→[はい]
→[はい]
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「そっかー。どうしても、聞きたいんだねー」
ぼくが「はい」と答えると、リリーは言った。
「世の中には、知らないほうが、よかったってこともあるんだけど……。それでも聞きたい?」
もちろんだった。はいです。はい。
→[はい]
「そっか。カイン君は、チャレンジャーだねー」
→[はい]
「あと……、おこらない?」
なんでおこるの? ぼくがおこるの?
→[はい]
「じゃあ。教えてあげるー」
リリーは、ひょいと、なにかを持ち出してきた。
ぼくの顔に向ける。
手鏡だった。
ぼくの顔が映っている。
そして、ぼくの顔には――。
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↑額には、こんな字。
ほっぺとかにも、いろいろ書いてあるし……。
鼻の頭なんて、黒く丸く塗りつぶされている。
「これね。証拠写真」
リリーが見せてくれたのは、あの〝かめら〟とかいうキカイから吐き出された紙。
ぼくの顔に皆が落書きをしているところが映っている。
ひどい。
「カイン君。昨日、みんなにとっちめられて、頭ぶつけて、気を失っちゃったんだけど……。覚えてない? 覚えてる?」
→[いいえ]
「記憶がないのは、頭ぶつけたからだねー。……え? カエル? カイボー? なにそれ? 起きてないよ? そんなこと。――変な夢でもみたんじゃない?」
そっか。あれは本当に夢だったのか。
「それでね。はじめはみんな、心配して介抱してたんだけど……。そのうちに、誰が言いだしたんだか、顔に落書きしちゃえー、ってことになってねー」
「言いだしたの、それ、リリーだよ」
マリオンが証言する。
リリー。ひどいや。
「あはははは。ごめんごめーん。でも、わたしの場合は、おあいこなんだよ? カイン君だって、このあいだ、私の額に落書きしていったでしょ? なんか変な、嫌な感じのマーク、書いていったでしょー?」
うん書いたね。
「あれ、消すの大変だったんだからねーっ? 絶対消えないマジカルインキで書いたから、消すの、大変だっただからねーっ?」
ぜったい消えないんだったら、どうやって消したんだろう?
「わたしは仕返しの権利があるからいいけど。みんなはひどいよね。はいこれ。マジカルインキ」
リリーは、マジカルインキを、ぼくに渡してくれた。
ぼくは、しゅぽんと、キャップを親指で、はじき飛ばした。
「あ……、あはははは……、と、止めたよ? あたし、みんなを止めたんだよ?」
「でも最後にはやってたよねー。鼻の頭を黒く塗ったの、それ、マリオンだし」
リリーが証言する。
よし。有罪。
ぼくはマリオンに襲いかかった!
マリオンの額に「肉」と書いた。
その後、村中をねり歩いて、つぎつぎと皆を襲った。
ぜんいんの額に「肉」と書いてやった!
よし! ふくしゅう! 完了!
昼ぐらいにもう1本投稿しまーす。




