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→はい
→はい
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女の子の隣に、ちょこんと座った。
「はァ? ちょっと。なによなんなの。なんで座るの。聞こえてなかったの。あっちいけっていったでしょ」
そんなに意外だったのか、女の子は、ちょっと慌てたように言う。
「え? ……とくにすることないから、しばらく座ってる? べ、べつに……、いいけどっ……」
女の子はちょっと横に動いてくれた。ひとつの丸太をわけあって、二人で座る。肩がちょっと触れあった。
「あんた……。へんなやつよね」
しばらく火を見つめていたら、女の子が、ぽつりと言った。
そうかな?
「そうよ。ぜったいそうよ。あたいみたいな変な女。気持ち悪がらないなんて、ぜったい、へんよ」
へんじゃないよ。
「そ、そう……? じゃ、じゃあ……、そういうことに……、しておいてあげても……いいわよっ」
キサラとトモダチになった。