表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薪割りスローライフをはじめますか?[はい/いいえ]  作者: 新木伸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/111

 →[はい]

 →[はい]

 ・

 ・

 ・

「そっかー。どうしても、聞きたいんだねー」


 ぼくが「はい」と答えると、リリーは言った。


「世の中には、知らないほうが、よかったってこともあるんだけど……。それでも聞きたい?」


 もちろんだった。はいです。はい。


 →[はい]


「そっか。カイン君は、チャレンジャーだねー」


 →[はい]


「あと……、おこらない?」


 なんでおこるの? ぼくがおこるの?


 →[はい]


「じゃあ。教えてあげるー」


 リリーは、ひょいと、なにかを持ち出してきた。

 ぼくの顔に向ける。


 手鏡だった。

 ぼくの顔が映っている。

 そして、ぼくの顔には――。


      ■

■■■■■■■■■

■    ■     ■

■   ■ ■    ■

■  ■   ■   ■

■ ■  ■  ■ ■

■■  ■■  ■ ■

■  ■    ■  ■

■ ■      ■ ■

■           ■


 ↑額には、こんな字。


 ほっぺとかにも、いろいろ書いてあるし……。

 鼻の頭なんて、黒く丸く塗りつぶされている。



「これね。証拠写真」


 リリーが見せてくれたのは、あの〝かめら〟とかいうキカイから吐き出された紙。

 ぼくの顔に皆が落書きをしているところが映っている。

 ひどい。


「カイン君。昨日、みんなにとっちめられて、頭ぶつけて、気を失っちゃったんだけど……。覚えてない? 覚えてる?」


 →[いいえ]


「記憶がないのは、頭ぶつけたからだねー。……え? カエル? カイボー? なにそれ? 起きてないよ? そんなこと。――変な夢でもみたんじゃない?」


 そっか。あれは本当に夢だったのか。


「それでね。はじめはみんな、心配して介抱してたんだけど……。そのうちに、誰が言いだしたんだか、顔に落書きしちゃえー、ってことになってねー」

「言いだしたの、それ、リリーだよ」


 マリオンが証言する。

 リリー。ひどいや。


「あはははは。ごめんごめーん。でも、わたしの場合は、おあいこなんだよ? カイン君だって、このあいだ、私の額に落書きしていったでしょ? なんか変な、嫌な感じのマーク、書いていったでしょー?」


 うん書いたね。


「あれ、消すの大変だったんだからねーっ? 絶対消えないマジカルインキで書いたから、消すの、大変だっただからねーっ?」


 ぜったい消えないんだったら、どうやって消したんだろう?


「わたしは仕返しの権利があるからいいけど。みんなはひどいよね。はいこれ。マジカルインキ」


 リリーは、マジカルインキを、ぼくに渡してくれた。

 ぼくは、しゅぽんと、キャップを親指で、はじき飛ばした。


「あ……、あはははは……、と、止めたよ? あたし、みんなを止めたんだよ?」

「でも最後にはやってたよねー。鼻の頭を黒く塗ったの、それ、マリオンだし」


 リリーが証言する。


 よし。有罪。

 ぼくはマリオンに襲いかかった!


 マリオンの額に「肉」と書いた。

 その後、村中をねり歩いて、つぎつぎと皆を襲った。

 ぜんいんの額に「肉」と書いてやった!


 よし! ふくしゅう! 完了!

昼ぐらいにもう1本投稿しまーす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新木伸、新連載、同時に3つ展開中!

「四億円当てた勇者ロトと俺は友達になってる」
http://ncode.syosetu.com/n2077da/

「文明崩壊後の世界を女の子をバイクの後ろに乗せて旅している」
http://ncode.syosetu.com/n1942da/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ