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2話

 


「ゲコ、」



 数にして24。死体を飲み込んだ。





 〇●〇●〇●〇●〇●



 特殊スキル「キングアマガエルの歪んだ複写」


 ◎物質を取り込むことが出来る。また、吐き出すことが出来る。


 ◎取り込んだ場合に選択できることは、消化または放置。消化を選択するとその物質が持っているステータス、知識等を取り込むことが出来る。また、それが特殊スキルを所持しているものだった場合、その特殊スキルは消滅するが、新たな特殊スキルを得ることが出来る。


 ◎消化したものの魔力に応じてポイントを得ることが出来る。ポイントはステータスの向上、または、スキルの獲得に充てることが出来る。


 ◎取り込んだものは異次元に送られるため、その容量は無限。


 ◎自身より高い戦闘能力を持つものを取り込む事はできない。



 〇●〇●〇●〇●〇●




<種族「人間」の死体を24消化しました。重複しているものは結合されます>


 声が響く。



 悪魔ガエルは分かっていた自信の能力の本質。生まれた時から理解していたことのひとつ。教えられたわけでもないのに理解しているというのは自分でも不思議だった。


「本当に人間ではなくなってしまったんですね・・・」


 寂しげだった。



<知識を取り込みました。ステータスを取り込みました。HPが336上昇します。MPが144上昇します。攻撃力が264上昇します。防御力が192上昇します。魔法攻撃力が192上昇します。魔法防御力が189上昇します。スピードが264上昇します。スキルを取り込みました。スキル「剣術Lv2」を取得しました。スキル「槍術Lv1」を取得しました。スキル「盾術Lv1」を取得しました・・・・・・・・>



「まずいですよ、これは・・・」



 頭に鳴り響く声の終わりを待たずに口を開いた。その言葉は味の感想に非ず。自身の置かれた状況に関しての意。



「完全に殺されています」



 死体がなぜ死体となったかが理解できた。


 特殊スキル「キングアマガエルの歪んだ複写」の特性により、死者が持つ記憶が流れ込んできたことで、今の状況が理解できた。



「俺氏だけじゃない・・・」



 特別な力を持つ者。



「チート」



 並の人間をいともたやすく殺すことのできる力を持った力。神の力の欠片と呼ばれ、通常のスキルとはかけ離れた力を持つ特殊スキル。



「誰かいる・・」



 そいつは人間をターゲットとして特殊スキルを使った。街の住人をターゲットとして、人間を殺すために特殊スキルを使った。



「デスゲーム!!」



 汗が噴き出した。





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