謁見
という感じで、30分程度遊んでいると。
ギルドの前が騒がしくなったのがわかった。
王様のお出ましみたいだな。
王様を待たせるわけにはいかないな、俺が直々に出て言ってやろう。
「久しぶりだな、シン殿よ。」
王様は緊張しているが、周りには自分の護衛としている騎士やギルドにいる冒険者などがいる、ここで王がたかが冒険者風情に呼び出され、さらに話すだけで緊張するというのを知られたらまずいのだろう、なんとか取り繕っている。
「貴様がシンとかいう冒険者か!!貴様何様おつもりだ!跪け!!」
「や、やめろケイン!!シン殿は私の大事なお方だ!!」
「ですが王よ!!ちっ!貴様ぁ〜」
すごい目つきだな、人も殺せそう。
「で、シン殿よ。お出迎いはありがたいのだが、大事な話ゆえ、中で話をしようじゃないか。」
「何を言ってるいるんだ?ここでいい。それに、俺に話を聞いてもらいたいなら跪け。」
周りの騎士、冒険者、市民はたまたケインくんまでもが時間が止まったかのように動かなくなった。
「ほら、はやく。」
という言葉で、王は青ざめ、周りの騎士は剣に手をかけ、冒険者と市民は驚愕に顔をしかめ、ケイン君にいたっては切り掛かってきて、ギルマスはそれを止めようと動きはじめた。
とりあえずケイン君は殺さずに、縛った。
早すぎてケイン君はおろか俺たち以外は、何が起こったかすらわからなかったのだろう。
いきなり椅子に縛られ、口枷をしたケイン君に周りは驚いていた。
ギルマスと王は青い顔になっていたが。
「で?何こいつ?俺と敵対するつもり?」
「い、いやそういうつもりではないんだ!!」
「だから、話がしたいなら跪けよ」
「ッ!!」
「ん゛ん゛ん゛!!」
なんか騒がし奴がいるし、周りの騎士は俺たちを恐れながらも一応腐っても王を守る騎士、俺たちの周りを囲んで剣を抜きはじめた。
まあとりあえずケイン君以外全員殺したけども。
「で?どうする?王様?」
「す、すななかった!」
と言いながら、跪く王。
ケイン君は騎士が一瞬で全員殺されたことに驚いていたが、王が跪くと悔しそうな顔をして叫び始めた。
他の小説で、主人公が一国と渡り合える力持ってる!最強!とか言いつつ、国王とかギルマスにペコペコしてこき使われてる意味がわからなくて、本当にムカつく(´;ω;`)




