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逆行ナイト~残念な兵士が神の手借りてやり直すってよ~  作者: 怒らないから言いなさいと言う裏切り者
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第4話 分岐点を突っ走れ!!

今回はやっと前世と明確に違う行動をします。

動き出すわけですね。

あれから2週間経った。

それまでに対人訓練があったり、座学をしたり、ジルは何を餌にすれば良いのか迷ったりしていた。

ここで取り上げるのは座学だ。



授業は簡単な物で、覚えていたことだったので暇つぶしに教科書をパラパラ見ていた。

そこであるページに目が止まった。


『邪神について』


最初は気にもしていなかったのだが、そこで聞いたことある名前を見た。


『邪神ロウ:大地からエネルギーを吸い取り、そのエネルギーを使い作物を作りその作物に呪いをかけ、食した人間を洗脳する。

その洗脳された人間が纏まり『帝国軍』が出来上がった。

姿は美しい女神の様な姿をしているそうだ。』


.....ロウっていうと、俺をやり直させてくれた神様だよな。

俺、結構信仰してるんだが.....バレたらマズイだろうな。

隠しておこうと心から誓った。

そうなると、俺は敵側の信仰する神様に救われたことになる。

まさか、俺に帝国軍になれとでも言うのだろうか。

それは危ないので少し考えさせて欲しい。


さて話は変わるが、この日俺の人生の分岐点と言っても良い大事な出来事が起きる。

それは.....。


「今日は、確か訓練兵同士の対人試合だったな。」


そう、対人試合だ。

この対人試合で、俺は残念の階段を上り始めたと言っても過言ではない。

俺は1人の兵士と戦った。


俺はそいつに試合用の木刀を構えて急接近した。

そして、派手にズッコケた。

その後どうなったのか頭が地面に埋まった。

そのまま気絶した。


残念過ぎるだろ、残念通り越して不憫だよこの野郎。

だから俺はこの試合で勝たなきゃいけない。どんな手を使ってもな!!!

.....いやそんな外道みたいなことはしないと思うが。

1発で決める。1発で決める手立てが俺にはある。



《次の日》



遂に来た、この時が。


「これより対人試合を始める!!各自用意をしろ!!」


ティック教官が短く言う。

俺は目の前の相手に向き合った。


「不運だったね。この僕とぶつかってしまうとはね。」


目の前のクソナルシストだ。こんな奴に俺は負けたのか。

だが俺はやってやる。俺の人生の本当のやり直しの礎にしてやる。


絶対.....絶対に!!!



『叩き潰してやる。』



「え?」


「始め!!」


教官の短い号令と同時に木刀を抜刀するようにぶん投げた。


「うぉお!?」


見事防ぐクソナルシスト。

だが計算通りだ。

俺は木刀を投げた後勢いに乗って一緒に姿勢を低くして走っていた。


「な、なんだ。拍子抜けじゃないか『甘い』へ?」


俺は勢いに乗ったままナルシストの顔面を拳に捉えた。


「グベェ!!」


そしてそのまま!!


「うぉらぁぁぁぁああああ!!!」


振り抜いて、地面に叩きつける!!!

ズガン!!鈍い音が響く。

周りに静寂が訪れる。

そんな中、声を発する男が1人。


「うおっしゃぁぁぁあああああ!!!!!」


雄叫びを上げる俺。

最高に嬉しかった。



次の日から俺は、『狂犬ジルト』なんて二つ名が影で付いた。




☆☆☆☆☆☆



訓練兵士『ジルト・ベスパット』


状態:健康


二つ名:魔獣の飼い主→『狂犬ジルト』


召喚獣:ジル



☆☆☆☆☆☆




俺たち訓練兵士は今、実地訓練を受けている。

実際に魔物が出る森に行って、3日寝泊りすると言う物だ。

これがかなり危険。

死者はたまに出るし、無傷で帰ってこれるのは奇跡に等しい。

もちろん、そんな日数開けるのも忍びないので教官に許しを得てジルも連れて来ている。


「オォォ.....。」


「どした?腹でも減ったか?」


「オォォ.....。」首を横に振る


「違うのか。」


「本当に気味が悪いなそれ。」


「失礼だろ、ジルって名前があるんだ。」


「でもなぁ....。やっぱり慣れないわ。」


隣の同期にツッコミを入れる。

腹も減っていないとなると.....。じゃあどうしたんだろうか。


「オォ.....。カミ、サラサラ。」


「「「「「「喋ったぁぁぁあああ!!??」」」」」」


「嘘ぉ!?」


「オォ?」


ビックリしたぁ!!


喋れんの!?ジル喋れるの!?


「本当におかしな魔獣だね....。魔獣なら人間に従う筈が無いし逆に襲う筈なんだけどな。」


俺の髪を弄って遊ぶジルを見て呟くリム教官。

何故そんな細かい所を気にするのか。

襲わないんだから良くない?


「オォ!!マリョク、クレル、イイヤツ!!」


「あ、僕そんな評価なんだね!!?」


何気に仲が良いようで何よりだ。

そんなことしてると隊が止まった。


「ここを拠点に実地訓練を行う!!皆警戒して作業に勤しむように!!」


「「「「「了解しました!!」」」」」


作業とはテントを張って、魔力の炎で燃え続けるランプをテント内に吊り下げる作業だ。

これが地味に難しい。

周りも苦戦している様だ。


「オォ、オォォ!!」


ジルもおぼつかないが手伝ってくれている。

骨組みを支えてくれてるのは地味に助かる。


「ありがとなジル。」


撫でると嬉しいのか「オォ!!」と鳴く。

なんだか最近愛嬌があるように感じてきた。

つまり可愛く感じてきた。愛着とでも言うのだろうか。

そんなジルは足を伝って頭に登る。

ここが定位置らしい。


テントを立て終え、その日は何事も無く就寝した。

明日から本格的な訓練が始まるのでしっかり寝ることにした。

なんだか作者もジルが可愛く感じてきました。

おっかしいなぁ、こんなに可愛かったっけこの悲しき生物。

┏(┏o;)┓<カミ、サラサラ。

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