死の気配1st
死の気配が...
さてさて、今は何時だろう。
部屋のデジタル時計を確認する。
――PM8:12。
ぐぅ~~~~。
お腹が鳴った。
どうやら、知らぬ間に時間があっという間に進むだけではなく、お腹も減るらしい。
(あれ?今、何か腹が鳴った様な気がする。)
「さてと、メシでも食おうかな...」
と、そこに妹的なアイツの声が聞こえる。
「おにぃーーーーーーーーーー!!!!ご飯!!!!出来たよォ~~~~!!!!」
声と言うか絶叫に近い様な気もする。
「んじゃ、家に行くか...」
俺は意味が深すぎる発言をする。
俺は部屋を出る為に重い扉を開ける。
ゴゴゴゴ...ギィ...ガシャン...
何か錆びた鉄を動かした様な音が響く。
「ふぅ...さてと...ここからが大変なんだよなァ」
そう言って外に出る為に扉の先に有る梯を上る。
俺を次に待ち受けていたのは灼熱の夜の蒸したの空気だった。
「あ、アツスギィ!燃えるゥゥウ!アーーーーッ!!!!」
俺は、そんな事を言いながらも家に向けてダッシュしていた。
そんなこんなで家の玄関に着いた。
実は俺の家には網膜認証が有った。
(そう言えば、俺の家の玄関には網膜認証が有ったんだな)
俺はドアに付けられたカメラに顔を近づける。
――ピッ!
<網膜認証中...斬夜凪刻人さん...適正ユーザーです。>
俺は網膜認証を済ませてドアをガチャリと開く。
「おにぃ...遅いよぉ!まぁ、でもいっか...ご飯出来てるからね...」
「セナ...」
何故か俺は妹的なアイツを抱き締めた。
「ちょ...おにぃ...どうしたの?」
「いや、何でもないお...」
俺は妹的なアイツを離した。
そして、リビングに入りテーブルに出ている夕食に手を付けた。
約10分後に夕食を食べ終えた。
「それにしても、今日も旨かったなァ!」
そして、何となくテレビの電源をリモコンを用いて付ける。
――ピッ!
テレビでは丁度、ニュース番組がやっていた。
「え~...続いてのニュースです...今日、未明、茨城県神代市で殺人事件が発生しました。
尚、被害に合った方は同市の神代学園高等部3年生の”天城山きなこ”さんです。殺害方法は不明で肺に水が溜まっており眼が充血していたそうです。」
とてつもない事だった。
実は俺は高校生なのだが、俺が丁度通っているのが神代学園だったので驚愕した。
「マジかよ...ヤバスギィだゼ!」
俺はそう言ってテレビの電源を消した。
その一方、家には不審な何かが現れていた。
「ぐへへ...ここに居ったか...小僧が...」
不審な何かは、そう言って暗闇に消えていった。
「ふぁ~...寝みぃ~な...」
何だか俺は眠くなって来た。
「え?おにぃ...眠くなったの?...じゃあ、ここのソファーで寝る?」
「おっwそうだな!wそりゃ名案だな!w」
俺はそう言ってソファーに背中を預けて寝た。
「す~は~...ぐががかががか」
そして、俺は寝た。
伏線が多いゾ!