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あめがやんだから
めざめても
めざめてもまだ
ぼくのよるはあけない
ねいっても
ねいってもまだ
ぼくのゆめはひらかない
あわのなかにとじこめられたような
さびたてつをなめたときのような
ふかいふかいうみのそこをたゆたうような
もどかしさのなかでいきるいみをさがしてる
うばったもんがち
たたかったもんがち
さきにしたもんがち
ぼくはつめをかんでじっとしてた
よるがあけるよ
ゆめかなうとき
ふくいんのらっぱのねがきこえたきがして
ぼくはめがさめた
またいちにちがはじまる
すこしだけちがったきょうをいきよう
あめがやんだから