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不死の少女は旅をする  作者: マリィ
1章 旅の始まり
25/77

24.揃いしへカーティア








 夕暮れ時のことだ。


 空を染め上げる茜色。地平線に沈む太陽。世界の終焉を思わせる光景を前に、ベアトリーチェは過去を懐かしんだ。


 遠い遠い昔の話。

 御伽話には語られない物語。


 あれは――――両親だった。

 掴んでいた手の温もりを覚えている。

 掛けられた言葉を覚えている。

 三人で見た、夕陽を覚えている。


 もう、二度と得られないものだから。

 忘れないようにと、刻み込んだ。


 悲しくて、悲しくて、悲しくて。

 けれども涙は枯れ果ててしまった。もう流す涙は無く、愛しき両親の顔すら時の流れに掻き消されていく。


 悲しくて、悲しくて、悲しくて。

 それでも涙は枯れたから、ベアトリーチェはただ泣きそうな表情を浮かべることしか出来ない。


「君のことを、俺が守ってみせる」


 果たして、掛けられた言葉は祝福だった。

 ベアトリーチェを抱き締め、彼は願う。

 それは残酷な願いだ。誰かを守るということは、誰かの為に生きるということ。それは自身の全てを捧げることに他ならない。


 けれども秋は真っ直ぐに、何ら迷いなく自身の全てを捧げた。まだ出会って数日の女に、彼は人生を委ねたのだ。


 どうしてと、問いかけることは愚問だった。


 きっと、彼は気付いたのだろう。


 悲しげな表情を浮かべるベアトリーチェに。


 だから彼は、彼女の為に在りたいと願ったのだ。


 それは、恋にも似ていた。


『…………ふざけないで』


 しかし、ベアトリーチェは――――








※※※※※※※※※








 サファイアの瞳が真っ直ぐに秋を見詰める。彼女の瞳は真剣そのものだった。そこにはアリオスの暴虐に屈した弱々しそうな少女の姿はない。ベアトリーチェは本気で、秋と共に戦おうとしている。


「…………駄目だ。今の君には戦わせられない」

「どうして? 私はまだ戦えるわ。体も動くし『奇跡』も使える。どうして駄目なの?」

「君の体はボロボロだろう! ……分かってくれリーチェ。今の君に、俺は戦ってほしくないんだ……君に無理をしてほしくない……」


 縋るように、秋はベアトリーチェに懇願する。当の彼女は一切表情を変えず、目線を逸らすこともせず、毅然と言い放った。


「秋。貴方が私を守ると言ってくれたこと、本当に嬉しいわ。でも、これだけは忘れないで。――――私を安く見るな」


 それは秋が初めて聞いた、ベアトリーチェの怒声だった。彼女の怒声は静かに、だが鮮烈に響き渡る。


「貴方の優しさは憐れみよ。私は、憐れまれるほど弱くなったつもりも、誰かに守ってもらうほど情けなくなったつもりも無い。私は、戦うわ」


 青年の言葉が嬉しかったのは真実だ。しかし、それでもベアトリーチェは誇り高く、気高い女性だった。


 悲しくて、悲しくて、悲しくて。

 けれども彼女は生きてきた。どれだけの苦痛を受けようと、どれだけの絶望を味わおうと、生きてきた。


 怪物? 魔獣? 『奇跡』が使えない?


 ああ、そんなことか。私の人生はもっと痛かった。もっと苦しかった。でも、生きてきた。

 生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて、ここに居る。永劫の時を置き去りに、私は進み続けた。


 たかが奇跡所有者一人程度に、何を腑抜けているのか。

 ベアトリーチェは、弱くなどない。

 まるで鍛えられた鋼のように彼女は強く――――勇ましい。

 

『目が醒めた?』

(ええ、へカーティア。どうやら私は、思ったより引き摺っていたみたいだわ)

『時の流れは、時として川の流れに喩えられる。貴方の人生は、急流を永劫に流され続けていることに等しいわ。そうね。少しばかり長く疲れていたみたいね。でも、そのままじゃ溺れるわよ?』

(もう大丈夫よ。私は、彼に報いるわ)


 ベアトリーチェは表情を緩め、優しく秋に語り掛ける。頬に手を置き、心底愛おしそうに撫でながら。


「ごめんなさい秋。でも分かってほしいの。私は戦わないといけない。――――進み続けないといけないのよ」

「……リーチェ」


 これ以上、言葉を交わすことは無意味だった。

 彼女は引かない。止めようと、きっと戦う。それが秋には分かってしまった。

 ベアトリーチェは立ち上がり、空を見上げる。


「さあ――――行くわよ」

「…………ああ、そうだな。行こうか」


 諦めたように秋も空を見上げる。彼の表情は明らかに納得していないが、ベアトリーチェの強さを、秋は信じることにした。

 二人揃って物陰から歩み出る。並び立つ二人に気が付き、怪物が飛来した。秋とベアトリーチェの表情から何かを察したのか、怪物は直ぐに攻撃を仕掛けはせず問い掛ける。


「どうした。二人揃って抗うつもりか? なら今の内に別れの言葉を済ませておけ。悪いが殺すのは一人ずつだ」

「いや、別れの言葉は必要ないよ。別れるつもりなんて更々無いしな。それに、別れの言葉が必要なのはお前の方だ、アリオス。何せこれから――――」


 術式が展開される。怪物の遥か上。月を背に紫の光が弾けた。


「俺達が、お前を倒すからよ」


 闇夜を切り裂き、銀の杭が落下した。

 極大の杭は神の裁きに似ていた。大気を切り裂き、天誅が下る。

 怪物は視線を向けずに背から生えた腕を伸ばし、掌を広げる。赤黒い掌は落下してきた巨大な杭を、自身に突き刺すことで止めた。鮮血が舞い、翼に広がる口が悲鳴を上げる。


「来るわよ!」


 無造作に、背中の腕は杭を振るった。

 巨大な杭が地上を消し飛ばす。抉り取られ、土煙が舞う地面から二つの影が駆け出した。


 ベアトリーチェと秋は別々の方向に地を蹴っていた。秋が手をかざし、紫の光が輝く。

 同時に術式が怪物を取り囲んだ。術式の中から、回転する杭が高速で射出される。怪物は躊躇いなく人型の腕を盾に差し出した。胸の口に杭が突き刺さり、回転しながら肉を抉る。


 また大きく、翼の口が悲鳴を上げた。無数の杭は怪物に突き刺さり、腕と同様に肉を刳り続ける。


「どうして悲鳴が上がらない……?」


 違和感を覚え、秋は怪物の背――――翼に目を向けた。傷を負うたび悲鳴を上げていた口が、今はピタリと真一文字に閉じられている。

 怪物は呪いの集合体だ。そしてあの口は、中で渦巻く呪いを吐き出す為の器官だ。そこが閉じられているということは、呪いは怪物の中に溜め込まれていることになる。

 では、溜め込まれた呪いはどうなるのか。答えは大きく口を開けた怪物の頭部。その中に見える、漆黒の炎――――


「ッ……! 逃げろリーチェ!」


 叫んだが、既に遅い。怪物の口内で炎は大きく膨れ上がり、


 キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!


 爆発的な笑い声と共に放たれた。漆黒の業火が星と月を覆い尽くし、世界が暗闇に包まれる。


 炎の範囲内にリーチェは居た。あれだけの威力――しかも呪いが込められた炎を受ければ重症は避けられないだろう。


 しかし秋の予想は外れた。

 漆黒の炎が内側から大きく弾け飛ぶ。闇を切り裂くように、夜空を紫の花弁が舞い散る。


 花弁の中央には白い髪を揺らす女が立っていた。

 ベアトリーチェは指を鳴らし、花弁を振り撒く。紫色の花弁は意思を持っているかのように怪物の周囲を包み込む。


 また、結界か。見飽きたと言わんばかりに怪物は翼を羽ばたかせる。花弁が吹き飛ばされ、視界が良好になった。黒い世界が眼前には広がっている。


 その闇の中から、一撃は放たれていた。

 高速で飛来する細く鋭い槍。吸い込まれる様に怪物の眼球へと突き刺さり、苦悶の声が上がった。


「ガァァァァァァァァァァァ!」


 血が吹き出す。空中に鮮血の花が咲いた。

 花弁はあくまでも目くらまし。結界が怪物に通じないことはベアトリーチェも理解している。攻撃も『奇跡』が分けられた今では出来ない。だが、今使える魔術でも秋の為に隙を作るくらいは出来た。


「秋! 私も貴方を守るわ! ディフェンスとサポートは任せなさい! 貴方はオフェンスよ!」


 高らかにベアトリーチェが叫ぶ。同時に彼女の周囲を数えることすら馬鹿らしくなるほどの術式が咲き乱れた。まるで満開の桜のように、幾多の紫が空を埋める。


「…………凄い」

『あの娘は貴方のように高い出力で魔術を行使できる訳じゃないわ。でも精密性や燃費の良さは彼女の方が上よ。――――ふふっ。良いじゃない。パワーとテクニック。きっとお似合いよ?』


 へカーティアの言葉通り、ベアトリーチェの出力は決して高くない。そこに限って言えば秋の方が上だろう。しかし緻密に術式を構築し、魔術を行使することにかけてはベアトリーチェの方が遥かに上だ。


 千の魔術を統べる者。『奇跡』の名に恥じない力をを、彼女は制限された現状であろうと振るうことが出来る。


 術式から光が放たれた。眩い輝きの中、無数の術式は折り重なる。光の中、術式は崩れ、結び付き、解け、重ねられ、更に複雑な術式へと変化していく。


 十を作り出すのに十を用意する必要はない。一を十個用意し、全てを合わせばいいだけのこと。

 ベアトリーチェは自身の力量を理解している。大規模な魔術を使うには出力不足だということも分かっている。

 ならば部品を形作り、組み合わせれば良い。部品ならば大した出力は必要なく、応用も効く。十だけでなくニや七だろうと作り出せる。


「さあ――――来なさい」


 光を放ち、複雑に組み合わさった術式の中から腕が突き出された。人のそれを遥かに越えた大きさの腕は異質な存在感を放ちつつ、術式から出ようとしているのか腕を振り回す。


 しかし、眼球を潰された怪物が呆然と腕の先が出て来るのを待つ訳もない。一際大きく咆哮し、怪物はベアトリーチェへと突進する。


「リーチェ!」


 秋の叫びが響くが、当のベアトリーチェは表情一つ変えない。ただ冷静に、指を打ち鳴らす。


「術式変更。一番を十番と交換。二十四番を廃棄。――『聖域』よ」


 熟練の指揮官のようにベアトリーチェは指示を出した。輝きを放っていた術式が再び変化を開始し、光の中から突き出されていた腕が消失する。


「ベアトリーチェェェエェェェェェェ!」


 憎悪と、殺意。そしてあらん限りの呪いを込めて怪物は業火を口から吐き出した。闇よりも深い黒色の炎が、さながら大海の如く押し寄せる。まるで夜空が落ちてきたかのように。


 だが、それよりも早く、術式は完成した。


 光が更に輝き、弾ける。

 秋とベアトリーチェを中心に据え、取り囲むように純白の柱が並び立った。柱と柱の隙間にも同じく壁が出現し、秋達を取り囲む。


 完成したのは純白の建造物。防御に特化した彼女の魔術――――『聖域』だった。黒き猛火は聖なる領域を侵せず、『聖域』に直撃して霧散する。


「秋! 行きなさい!」


 ベアトリーチェの叫びが響いた。

 彼女は再び無数の術式を組み合わせながら、青色の瞳を秋に向ける。


「私を守ってくれるんでしょ?」


 そう言い、彼女は笑った。

 満面の笑みを向けられ、秋も自然と頬が緩む。


「ああ、勿論だ!」


 彼女の為に戦うと決めた。

 なら、止まっている暇は無い。


 役目を終えた『聖域』が消滅する。荘厳な建造物は光の粒子と化し、闇の中に溶けていく。


 秋は手元に術式を展開させた。

 ベアトリーチェのようなテクニックを秋は持っていない。しかし出力ならば上だとへカーティアは言った。それに彼の『奇跡』はありとあらゆる魔術を行使可能な『千の魔術を統べる者(へカーティア)』。願えば、全てが成せる。


「――――行くか」


 深呼吸し、秋は怪物を見据える。

 怪物は秋の視線に気付き、潰れた眼を向けた。流れる血の奥で明らかな憎悪が見て取れた。


「憎いか俺が」


 手元の術式を怪物に向ける。怪物は飛翔し、己の口と腕の口、そして翼の全ての口から黒い火球を撃ち出した。


 さながら流星群。漆黒の炎が夜空を流れる。

 だが秋は術式を怪物に向けたまま逃げもせず、空を見上げた。


 夜空に浮かぶ月。彼が死んだ日も、こんな日だった。


「でもよ――――俺のが憎いんだ」


 理不尽に、月宮秋は殺された。


 秋が助かったのは偶然だ。たまたまベアトリーチェと出会ったから秋はここに居られる。偶然がなければ彼はゴミのように死んでいただろう。


 許せるか? 理不尽に殺された事実を。

 忘れられるか? 今、生きていたとしても。


 答えはノーだ。月宮秋は憎悪している。恐怖すると同時に激しく憎んでいる。怪物を――――アリオスを。


「悪く思うなよ。――――身から出た錆だ」


 術式が巨大化する。彼自身の憎悪に呼応し、術式は唸りを上げた。まるでベアトリーチェのように複数の術式が更に展開される。


 だがベアトリーチェのように組み合わせるつもりはないし、そも秋には彼女と同じ芸当は出来ない。


 彼の持ち味は強大な出力だ。そしてそれは、月宮秋が理想的な砲台だということを示していた。


 結局、彼は愚直に進むしかない。

 持てる全てを出し切って、傷付きながら進むしかない。

 きっと、それが月宮秋なのだ。

 

 展開された術式は一直線に並んでいた。秋の手元の術式以外は全て増幅器であり、砲身だ。秋の全てを増幅し、怪物へ撃ち出す役目を持っている。


 一つ一つ、秋は丁寧に術式を組み上げる。理想と願いを根源とし、『奇跡』は正確に形を構成していった。迫る炎の雨など、秋の眼中には無い。


 果たして五つ。術式が並び揃う。

 秋は手元の術式――――トリガーへ魔力を込めた。


 狙いを付ける必要は無い。そんなことをせずとも当たる。


 全身の魔力をトリガーへ。ありとあらゆる理想を、願いを一撃に込める。荒れ狂う魔力の奔流に術式が悲鳴を上げた。


 秋だから可能な、尋常ではない出力。際限なく高まる魔力は次第に形を持ち始める。紫の粒子が秋を中心に吹き荒れた。


「さあ――――」


 紫色の嵐の中、秋は真っ直ぐに怪物を見据える。


 異形の怪物。人を捨て、怪物と成り果てた男。


 対するは千の魔術を統べる者。『零』の所有者。


「――――行くぞッ!」


 そして、トリガーは引かれた。


 術式が唸りを上げる。ただでさえ尋常ではない魔力に加え、それを増幅させるのだ。内包する魔力は莫大なものとなり、当然、術式に耐え切れる訳が無い。


 瞬く間に術式は崩壊した。儚く砕け散り、破片が舞う。だが魔力は消滅していない。秋は歯を食いしばり、暴力的な魔力の奔流を制御する。


 瞳から血が溢れた。心臓が限界を超えて鼓動する。灼熱の血潮に全身が焼かれた。止血された筈の左肩から再び血が流れ出す。


 それでも制御を止めない。全神経を焼き切られながらも砲撃に意識を向ける。文字通り頭が沸騰してしまいそうだった。


 紫の光が収束する。

 集う光は魂に似ていた。

 ただ只管に純粋な願いが、今、形を成す。


「吹き飛べ――――アリオスッ!」


 果たして、魔力は解放される。

 空と大地を震わせて、紫の閃光が、夜空を裂いた。


 極大の光の帯。莫大な魔力を増幅し続け、馬鹿げた出力で放たれたそれは、魔術と呼ぶには値しない単なる魔力の砲撃だった。


 破壊の一撃が黒炎を吹き飛ばす。怪物は射程から逃れようと翼を広げるが、その翼を紫の花弁が覆い尽くした。


「ッ――――!」

「残念だけど逃さないわよ。貴方の運命は、ここで潰えるの」


 ベアトリーチェが指を打ち鳴らす。翼に纏わりついていた花弁は檻へと変化し、格子が翼を刺し貫く。片翼を封じられ、怪物は体勢を崩した。


 その一瞬で、充分だった。


 秋の砲撃が、怪物の半身を抉り取る。

 血が飛び散り、激痛に声を上げた。

 半身を奪われた怪物は重力に従い地に落ちる。


「ァ――――アァ――――――――――――」


 肉体を痙攣させ、臓腑を零し、脳髄を半ば失いながらも、怪物は地面を這いずり秋へと迫った。

 怪物は止まらない。

 完膚なきに殺されるまで、その歩みが止まることはない。

 呪いを振り撒き、怪物は迫る。


「あ…………き……………………つきみやあき…………」

「…………終わりにしようアリオス。怪物は殺され、滅びる。それが、お前が辿り着いた結末だ」


 術式が怪物の頭上に描かれる。

 怪物は異形の腕を伸ばした。人の形をした腕は、自らの手を伸ばす。呪いを纏い、血に汚れている筈の手は雪のように白く美しい。


「…………」


 無言で秋は腕を横に薙いだ。

 頭上の術式が輝き、生成された槍が重力に従い落下する。槍は狙い澄ましたように怪物の露出した心臓を刺し貫いた。


 肉が弾ける。ビクンッと、最後に大きく体を痙攣させ、伸ばされていた手は力無く地に落ちる。


 それが、アリオスの最期だった。

 もう、怪物は動かない。


「…………終わったんだな」


 秋が地面に崩れ落ちる。激しく咳き込み、大量の血を吐き出した。


「秋!」


 ベアトリーチェが急いで駆け寄り、治癒を施す。紫の光が秋の全身を包み込んだ。

 傷は瞬く間に癒えるが、失った体力や摩耗した精神は直ぐには戻らない。ゆっくりと体を休める必要があるだろう。


「悪い、な。助けてもらうばかりで」

「そんなこと気にしなくていいの。ほら、今は休みなさい。疲れたでしょう?」

「ああ、そうだな。とても……疲れた」


 目を閉じる。疲労は予想以上に彼の体を蝕んでいた。あっという間に意識は闇の中へと沈んでいく。


「お休みなさい……秋」


 それが、最後に聞こえた言葉だった。








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