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第18話:襲撃!スライム娘!!


「おかえり、ライト。⋯⋯そちらの方は?」


 ライトを出迎えたホタルが、半竜人へと目を向ける。


「海に落ちて、この島に流されてきたそうです。

 ボク、朝ご飯を食べたいので、後はお任せしていいですか?」

「勿論いいよ。人間はご飯を食べないといけないからね」

「それじゃ、バトンタッチってことで」


 ライトはホタルの手袋にハイタッチする。

 ホタルは優しく微笑みながら頷いた。

 漂流者と話し始めたホタルの声を背にしながら、ライトはキッチンへと向かう。

 レッドクラーケンの捌き方はよくわからないが、ホタルから「どこを食べても毒にはならない」と聞いている。

 適当にやっても、どうにかなるだろう。


 ライトは収納箱から新鮮なタコを取り出した。

 浄化の魔法で汚れを取り除き、包丁で食べやすい大きさに切る。

 味付けは冷蔵庫にあったスパイスミックス。

 焼き物用の串にタコの身を刺せば、準備は完了だ。


「次は火を起こさないとな⋯⋯」


 ライトは調理台の脇に詰まれた薪を手に取る。

 ホタルの家では、焚き火を置ける石の台があり、そこで煮炊きを行っている。

 魔法で幾らでも火を出せるホタルらしい様式だ。

 ライトは薪を台に起き、火口とするためのフェザースティックを作り始めた。

 適当な枝の表面をナイフで削るようにして毛羽立たせ、炎が燃えやすいようにする。

 着火は手持ちの火打石だ。

 冒険者らしく慣れた手付きで火を起こし、高めの五徳の上に金網を乗せる。

 ぐう、とライトの腹が鳴った。


「⋯⋯食べながら焼いてもいいか」


 ライトは冷蔵庫からパンとサラダを取り出して、調理台の上に置いた。

 お行儀は悪いかもしれないが、室内でバーベキューと行こう。

 ライトはパンをかじりながら、タコ串を網に乗せていく。

 カップに水を注いでいると、ホタルがキッチンに入ってきた。


「ライト。クリスを町まで送ってくるから、留守番をしていて貰えるかい?」

「はい。大丈夫です」

「船を使うから、帰りは少し遅くなると思う」

「船? ホタルさん、船なんて持ってたんですか?」 

「ああ、あるよ。魔力結晶を運びたい時に便利だからね。

 次元移動の魔法だと、魔力干渉で座標のズレが起きやすいんだ」


 鎧鉱竜の特性で、クリスの体には高純度の魔力結晶が生えていた。

 下手に転移系の魔法を使えば、地中にもワープしかねない。


「それと、これを。クリスからの詫びだそうだよ」


 ホタルは、宙に浮かせた手袋をライトの目の前まで持ってくる。

 ライトが手を差し出すと、オレンジ色の魔力結晶がひとつ乗せられた。

 勝手に食べられたタコの価値とは、まるで吊り合いそうにないほどの上物だ。

 ライトの口から「えぇ⋯⋯」と困惑の声が零れる。

 魔力結晶を幾らでも作れる鎧鉱竜からすると、これでぴったりの判定なのか。

 そりゃあ人間界で乱獲の憂き目にも遭う筈だ。


「⋯⋯それじゃあ、ライト。留守番を頼んだよ。

 もしも知らない悪魔が来ても、玄関の扉を開けてしまってはいけないよ」

「はいはい、もちろん。わかってますよ。

 行ってらっしゃい、ホタルさん」

「お昼までには帰ってくるよ。──行ってきます」


 ライトはひらひらと手を振って、ホタルを送り出した。

 遠ざかっていく足音を聞きながら、調理台へと向き直る。

 火に炙られたタコ串をひっくり返した。

 じゅわじゅわと香ばしい匂い。焼き上がるのが楽しみだ。

 ⋯⋯朝食を終えたら、何をしようか。

 サラダを適当に摘まみながら、ライトはのんびりと考えた。


 ホタルがいない休日というのは、初めてだ。

 冒険者パーティにいた頃は、冒険に行かない日は妖精を探してそこら中を歩き回った。

 しかし、留守番を頼まれている今、外に出るわけには行かないだろう。


「魔導書の続きでも読むか、白兵の基礎練でもするか⋯⋯」


 呟きながら、ライトはタコ串を焼いていく。

 そろそろ火が通っただろうか。

 焼けた串をサラダの皿へと雑に盛り、次の串を網に乗せる。

 静かなキッチンにじゅうじゅうと心地良い音が広がった。

 ライトは焼きたてのタコ串に、ふーっ、ふーっ、と息を吹き掛けてから、かぶりついた。


「⋯⋯美味しい!」


 弾力のある身は硬すぎず、噛むたびにじゅわりと旨味のエキスが溢れ出してくる。

 味付けに使ったスパイスミックスの辛味と、うっかりついてしまったサラダのマヨネーズが意外にも好相性だった。

 酒好きだった冒険者パーティのリーダーが食べたら、大喜びでビールを空けていただろう。

 ⋯⋯ライトはアルコールへの耐性が無いので、酒は絶対に飲まないが。


「ホタルさんに頼んだら、串焼き以外の料理も作ってくれるかな⋯⋯」


 ただ焼いただけでもこんなに美味しい食材なのだから、ホタルはきっともっと美味しく料理してくれるに違いない。

 ライトは楽しげに微笑んで、朝食を平らげていった。

 一欠片も残すこと無く食べきって、ごちそうさまでした!と笑顔で終える。

 後片付けをしていると、ドンドンと玄関の扉を叩く音が聞こえてきた。


「開けろ! ユスヌ様なのだ! 居るのはわかってる!

 今すぐにドアを開けて、おとなしく出てくると良いのだ!」


 知らない悪魔だ。

 ライトは叫び声を無視して、片付けを続けた。

 ドンドンドン!と扉を叩く音が更に激しくなっていく。

 しかし、ライトは気にせずに自分の部屋へと戻った。

 本当にホタルの知り合いで、急ぎの用件なのだとしたら、リオのように勝手に入ってくるだろう。

 自室の扉を閉めると、やかましい玄関からの物音はほとんど聞こえなくなる。

 ライトはテーブルの本を手に取った。


 ⋯⋯ホタルさんが帰ってくるまで、魔導書の続きを読んでいよう。


 ライトはベッドに腰掛けて、魔導書のページを捲り始めた。

 プラムがふよふよと寄ってきて、ライトのつむじに着地する。


「開けろって言ってるのだ、そこの非魔族!!」


 バシャン!バシャン!と窓が叩かれる音がする。

 玄関は反応が無いからと、ぐるっと回って家人を探しに来たらしい。

 ライトは迷惑そうな顔で窓を見遣った。


「ぼくは偉大なるスライムの女王、ユスヌ様なのだ!!

 わかったらさっさと出てくるがいいのだ!!」


 緑色のでかいゼリーが、窓にべたりと張りついてライトのほうを睨んでいる。

 どろどろとした半固形の肉体を持つ魔法生物、スライムだ。

 本来は大した知能も無く、水場をナメクジのように這いずり回っている程度の下級モンスター。

 だが、今ライトの目の前にいるのは、豊富な魔力を得て進化した上位種のようだ。


 そのシルエットは、人間を不格好ながらも模倣して、二本足で地に立っている。

 ぷるんと瑞々しい表面には、気泡や異物の影も無い。

 特に目を引くのは、その顔面だ。

 四つの瞳が、揃ってライトを見つめている。

 右目が一つ。左目が三つ、不気味に縦に並んでいた。

 人を象りながらも、それを至上とはしていないらしい。

 ライトは魔導書を閉じて、ユスヌに言った。


「⋯⋯ボク、外には出るなって言われてるんだけど」

「知らんのだ、そんなこと! お前にはぼくの言うことを聞く責任があるのだ!

 なんてったって、お前のせいで、ぼくは酷い目に遭ったのだからな!!」

「はぁ⋯⋯?」


 ライトは顔をしかめてしまった。

 このスライムとは初対面だし、誰かの不利益になるような真似をした記憶も無い。

 ⋯⋯妖精探しとホタルに関する記憶以外は、ほとんど思い出せないが、たぶん何もしていない筈だ。

 しかし、ユスヌは大声で自分の主張を喚き立てる。


「お前のせいで、ぼくはレースの練習が出来なくなったのだ!

 ノクタリオ様の迷宮は魔獣がいなくて快適な直線コースだったのに!

 お前が変なアドバイスをしたせいで、凡百な迷宮に成り下がってしまったのだ!!」


 ユスヌがバンバンと窓を叩く。

 不定形の腕が薄く伸び広がって、緑色に透けた影絵が床でも揺れる。

 ライトは、どう考えても逆恨みでやってきたスライムを、冷めた目で見つめた。


「迷宮の不満は、管理人やってるリオに直接言えばいいだろ⋯⋯」

「言ったのだ! 言ったけど、でも、ぼくは⋯⋯、ぼくは⋯⋯!

 うう⋯⋯っ! ノ、ノクタリオ様は、とても素晴らじい夜魔なのだ~!!」


 びえぇん、とユスヌが涙を流す。

 直訴した結果、下剋上と受け取られてボコボコにされでもしたのだろう。


「それで、お前はボクたちに文句を言いに来たってわけか⋯⋯」

「文句だなんて、そんなチャチな話じゃ無いのだ!

 ぼくからレースの練習場を奪ったお前には、代わりの場所を用意する責任があって然るべきなのだ!!」

「なんでボクにやらせるんだよ⋯⋯。自分で用意すれば良いだろ」

「つまり、ぼくが迷宮を作るってことなのだ?

 それは⋯⋯、いや、天才か? そういう発想は無かったのだ」


 ユスヌの表情が変わる。

 彼女はスッと窓から離れて、拳を天に突き上げた。


「今日からここがぼくの練習場なのだ!

 そうと決まれば、島の地下を掘りまくって早速コースを作るのだ!!」


 ユスヌはぴょんとジャンプして、両足を巨大なドリルへと変える。

 あんなもので地面を掘り返されたら、島の地形がどうなってしまうか、想像も出来ない。

 もしも環境魔力のバランスが崩れるようなことが起きれば、ホタルの次元移動にも悪影響が起きるかも⋯⋯。

 ライトは慌てて窓を開けながら叫んだ。


「おい、止めろ! 勝手な真似すんな!!」

「なんなのだ!? ぼくの邪魔をするつもりなら、許さないのだ!

 マジックパワーバトルで勝負するのだ!」


 ユスヌが魔法石のネックレスを叩いて、杖の形をした魔道具をひとつ取り出した。

 マジック⋯⋯何?

 まるで聞いたことの無い単語に、ライトの頭にハテナが飛んだ。


「マジックパワーバトルは新時代の魔術戦!

 各々の能力をカードに変えて、安全に戦うことが出来るのだ!

 これならレース前に怪我もしない! さあ、お前もワンドを構えろなのだ!!」

「いや、なんでボクが応じる感じで話してるんだよ⋯⋯。

 やるわけないだろ、そんな聞いたこともないバトル⋯⋯」

「なんだ? 逃げるのだ? だったらこの勝負はお前の不戦勝なのだ!

 二度とぼくに口出ししてくるなよ非魔族!!」


 得意げに胸を張りながらユスヌが勝ち誇る。

 ライトは深く溜め息を吐いた。

 ライトにとっては、たかがスライムに負けること自体はどうでも良い。

 非魔族と罵られるのも同様だ。

 ただし、ここで不戦勝を認めたら、ホタルに何か良くないことが起こってしまうような気がした。


「わかったよ、やるよ! そのナントカってバトル!」

「ふふん、やはりお前も熱きバトラーの一人だったか⋯⋯。

 ぼくの目に狂いは無かったのだ!」

「専門用語で畳み掛けるな。

 ⋯⋯で、その⋯⋯、ソレが無いんだけど、無くてもバトルは出来るのか?」


 ライトはユスヌの魔道具を指差す。

 ユスヌは笑顔で頷いた。


「問題無いのだ! ぼくの予備ワンドを貸してやるのだ!」

「なんで二本も三本も持ってんだ⋯⋯」


 ユスヌが新しいワンドを取り出して、投げてくる。

 ライトは窓枠を乗り越えながら、空中でワンドをキャッチした。

 庭先に向かい合って立ち、互いに構える。


「始めるのだ! マジックパワーバトル、バーストぉっ!!」

「⋯⋯えーと?」

「バーストって言いながら、ワンドに魔力を込めるのだ、ド素人!」

「一言余計なんだよなぁ。⋯⋯えーと、バースト!」


 ライトは杖型の魔道具に魔力を込めて起動させる。

 魔力の光が三枚のカードを宙に映し出し、何か良くわからない音が鳴った。


「先攻はお前に譲ってやるのだ! アクティブにするカードをキャストしてマジックパワーをバーストするのだ!」

「用語で言うな! どれが何って!?」

「使いたいカードを杖で叩くのだ!」


 ユスヌがまるで役に立たない説明をしてくれる。

 ライトは目の前に並ぶカードを見てみた。


【偵察者】★◇◎

 相手の手札とデッキから〔奇襲〕のカードを全て破壊する。


【雷の魔石】☆◆◎

 雷属性/M30/S50


【供物適性++】☆◇○▼

 盤上の「悪魔」かつ『飢餓』のカードはM+50/S-50。


 ⋯⋯当然ながら、何もわからない。なんだこのマーク。

 ライトはとりあえず杖を振って、真ん中のカードを叩いてみた。

 魔力の光が弾け飛び、敵のほうを向いたカードから電撃が飛び出していく。


「なにっ、〔速攻〕のカードだと!?

 ぐ、うわぁぁああー!!」


 ユスヌに雷が命中し、ピロピロピロ、と音が鳴った。

 頭の上にある数字が減ったが、あれは何の意味があるのだろう。

 ライトには、まるで何もわかっていない。

 本当にこれは何なんだ。

 ライトは試しに、別のカードも杖で指してみた。


「てっ、ててて【偵察者】!? や、止めるのだ!

 ぼくのシードは〝刺客〟なのだ、〔奇襲〕封じは天敵なのだーッ!!」


 ユスヌの前に大量のカードが現れて、それらが全て一刀両断されていく。

 彼女の発言は意味不明だが、表情からしてかなりの痛手だったのだろう。


「⋯⋯えっと。よくわかんないんだけど、次は何をしたら良いんだ?」

「これ以上、何もするななのだー!

 うえ~ん! これじゃあサレンダーするしか無いのだぁ~!!」


 ユスヌが泣きながらへたり込む。

 パリンパリンパリン⋯⋯と、ユスヌのカードが砕け散った。

 ピー!と笛の鳴る音がして、魔力の光が全て消える。

 どうやら、ライトがバトルに勝ったらしい。

 ⋯⋯まるで実感が湧かない。

 ライトが首を傾げる一方で、ユスヌは延々と泣き続けていた。


「許して⋯⋯、許して⋯⋯。もう逆らうようなことは言わないのだ⋯⋯。

 止めて⋯⋯、ノクタリオ様⋯⋯、もう酷いことしないで⋯⋯」


 敗北のショックで、リオに叩きのめされた時の記憶が蘇ったのだろうか。

 ライトはひとまず、借りていた杖をユスヌの目の前に置いた。

 この様子なら、ホタルが帰ってくるまで妙な真似はしないだろう。

 ライトは自室へ戻るべく、窓によじ登る。


「⋯⋯ライト。どこから家に入ろうとしてるんだい」

「あ、ホタルさん! お帰りなさい!」


 呆れたようなホタルの声に、ライトは笑顔で振り返った。

 言いつけを破ったという点は、ライトの頭の中からはとっくに抜けている。

 ホタルは仕方なさそうに息を吐き、「ただいま」と微笑んだ。


「私のいない間に、客人が来ていたようだね?」

「はい。リオの迷宮が改装されたのが気に食わないとかで⋯⋯。

 ここに代わりの迷宮を建てるって言うから、戦ったんです」

「⋯⋯そうか」


 ホタルは庭先で潰れているスライム娘へと歩み寄る。

 近づいてくる魔力の圧を感じ取ったのか、ユスヌが怯えたように縮こまった。

 ホタルはユスヌの前に膝をつき、目線を合わせるようにして話しかける。


「初めまして、お客人。私はホタル。この島の管理を任されている者だ」

「ぴぇ⋯⋯っ!? ぼ、ぼぼぼ、ぼくは、ユスヌ⋯⋯!

 スライムの⋯⋯、ただのスライムの、ユスヌ、なのだ⋯⋯」


 最初にライトに名乗った時は、スライムの女王だと吹かしていたのに。

 ユスヌはひどくしおらしい態度でホタルのことを見上げていた。

 魔法生物からすると、魔除けの魔法が使えるホタルはそれだけで恐ろしいのかもしれない。

 じりじりと後退するスライムに、ホタルは穏やかに微笑みながら、話を続けた。


「ユスヌ。キミはここに迷宮を作ろうとしていたそうだが、領主の許可は得たのかい?」

「許可が要るのだ⋯⋯? 初耳なのだ⋯⋯」

「この島はアラン様の支配下だからね。

 許可無く迷宮を作成した者は、渦潮の刑だよ」

「け、刑⋯⋯? い、嫌なのだ⋯⋯、悪魔からお仕置きを受けるのはもう嫌なのだ⋯⋯!」


 ぐすぐすとまたユスヌが泣き始める。

 リオは一体、このスライムに何をしたと言うのだろうか。

 ライトは不思議に思いながらも、窓枠を越えて部屋に戻った。

 背中の向こう側からは、まだ二人の会話が聞こえてくる。


「お仕置きが嫌なら、迷宮作りを諦めるか、正規の手続きを終わらせてから改めて相談しにおいで」

「わ、わかったのだ⋯⋯。きょ、今日は、これで、帰ってやるのだ⋯⋯!」


 ユスヌが涙を拭いながら、海のほうへと走り去る。

 ホタルは来客が完全に見えなくなるまで待ってから、ライトのほうへと歩き始めた。

 彼女は開きっぱなしの窓からライトの部屋を覗き込み、いつもと変わらぬ笑みを浮かべた。


「ライト。お留守番、ご苦労様。

 昼食を買ってきてるから、手を洗って食堂においで」

「⋯⋯自分の分も、ちゃんと買ってきましたか?」

「勿論。キミがいつも、気に掛けてくれているからね。

 さあ、今日も一緒にご飯を食べよう」


 ホタルが楽しげに笑いながら、食堂へ向かう。

 ライトも口元を緩ませて、自室の扉へ足を進めた。



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