す」

「すげぇなあ」

「で、この後どうすればいい」

「まずはシャワーだな、ここのそう、そこをひねって」

「あつっ…だがいいな」

上から温水を出すのか便利だな

どうやって出してるのかはわからんがそうだ

アナリシス( 分析)

水は魔道具で吸い上げて熱源に当てて温めると

そしてひねると空いてる穴と空いてる穴が合わさって水が落ちるのか

「体をタオルで擦りながら浴びるんだぞ」

意外と癖になるな

「全体終わったらタオルを洗って絞って頭に乗っけてそこの湯に浸かるんだ」

地面に穴が空いている。そこにお湯が入ってる。

見たことの無い光景だ

「くぅー仕事後に浸かる温泉は最高ぅ」

少し熱いな、だがなんか全身がほぐれる

「ふぅ…おっさんお湯に浸かるってすげぇな」

「だろ?この為に生きてると言っても嘘にはならねぇな」

「たしかにな、良い飯食べてお湯に浸かる。王都の人間は贅沢だな」

「そうだなぁ!まぁ俺もここ来てまだ10年だがな」

「おれは最近来た、」

「そうかい、そーいやお前なんで王都に?少なくとも出身は王都近辺じゃないだろ?」

「あぁ俺は村から抜け出したんだ」

「そうかい、あんま深入りすんのは良くないが腕の刺青と関係あるのか?」

「腕のは刺青じゃなくって呪いだ」

「まぁその歳で大変だなぁ」

「そうでも無いぞ、意外と旅とかはしてみるもんだって感じたよ」

「あぁ、さて。そろそろ出るぞ」

もう出るのか。さては熱いんだな

「浸かりすぎるとなんか血の流れが良くなり過ぎて頭に血が行き過ぎて倒れるんだとさ」

「そ、それは怖いな。まぁ行き過ぎれば薬も毒だしな」

「ほら、体拭いて」

さて、前の服をデリート(削除 )リィーイントゥ(復元 )

「ふぅ…一風呂浴びると一杯飲みたくなるな。よーしお前何飲みたい」

「いや、おんせんの分払ってもらったから今度は俺が払うよ」

「いいのか?」

「あぁ、でおんせんの後に定番で飲むものとかあるのか?」

「温泉の後といえばミルクだぜ!」

ミルクが定番だと?朝ごはんのおともが?

「そこのおばちゃんに声掛けりゃ売ってくれるぜ」

「あのーミルク2本ください」

「あいよ、16ビオね」

「いい湯でした、これはその分もです」

「あらぁ160ビオもかい?あんたいい男になるよフフフフ」

「ほら、おっさん」

「すまんな奢らせて」

「気にすんな、いい体験ができた。さて、ゴクッ」

「そうかい!俺もゴクッ」

「「ぷはぁ!」」

全身に染み渡る…うますぎるっ

「んじゃ俺は明日の仕事があるからもう帰るな。お前も気を付けろよ」

「おっさんこそ気をつけろよ」


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