『出る杭が打たれない、思想』
『出る杭が打たれない、思想』
㈠
物事を真面目に受け止める感覚で生きていると、次第に疲労感が溜まって来た。
それでも、毎日をこなさなければ、充実感も成果もでないので、とにかく頑張ろうとする。
㈡
頑張ろうとすることには、自身の内面に一定の規律が必要で、それによって身体は動かされる。
動く、という衝動は、厳密には心の有り様を表現しているということだろう。
㈢
そうやって、生きていくと、他者との距離の中で、自分だけが突出してしまうことがある。
それでも、自分の為に生きているのだから、突出を自身で否定はしない。
㈣
すると、出る杭は打たれる、状態になるような気がして、少し隠れる様に生きることになった。
別段それが悪いこともなく、ただ、そんなものだろうと考えて生きていた。
㈤
周りを見渡すと、隠れずに生きている人は、現実において、出る杭は打たれる状態になっていた。
これは、大変だろうなと思い案じていたが、自身は、出る杭が打たれない状態であった。
㈥
つまり、打たれるタイプは、自身でそのことを意識していなかったため、隠れることをしていなかった様だ。
自分は、隠れることをしていたので、出る杭が打たれない状態で、守られた、と言う一つの思想である。