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村長去る  作者: 下の蠍
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とある村

俺の名前は村長。

この村、そう。何とか村の15代目村長

両腕には剣の刺青。これは生まれながらの物である。

これがあるから村長と呼ばれ、村長になる為の教育を受けた。

一定過程を終えると腕に刻まれた剣を探しに行かねばならない。

その剣を持つと先代の意思を継承出来ると言われてる。

俺はたまたま近所の裏山で刺さってるのを見つけた。

双剣だ。抜いた途端先代の記憶が流れ込んだ。

すぐ忘れたが。

俺はどうも常に倦怠感が抜けなくダラダラしている。

その為もっと長い過程があったが省いた。

村長と言うよりはヒモ生活を夢見る村の少年の方が合う。

だから逃げ出した。双剣を持って。

王都に向かった。


「あー君、通行証は?無いと通れないよ」

「なんだそれは。知らないぞ」

「なら通せないな。帰った帰った」

丸々として知性の欠片も感じれない。オークみたいなやつだったな。しかもしっしっとか。

『私なら簡単に行けるのに〜』

「?!」

急に声が聞こえてびっくりした。

「誰だ!」

入れなく諦めて付近の森から別の入口が無いか探していた最中じゃなければ無視していた。変人扱いされたくないからな。

『先代だよ〜♪』

「先代か、やっぱ剣は本物だったのか」

『んで、んで私に任せてくれたら王都に簡単に行けるけど?』

「なら頼むは俺はやる気ないし、頼んだよ。」

『ならなら〜15代目村長は3代目村長の継承を許可するって』

「15代目村長は3代目村長の継承を許可する」

体が光り始めた。骨格も変わりエルフになった。


「ここから先は通行証無しではむ─」

「あのぉ〜私冒険者なんですけど〜スライムに溶かされちゃって〜それにエルフですよ〜」

「そ、それはご苦労さまです。どうぞお入りください」

「ありがとう〜ついでに所持金尽きちゃって。ほら〜エルフって人とあんまり関わらないじゃない?」

「ぜ、是非コレを!」

「「お、俺たちのもいいっすよ!」」

結局門を難なく通れた上に、32万ビオも手に入れた。

『3代目しばらく頼みますわー俺は黙想しとくで』

「ほいほい〜!よーし遊ぶぞ!」


「32万ビオが一日で500万ビオとは、3代目村長恐るべし」

夕暮れ時体が戻った。

宿を探さねば、多分3代目は賭け事が強いのだろう。

そこのは宿屋か空いてるかな。

「いらっしゃい!お客様1名?」

「あ、はい1人です」

「お部屋は2階の階段上がってすぐの所が空いているがどうするかね?」

「泊まります。値段は」

「値段は1500ビオだね、今夜から明日の昼までで、飯付きだ」

「飯まで貰えるとはありがたい。ほい」

人の良さそうな店主だな。次王都に来る時もここにしよう。

「お、お客様多過ぎますよ」

「チップだ。それに、俺の泊まる部屋は本来2人用だろ?なら3000ビオは払わないと俺は気が済まない」

「そ、そうですか。今後ともご贔屓に!」

店主、困惑したな。少しあれだったか?まぁいいか。

「鍵はこちらです」

鍵を受け取り食堂の奥の階段を登ったら廊下を挟んだ手前に鍵の番号と同じプレートと部屋があった。

中は広い、1人用ベット2つ真ん中にテーブル。

これならゆっくり寝れそうだな。


鳥が鳴くより早く目が覚めた。黙想のし過ぎか。

しばらく頭を整理していると、鳥が鳴き始めた。

1階に降りると昨日の店主が居た。

「お客様一番乗りですね!そこのカウンターにかけてください!すぐ朝を用意しますので」

「あぁ、頼んだ。それと昼だがもしかしたら王都を見回るから戻れないからもしれないのだが」

「大丈夫ですよ!ウチの宿は食堂朝一から夜中までやってるんで好きなタイミングで」

「いい所だな」

「ええ!所でお客様お名前は?」

そうだった名前を書くタイプの宿じゃなかったんだな

「俺の名前は……」

「あ、お客様すいません。色々踏み入ってしまって」

「あ、いや名前忘れてさ。」

「そ、そうですか。私の事は気安くディンとお呼びください」

「おう、ディンさんよろしく。」

「それと料理出来ましたよ!」

「お、美味そう。」

「ウチは宿の値段でも味でも評判なんですよ!」

「美味い。村のばっちゃより上かも」

「ほほぅ僕の料理と比べれるレベルの知り合いが居るのですか」

「あぁ、俺の先生みたいな人なんだけどな。」

「是非ともお会いしてみたいですなぁ」

この人はよく笑うな。楽しいがやっぱ疲れる楽しさも辛いのだ。

「ご馳走様でした。美味しかったです。これを食べてしまうとこれから廻る王都の出店の物が味不足に感じちゃうかもですね。」

「嬉しいこと言ってくれんね!でも出店も出店でいい味だ期待はしていい!」


レンガの建物の前にテントを張ってるなぁ。多分あそこら辺だ。

「お、あんちゃん鳥串どうかえ?1本50ビオだよ」

「4本で。」

鳥串は物凄く美味しかった。しかしあそこの宿には叶わない。

「ぼうや、このリンゴはどっかね150ビオだよ」

「ひとつ下さい」

美味いが丸齧りは難しい

「お、気になるか?少年?」

「これは?雲なのか?」

「綿菓子ってんだい砂糖で作るんだがまたァうめぇったらありゃせんってどうでぃ?」

「初めて見た、美味そうだな。貰おう」

「1つ100ビオ。大盛り無料だがどうするかい?」

「買う。はいこれ」

砂糖と聞いていたがフワフワだ。

どれどれパク。おおぉ甘味の倉庫だ。

「きゃぁぁぁ!」

何だこの空気の読めない悲鳴は。

広場に出てみると広場の中央に剣を持った2人組が居て、1人の女性を人質に。

めんどくさいな。

見て見ぬふりをするか。

いや、助けるか。お礼欲しいから。

村と違って小石が落ちてない。

何投げよう。










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