13話
ズズ、、
「ほら、またお出ましだ!もはやオメエのための餌でしかねえな!包茎!」
パン!パン!パン!
蹴り、蹴り、蹴り。
「はぁ、、、それで、奴らの基本戦闘力は?」
「うっっほー!55,555をひと蹴りかよ」
「とっとと答えてください」
「1,072!それがアイツらの基本戦闘力!三人そろって同じさ!経験値を3等分してるからな」
バクリ!
「随分とショボいですね」
「この空間を作るのにパワーを使っちまったからなあ!個人個人の戦闘力はそんなもんだ!つーかよぉ、普通の人間から比べりゃあ、それでもスゲーんだぜ、普通の人間は100程度だからなぁ!」
「他になにかの特殊スキルをもっているんですか?」
「あるわけねえだろ!こんだけの大規模能力だ、これだって相当邪神に食い下がったんだぜぇえ」
ズズ、、
「それにしても質問ばっかりだなぁあ、悪魔ガエル!もう十分つぇええだろ!もう十分だろ!とっととアイツらをぶっ殺しにいったらどうだぁあ?」
「俺氏、名言!彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
パン!パン!パン!
蹴り、蹴り、蹴り。
「んん?なんだって?」
「なんでもありません。それより奴ら3人は一体どのくらいの時間でこの能力を考え出したんですか?」
バクリ!
「邪神が許した時間は60分。たったの1時間だ」
「ほう、」
「それでいて今までに375人も殺してる。たいしたもだろ、ケバケバケバ!」
「骨の髄まで屑ですねぇ、今に目に物見せてやりますからね」
「ヒョハ、ヒョハ、ヒョハ!正義の味方気取りかぁあ?カエルぅうう!悪魔のくせによお!ヒョハ、ヒョハ、ヒョハ!」
「そんなつもりはありませんよ。ただ気に入らないから殺すだけです」
「ヒョハーー!かっちょいいーーーカエルさぁああん」
「奴らはどうやってプレイヤーを監視していますか?」
「数字とレーダーだ!」
「レーダー?」
「自分を中心にして円を表示してプレイヤーを赤い点で表してる!誰がどの場所にいるのかわかる、お前の位置だってとっくにバレてるぞ!カエルうう!」
「位置、か・・。何をしているかは見えていない、そういうことですか」
「十分!十分!罠とモンスター、そしてライフルがあれば人間を殺すのなんか簡単だ!そう思ってるのさ!」
「ライフル、あの狙撃はライフルで撃ってきてるんですか」
「お前の故郷、地球のライフルと同じ威力だぁあ!どんなに距離が離れていようと、この空間の中だったら、どこにいても超精密に狙い撃ちできるの自動射撃ライフルさ!」
「そう、ですか・・・」
「まあ、おめぇえはとっくにそんなもん凌駕しちまったバケモンだからなぁああ!」
悪魔ガエルの質問は続く。
同時に行われている敵対勢力の破壊、吸収、ステータス値の上昇。時間と共に悪魔ガエルは着々とカードを揃えていっていた。
それを知ることが出来ない。現在の敵の強さのほどを見ることが出来ない。天才と言えど1時間、たった1時間という短すぎる時間が視界を奪った。
それは穴。
深き深き穴。
死刑囚を在るべき道へと誘う穴だった。




