第八話
「これより、エジブタ皇国首都攻略作戦の概要についての説明を実施します。首都エジブタシティの人口は約50万人で中央には皇帝のいる皇居があります。さらに郊外に陸軍基地と竜飛行場が存在します。これはこの巡航ミサイルで破壊します。そして空挺作戦ですが、空挺装甲車輌を9輌と空挺部隊330人を投入します。皇族は抵抗する場合は射殺します」
「質問はありませんか?無いようですね。それでは作戦を開始します」
作戦の決行が決定し、基地内から次々と装甲車輌や隊員を搭載した輸送機や戦闘機、攻撃、輸送ヘリコプターが離陸した。
そして、作戦に先立ちエジブタシティの沖合いに展開していた艦隊も巡航ミサイルの発射の準備が完了し発射命令が出されるまで待機していた。
エジブタ皇国エジブタシティ皇居
「失礼します!皇帝陛下!バルサミコに動きがありました!二時間ほど前に大量の鉄竜が離陸したようです!しかも奴らはここに向かっています!いまs「上空に鉄竜が現れました!」何ぃ!迎撃しろ!」
全員が皇居のテラスに出た。竜飛行場から最新鋭のワイバーンアルファが離陸するのが見えた。ワイバーンアルファは通常の竜の二倍の速度が出せ、不可能と言われていた亜音速が出せる。そして、毒の霧とファイアーブレスが出せる。
F-15Jコクピット
「前方に竜を確認!全機攻撃開始!FOX2!」
五機のF-15Jから二発ずつAAM5が発射された。AAM-5は離陸したばかりのワイバーンアルファに食い付き全弾命中。ワイバーンアルファとパイロットは高速でミサイルの破片に八つ裂きにされパイロットはまだ息があるものが居たが上空1200mから固い地面に叩きつけられ地上でグシャッと嫌な音を残し潰れた。
そして、Su-35JBが港に停泊していた皇国海軍の戦列艦や武装商船をミサイルや機関砲で撃破した。
「こちら、ブラボー隊。航空戦力を排除。直ちに攻撃開始を要請する」
第八駆逐隊
「艦長。戦闘機隊が首都上空の航空戦力を排除しました」
「分かった。前部VLS解放。発射弾数15発。トマホーク発射始め!」
二隻のイージス艦からアメリカ製のトマホーク巡航ミサイル30発が発射され新しく打ち上げた人工衛星の誘導によって、初弾が竜舎に命中。竜舎は粉微塵になった破片があちこちに吹き飛びそこには翼がない竜や首だけが残ったものや、整備員の死体や不運にも生き残ってしまった体を欠損している負傷者が転がっているだけだった。しかし、無慈悲にも次々とミサイルは各地に着弾し陸軍基地と竜飛行場を徹底的に破壊した。25発が目標地点に着弾し、3発が市街地に命中し、2発が不発で陸軍基地のレンガ倉庫の屋根に突き刺さっただった。
第二射で皇国の皇居以外の重要施設を殆ど破壊した。元老院議事堂や近衛兵の詰所や市内の練兵場等も第二射で破壊した。