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『或る小説的思想集』

『出る杭が打たれない、思想』

『出る杭が打たれない、思想』



物事を真面目に受け止める感覚で生きていると、次第に疲労感が溜まって来た。

それでも、毎日をこなさなければ、充実感も成果もでないので、とにかく頑張ろうとする。



頑張ろうとすることには、自身の内面に一定の規律が必要で、それによって身体は動かされる。

動く、という衝動は、厳密には心の有り様を表現しているということだろう。



そうやって、生きていくと、他者との距離の中で、自分だけが突出してしまうことがある。

それでも、自分の為に生きているのだから、突出を自身で否定はしない。



すると、出る杭は打たれる、状態になるような気がして、少し隠れる様に生きることになった。

別段それが悪いこともなく、ただ、そんなものだろうと考えて生きていた。



周りを見渡すと、隠れずに生きている人は、現実において、出る杭は打たれる状態になっていた。

これは、大変だろうなと思い案じていたが、自身は、出る杭が打たれない状態であった。



つまり、打たれるタイプは、自身でそのことを意識していなかったため、隠れることをしていなかった様だ。

自分は、隠れることをしていたので、出る杭が打たれない状態で、守られた、と言う一つの思想である。

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