25話
自分は悪魔。
人間の敵。
危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。危険。
逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。逃げろ。
気付かれれば間違いなく戦闘になるだろう。
「基本戦闘力に特殊スキルは反映されない」
つまり。
「基本戦闘力が高いものが絶対に勝つとは限らない」
勝負に絶対はない。幾度も聞いたその言葉。
「絶対はない、それなら・・・」
そろーり、そろーり。
抜き足差し足忍び足。
逃走。
悪魔。戦闘に特化した種族である。しかしながら人間と同様にひとりひとり個性がある。戦闘を好まないものも少なくない。
そして悪魔ガエル。もとは人間である。つまり彼の精神は半分悪魔であり、半分は人間であるのだ。
結局のところ彼は自分よりも強い敵とは戦わないのだ。怖いのだ。ビビリなのだ。
あとずさり、あとずさり。
呼吸を浅く、ゆっくりと。音をたてないように。
「ん、」
ピタリ。
動きを止める。
「すぅ、、、」
そろーり、そろーり。
耳を澄ます。寝息の変化を聞き分け少女の様子に少しでも変化があった途端、悪魔ガエルは足を止め寝息が整うのを待つ。
「ホーホ!ホーホ!」
「ん、」
うるせえ、うるせえ、フクロウ。
ピタリ。
フクロウのデカい鳴き声。案の定、ケモノミミ少女の規則正しい寝息は止まってしまった。慌てて足を止め制止。
ヤバい、起きる。起きてしまう。フクロウ、もう鳴くな、黙れ鳥類。鳴いたら自分の位置がばれると何故思わない。考えろ、少しは考えろフクロウ野郎。
「・・・・・」
「すぅ、、、」
「ほっ、」
フクロウの鳴き声がおさまると少女の寝息は穏やかなものへと戻った。
「ポロッポー!ポロッポー!」
うるせえ。鳩うるせえ。
だまっとけ鳩野郎!お前は公園でパン屑でも食っとけ!鳥類の分際で!
「ん、、」
寝ろ、寝るんだ少女。
「すぅ、」
「ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!ホーホ!」
「ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!ポロッポー!」
「チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!チュンチュン!」
「ん、んん・・・ん」
起き上がった少女と、もろに目が合ってしまった。
もう、鳥類キライ!




