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ロリータ・ガンバレット ~魔弾幼女の異世界戦記~  作者: すてるすねこ
第5章 幼女、おうちの前を通り過ぎちゃう編
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第6話 帝都攻防、全軍激突戦

そこそこ増量中。


 不意に現れた巨大ゴーレムにより、帝国軍先鋒部隊は手痛い打撃を受けた。

 城壁ほどの背丈があるゴーレムは、その拳を振るうだけでも、並の攻城兵器以上の破壊をもたらす。次々と兵士が潰され、殴り飛ばされていった。


 魔導遺物『傀儡裂鞭』―――形状は、先端が無数に分かれた伸縮自在の鞭である。武器として使えば、高速かつ変幻自在な動きで敵を斬り刻める。さらには絡め取った相手から魔力を吸収できるという。

 そうして溜め込んだ魔力により、数多の傀儡(ゴーレム)を作り出せるのだ。


 巨大ゴーレムの背部から、数本の鞭が伸びている。それを辿っていけば、操り手であるミュリエルへと辿り着けるはずだ。

 しかし鞭は途中で地面に埋まっていて、掘り返している暇もなさそうだった。


「正面のデカブツは、私が」

「いいだろう。可能な限り、犠牲を減らせ。其方の判断を信じる」


 シャロンは術式を発動させ、上空へと舞い上がる。

 ディアムントは素早く指示を飛ばして、兵士たちに後退と防御を命じた。


 可能な限り―――その言葉には、多少の犠牲には目を瞑るという意味も含まれている。兵士数名の命を惜しんで、大規模魔術を使う機会を見逃していては、シャロンの命も危険に晒されるかも知れない。

 ディアムントの配慮に、シャロンは微笑で頷いて感謝を示す。

 けれど内心では、侮ってもらっては困る、とも思っていた。


「魔導遺物の力を借りても、所詮は即席のゴーレムね」


 軍を相手にするならば有用だろう。しかし魔術師でも剣士でも、ある程度の腕を持つ者ならば、一人でも倒せるはずだ。

 なにせ、動きが鈍い。


 シャロンは一気に飛んで、ゴーレムの頭部へと迫った。巨大な拳が振り上げられたが、あっさりと避けて、土が固められている頭頂部へと触れる。

 すぐさま術式を発動させた。

 魔力を込めた指先が触れた箇所から、白い靄が広がっていく。瞬く間にゴーレムの巨体すべてを白く包み込み、凍りつかせた。


「たぶん、氷もゴーレムとして操れるんでしょうけど」


 一時でも動きを止められれば充分。

 それに、砕きやすくなった。

 シャロンは腰の剣を抜くと、凍りついた頭部へ突き刺した。剣に纏わせるように魔法陣を描き、切っ先から術式を発動させる。

 轟風が衝撃とともに放たれ、巨大な頭部を砕き散らした。


 ゴーレムが痛みに呻くように身を揺らがせる。それでも凍りついた巨体は満足に動けない。

 シャロンはまた剣を突き出すと、両肩、胸、腹と、あっという間に砕き下ろしていった。ゴーレム内部にあった鞭の先端も衝撃に叩かれ、地面に落ちると、最後に残った巨大な両脚も倒れながら崩れていった。


 後退していた帝国兵から歓声が上がる。

 シャロンが勝利を誇示するように剣を一振りすると、歓声は一際大きくなる。

美しく鮮烈な戦いぶりに、大勢の兵士が魅了されていた。

 そうして昂ぶった士気は、左翼で小型ゴーレムの群れを相手取っている兵士にも伝播する。やや混乱して押され気味だった隊列も、冷静さを取り戻した指揮官の声によって押し戻され、反撃も行っていく。


「さすがは帝国軍、味方にすると頼もしいわね」


 安堵とともに呟いたシャロンだが、油断はしていなかった。

 空中に浮かんだまま身を捻り、剣を一閃。下方から迫ってきた鞭を弾き返す。

 地面から伸びた数本の鞭が、生き物の触手のようにシャロンを狙っていた。


「……厄介ね」


 シャロンが眉を顰めたのは、鞭を”弾き返す”ことしかできなかったからだ。

 剣で斬り落とすつもりだった。けれどよほど頑丈な魔導遺物なのか、鞭の表面を僅かに削っただけに留まった。


 舌打ちを堪えている間にも、鞭はまた襲い掛かってくる。

 鋭い攻撃だが、さほど正確ではないので避けるのも難しくない。操り手が近くにいない所為だろう。しかし鞭の数が増えれば、やがて追い込まれてしまう。


 だからシャロンは、相手にしないことにした。

 斜め下方の森を睨み、素早く術式を発動させる。短距離の転移術だ。

 鞭が空を切った直後、シャロンは森の上空へと再び現れる。すぐさま別の術式を発動させ、焼き払った。


 森の一角に城壁のような炎が現れる。木々を赤々と照らし、灰と化していく。

 一気に数百名の命を奪えそうな炎壁は、『傀儡裂鞭』を操る魔導士本人を狙ったものだ。たとえ地中に鞭を隠していても、その魔力の流れまでは誤魔化せない。

 魔力の気配から、相手のおおまかな位置は掴めていた。

 その感覚は間違っていなかった、が―――、


「っ……!」


 炎の壁が揺らぐ。

 次の瞬間、黒々とした風が竜巻のように吹き荒れた。

 束ねられた無数の鞭が渦を巻いて、炎の壁を薙ぎ払っていくのだ。『傀儡裂鞭』は魔力を吸収する。その性質を思い出して、シャロンは舌打ちした。


 けれど一撃を加えられたのは間違いない。

 黒々とした渦が治まると、焼け焦げてひらけた森の中に、一人の女が立っていた。片手に鞭を持ち、露出の多い服を纏っている。黒一色の不吉な、扇情的な服装だが、その裾に微かな焦げ跡がついているのも見受けられた。

 どうやら魔力を吸収するといっても、完全に無効化できる訳ではないらしい。


「十二騎士の一人、ミュリエルね?」


 上空から、シャロンが涼やかな声で問い掛ける。

 女も静かに頷くと、妖艶な微笑を浮かべながら答えた。


「ええ。十一位、『傀儡裂鞭』を授かっているわ。もう知ってるみたいだけど……そちらは? 帝国にエルフィン族の魔術師がいるなんて聞いていないわよ?」

「生憎、戦場で名乗るのは好きじゃないの。『銀髪の悪魔』とでも呼びなさい」

「あら、自分で『悪魔』なんて名乗るだなんて……」


 緩やかに微笑んでいたミュリエルだが、急に言葉を止めて眉を顰めた。

 その単語が記憶に引っ掛かったらしい。


「まさか、かつて帝国に大打撃を与えた? 長耳の死神?」

「さあね。ただ、貴方の死神にはなるかも知れないわ。武器を捨てて投降するなら避けられるでしょうけど?」


 剣を突き出しつつ、シャロンは新たな魔法陣を浮かべる。

 長々と問答をするつもりも、相手が決断するまで待つつもりもない。すぐに降伏するなら命だけは助けてやるが―――、

 そんな容赦ない判断に、ミュリエルも即座に対応した。


「残念だけど、こっちも捕まるのは趣味じゃないのよ」


 振り払われた鞭が影のように伸び、シャロンを捉えようとする。無数に分かれた鞭は、とても剣一本では払い尽くせない。魔力を喰らう性質を考えれば、障壁で防ぎきるのも不可能だろう。

 だからシャロンは、即座に転移して、ミュリエルの背後を取った。


「なら、死になさい」

「貴方が、ね」


 シャロンが剣を突き出す。しかしその切っ先は、鞭によって弾かれた。

 同時に、地中から現れた鞭がシャロンを絡め取ろうと襲い掛かる。


「え……!?」


 愕然とした声を漏らしたのはミュリエルだった。

 鞭に囲まれているはずのシャロンの姿はなく、代わりに魔法陣が浮かび上がっていた。連続で転移術を使い、その魔法陣のみを置き去りにしていったのだ。

 危機を察したミュリエルは、咄嗟に鞭を振るって術式を食い破ろうとする。

 だが、爆炎が噴き出す方が早かった。


「っ―――!」


 辺り一帯が業炎に包まれる。

 さらにシャロンの攻撃は止まらない。上空へと転移した後、すぐさま別の術式を発動させた。天より現れた巨大な光の柱が、ミュリエルを焼き尽くし、叩き潰すべく、凄まじい衝撃とともに地上へと落下した。

 戦場の喧騒も打ち消すほどの轟音が響き渡る。


 離れた場所にいた帝国兵やゴーレムも、余波を受けて多数が吹き飛ばされた。

 やがて光が消えていくと、後には円く焦土と化した森が残った。

 ミュリエルの死体も無い。ゴーレムたちが停止したことから、打ち倒せたとも考えられた。

 だが、微弱な魔力の流れをシャロンは感じ取っていた。


「転移で逃げたわね……」


 シャロンは苦々しく呟く。危険な相手を仕留めきれなかった。

 それに、レミディア軍の最大戦力である十二騎士が、ほとんど単独で出てきているというのも気になった。恐らく目的は足止めで、本隊には彼女以上の戦力が揃えられていると推測できる。


 帝都が持ち堪えられているかどうか、不安に駆られる。

 だが敵が戦力を揃えているのならば、尚更に急ぐ訳にはいかない。

 兵の疲弊を避け、万全の態勢で挑むべきだろう。いまの戦いで負傷した兵も治療しなければいけない。

 敵を退けるのは成功した。しかし勝利とは言えない。

 口惜しいが、ミュリエルには見事に時間を稼がれてしまった。


「でも……次は必ず仕留めるわ。レミディア軍ごとね」


 大切な、娘たちのためにも―――。

 強く握った拳を胸に当てると、シャロンは本陣へ帰還するべく身を翻した。








 僅かに足止めを受けた帝国軍だが、その後は順調に南進を続けた。

 レミディア軍によって帝都が包囲されていることも、全軍に伝えられた。兵士のほとんどは衝撃的な報せに、まず驚愕し、次に怒りを覚えて奮い立った。

 軍の不在を突いての侵攻など盗人と同じではないか、と。


 隙を見せたディアムントにも非はあるのだが、無論、兵の前でそんなことを認めはしない。高まった士気をわざわざ下げるほど、愚かな指揮官ではないのだ。

 多少ながら、連戦の疲れはある。

 しかし充分な士気を保ったまま、ディアムントが率いる軍は帝都へと迫った。

 そうして帝都を囲むレミディア軍と対峙する。


 北方にも兵を残してきたため、帝国軍の兵力は僅かに減じて五万となっている。しかし帝都を守る兵も加えれば、レミディア軍八万ともほぼ拮抗する。

 加えて、帝都周辺での戦いとなれば『断傲剣』が使える。

 帝国に忠誠を誓った十万の兵士を召喚できるのだ。


 城壁上で戦っていた守備兵は、帝都へと迫ってきた皇帝旗を見つけると、もう勝ったような歓声を上げた。大勢の兵士たちも喜びの声を上げて、そのまま出撃してきそうな勢いだった。

 さすがに敵が眼前にいる状況では、城門は閉じられたままだったが―――。


 レミディア軍は一旦攻勢を止めると、帝国軍主力を迎え撃つべく陣を組んだ。

 帝都北東の平原で、両軍は睨み合い、すぐさま激突を開始する。


「向こうから突き掛かってくるとはな。レミディアにしては良い決断をする」


 本陣から戦場を見渡しながら、ディアムントは顎を擦った。

 不利ではないが、残念な展開ではある。本格的な衝突の前に、大きな一撃を叩き込んでやろうと狙っていたのだ。

 シャロンによる、星墜としの秘術を以って。


「まだ敵本陣は狙える位置です。衝撃の余波で、前線が乱れるとは思いますが」

「その程度ならば、我が軍はすぐに立て直せる。すでに一度見ているからな」

「では、取り掛かっても?」

「うむ。期待している」


 ディアムントは頷くと、親衛隊に命じて周囲の警戒に当たらせた。

 術式に集中する間、シャロンはほとんど無防備になってしまう。いきなり本陣が狙われるとは考え難いが、自分たちがやったことを、敵がやらないとは限らないのだ。

 陣を組む親衛隊員に軽く一礼してから、シャロンは術式の準備へと入った。

 だが魔力を巡らそうとして、ふと留まる。


「……陛下、残念ですが、いま術に取り掛かるのは難しいようです」

「む……?」


 シャロンは斜め上方を睨みながら、腰の剣を抜き放つ。

 すぐにディアムントと親衛隊も、同じものを見つけて全身に緊張を走らせた。


「敵襲! 陛下を御守りしろ!」


 声が上がると同時に、小さな黒い影が迫ってくる。

 円盤状の影が十数枚。回転しながら空中を飛んでくるそれは、鋭利な輝きも纏っていた。


「っ、あれはまさか『殲滅輪』か!」


 ディアムントが目を見開く間に、十数枚の円刃は、数十枚へと分裂していた。

 さらに速度を増し、目で追えぬほどの動きで迫ってくる。本陣にいる者すべてを斬り刻もうという殺意も感じさせた。


 親衛隊員二名が前に出て、大きな盾を掲げる。

 直後、金属質の音が響き渡った。


 魔導遺物『殲滅輪』は、その刃で鋼さえも容易く切り裂く。魔術による障壁でも並のものでは弾くことさえ叶わない。

 たとえ分厚い盾を持った親衛隊員でも、無惨に斬り刻まれ、死体となって地面に転がるかと思われた。

 だが、弾かれたのは『殲滅輪』の方だった。


 光で形作られた巨大な盾が浮かんでいた。それが円刃を跳ね返したのだ。さらにもう二回りほど小さな光の盾が、本陣を囲む形で無数に浮かんでいる。

 魔導遺物『金剛盾』と『銀流盾』、皇帝の親衛隊員に授けられ、代々受け継がれてきたものだ。其々に一枚の絶大な防御力を誇る盾と、無数の堅固な盾を魔力によって形成できる。


 空中から襲い来る数十枚の円刃に対しても、近づくことすら許さなかった。

 攻めあぐねる円刃を、他の親衛隊員が魔術や矢を放ち、次々と撃ち落としていく。


「……よくやった。だが『殲滅輪』がいる以上、一時も油断はできぬな」


 防護を突き崩せないと悟ったのか、残った円刃も空中高くへと舞い上がると敵陣へと去っていった。しかし、いずれまた襲撃を行ってくる可能性はある。


「準備に時間の掛かる術は危険なようですね。かといって、手詰まりという訳ではありませんが……」


 まだ剣を握ったまま、シャロンは幾つかの術式を思い浮かべる。

 比較的簡単に発動できる戦術級魔術は、まだ幾つも用意してあった。力を出し惜しんで犠牲を増やせば、逆に窮地へと追い込まれかねない。

 その点は、ディアムントも心得ていた。


「いや……ここはやはり、我が剣を抜くとしよう」


 長大な黒剣を抜き放つと、それを地面へと突き立てる。

 そうして柄の部分に手を置くと、ディアムントは魔力を注ぎ始めた。

 おお、と親衛隊員から期待を込めた声が上がる。


 変化は戦場全体から見て取れた。帝都中心部に聳え立つ巨大な『断傲剣』本体が、煌々と輝きを発し始めたのだ。その威容を以って敵兵すべてを圧するかの如く、溜め込んだ膨大な魔力を放出していく。

 降り注ぐ光の中、戦場の端で無数の影が地面から膨れ上がった。

 流体魔鋼で形作られた、黒々とした兵士達だ。その数はおよそ十万。屈強な男達は其々の武器を構えて、素早く陣形を組み、レミディア軍の横腹を狙う形で突撃していく。

 帝国軍からは歓呼の雄叫びが、レミディア軍からは悲鳴が響き渡った。


「見よ、長き帝国の歴史が、我らに味方してくれるのだ! 存在すらしない神に縋ったレミディアなど敵ではない!」

「正に。もはや勝負は決したも同然かと」

「今こそ好機。陛下、どうか突撃の御命令を!」


 本陣の騎士たちも興奮した声を上げる。

 帝国の象徴とも言える『断傲剣』は、その消費魔力の大きさから滅多なことでは発動されない。しかし一度発動されれば、絶大な力とも相まって、兵の戦意も大いに高揚させる。


 ディアムントも満足げに頷くと、総攻撃の命令を下そうとした。

 だが―――ぞわりと、背筋に悪寒が走る。

 得体の知れない魔力の気配が、戦場全体に流れたように感じられた。隣を見るとシャロンも同じものを感じ取ったのか、眉を顰めて蒼ざめた顔をしている。


「なんだ……?」


 呟いた疑問の答えは、すぐに形となって現れた。

 レミディア軍へと迫ろうとしていた十万の軍勢が、急に足を止める。

 いや、止まったのではなく―――消え去ろうとしていた。


 影のように形作られていた兵士たちの身体が、風に巻かれた砂のように霞んでいく。その異常は、『断傲剣』で召喚された全兵士に及んでいた。

 あるいは、切り刻まれて散る紙吹雪のように。

 すべての影兵士が、敵に向かおうと駆ける姿のまま散っていってしまう。

 ほどなくして、レミディア軍に触れることもなく、十万の軍勢は雲散霧消した。


「ど、どういうことだ……!?」


 勝利を確信していた分だけ衝撃は大きい。

 愕然とした声を漏らしたディアムントは、剣を強く握り、崩れそうになる体を辛うじて支えた。


「わ、分かりませぬ。いったい、何が……」

「まさか、『断傲剣』に何かしらの不調が……?」

「いえ、これは……魔導遺物すべてが封じられている?」


 比較的冷静だったシャロンの声に、全員がはっとして顔を上げる。

 上方へ目を向けると、先程まで浮かんでいた光の盾も消え去っていた。


「た、確かに、某の『金剛盾』も起動しませぬ」

「こちらもだ! 奴等が何かをしたというのか!?」

「魔導遺物を封じただと? ならば、敵側の遺物はどうなるのだ?」


 疑問に答えられる者はいない。ただ、誰もが最悪の事態を想像してしまった。

 もしも敵だけが、一方的に魔導遺物を使えるとしたら―――。


 その想像が当たっているかどうかは、現時点では分からない。

 しかし確実なのは、いまも戦いが続いているということ。

 それを思い起こされるように、剣戟の音が響いてきた。

 どうやらレミディア軍が攻勢に出てきたらしい。『断傲剣』の不調は帝国軍全体に動揺をもたらし、その隙を突かれ、大きく陣容を崩していた。


「くそっ、伝令を出せ! まずは落ち着いて防御に努めるのだ!」


 ディアムントは歯噛みしながら指示を飛ばす。

 しかしその声も震え、焦りは冷や汗となって頬を伝っていった。



現在の幼女……黒馬に乗って一生懸命に疾走中。

今週末までに間に合う、かなあ?

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