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→「はい」
→「はい」
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「え? なぁにそれ?」
マリオンは愉快そうに笑う。
ぼくは、こくこくこくと、頭を縦に振っていた。
「あたしに才能あるって言ってくれてるの?」
こくこくこく。
「そっかー」
マリオンは目尻を拭った。
「カエルさんにまで励まされちゃったら、しかたないなー。あきらめないで、がんばってみますかー。いつかお父さんに、〝おまえは俺の跡継ぎだ〟って、ぜったい、言わせてやるぞーっ! おーっ!」
とんてんかん。とんてんかん。
ハンマーの音は、さっきよりも元気になった。
元気が出るリズムを聴きながら、ぼくは鍛冶屋をあとにした。




