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Re:第2の殺人

「これは殺人事件です。警察の私に任せてください。これは予想するにここにいない王子ではないかと思う。現場はそのままにしておきましょう」

桂警部が仕切り出した。

「ぶひゃ!黒焦げじゃないか。ちょっと見たところ縛られた後はないようだし殺されてから火の中に入れらたのかもしれない」

豚先生は呟いた。

「なんでコイツが殺されなくちゃいけないんだよオラァ!」

飛車が叫んだ。

「こんな酷いもん初めて見たワー」

銀はあまり見たくない様子でいう。

「なんでやねん!なんで王子が死ななあかんねん!」

金成の悲痛な叫びが聞こえる。

「・・・・」

ナイトは虚ろな目で死体を見つめる。

「あるじだまああ!」

二歩は嘆き悲しんでいるようだった。

「人殺しは誰やネン!出てこいや!」

金成はこの10人の中から犯人がいると疑いだした。そこで将軍はなだめるように答えた。

「疑心暗鬼はよくない」

だが、この中に殺人犯がいるのかもしれない。

「あまり、現場を触らないでください。ここからは警察の仕事だ。しかし、携帯も通じないし、この嵐の中で船は出せない。現場をこのままにして朝を待ちましょう」

桂警部は事件にでも遭遇しなれているのか、現場を仕切ろうとする。

「この中に殺人犯いるとかないワー。もともとお前ら全員信用していなかったし明日まで部屋に籠っとくワー」

この銀の発言を皮切りに将軍も声を発する。

「俺が信用できるのは己の肉体のみ・・・部屋に戻る・・俺を殺しにくるなら返り討ちにしてやるから覚悟しやがれ!」

「俺も部屋に戻るぞオラァ!」

続けて、飛車も周りを一喝する。

さらに、金成も便乗する。

「ワイは部屋に戻るで!」

「・・・・・・・・・・・・」

ナイトは言葉を発さずに一緒に部屋に戻る集団についていった。

それぞれが自分の命に危機感を感じたのか自分勝手な行動を取ろうとしている。

予知夢の殺人では次にナイトは首を吊った状態で見つかり、銀はクビを切られてベットに横たわっていた。単独行動をして殺されたのである。

今回は前回の殺人と少し違うようだが、次こそは第二の殺人を防ぎたいと考えた。

「俺も部屋に戻りますわ」

前回とは別の行動を選択することにした。

ラウンジに残るのではなく、部屋に戻ることでゲストルームの事件を防ぎたい。

部屋に戻るのは俺、銀、将軍、飛車、金成、ナイトの6名。

ラウンジへは、王子、豚先生、竜馬、二歩、船長の5名が集まることになった。

5人もいるならラウンジは安全だろう。

それぞれが部屋に入ろうとしていたところ、1階のラウンジから大きな爆発音が聞こえた。

個室のゲストルームに戻ろうとしていた6人で爆発音のした方を見に行くことにした。

ラウンジに着くと肉の焼けた焦げ臭い匂いがする。

王子、豚先生、竜馬、二歩、船長の5人だったものが死体として散乱していた。

肉片が壁や天井にへばりつき、燃えている。

スプリンクラーが作動したお陰で火事になることはない。

それぞれ人間だったものが見分けがまったくつかない悲惨な状況だ。

「まさかラウンジの全員が殺されるなんて・・・」


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