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第4の殺人

現場を後に全員がラウンジに戻った。

「この無人島には殺人鬼が潜んでいる!ここにいた全員に犯行は不可能だ!武器で対抗しなくては!何か武器はないのか!」

桂警部が二歩に尋ねた。

「あるじざばのへやに銃がある」

「なるほど、銃を確保しよう。警察の私はある程度は銃の扱いに慣れている。二歩は案内してくれ」

「銃なら俺も仕事で扱っているから得意だぜ。一緒についていくぜ!」

将軍、桂警部、二歩の3人は王子の部屋に銃を取りにいった。

「頼みましたよ!銃を持ってきて私たちを守ってください」

豚先生はいう。

「死んだらどうしようもないで。金はいくらでも出すからワイの命を優先して守るんや!」

「それなら御曹司であるワシのほうが金持ちじゃけんの!ワシを守るのが先じゃけんの!」

金成と竜馬は言い合いをしている。

俺、金成、船長、竜馬、豚先生の5人はラウンジに鍵をかけて待機することになった。

「今までの犯行は外にいる殺人鬼、または殺人鬼集団が俺らを殺しにきているのか?」

そろそろ推理していかないと連続殺人事件はとまらない。

ということで俺はこの事件を振り返り推理する提案をした。

「『第1の殺人』で毒を入れられ飛車だけが殺された。そもそも全員を殺したいならば全員に毒物を入れれば終わるのではないか」

船長はいう。

「確かに全員に毒物をいれたら効率が良い、全員に恨みがあり、悪趣味にも俺らを恐怖に陥れて殺したいのか?」

俺は疑問を口にする。

「全員に共通した恨みがあるのではないのでしょうか」

豚先生は答えた。

「全員に恨みがあるような殺人集団がいるなら、武装をして対抗していくしかない」

桂警部は外を確認しながらいう。

「そんな全員が共通して恨まれるようなことをしたとは思えないな」

俺は反論した。

「確かにそうかもしれない。外部犯を仮にXと呼ぶとする。Xは俺らの内だれかの殺人計画を手伝っているのかもしれないし、単独行動なのかもしれない。それかXは存在しないのかもしれない」

桂警部はありえる可能性を上げた。

「Xは存在するじゃけん。王子はXを見つけて追いかけたじゃけんの」

竜馬は答える。

「『第2の殺人』では王子の持つスペアキー以外ではそれぞれの部屋に入れないようだった。怪しいのは王子の可能性もある。そして、最後には自殺したのかもしれない」

俺は王子犯人説を考えた。

「『第2の殺人』で王子は僕、竜馬、二歩、4人で犯行までの間、全員一緒にいたし犯行は無理だね」

船長は反論する。

「それならやはり、金成か将軍が怪しいね。それぞれアリバイがない」

「ワイじゃないって。『第2の殺人』の時、そういえば部屋にいる時にドアの空く音と、しばらくして、ナイトと銀の話す声が聞こえたねん。つまり、ナイトは銀になんらかの用事で会いにいったねんな。つまり、ナイトは銀を殺害して首吊り自殺したと推理できるネンな」

金成はナイト犯人説を唱える。

「なるほど、辻褄があいますな」

豚先生は納得したようだった。

「そんな不可解な行動を人間はするものかね」

俺は反論した。

「『第1の殺人』はナイトの犯行だったねん。2人を殺して満足して自殺したということやねんな」

金成はナイトが『第1の殺人』『第2の殺人』の犯人説を唱える。

「金成『第3の殺人』はどう説明するのだ?」

俺は金成に尋ねた。

「『第三の殺人事件』は自作自演の自殺だったじゃないかな。実は王子は実験のための新規事業の資金を欲しがっていてな。ワイにも協力してくれんかって言ってたで」

金成は答えた。

「なるほど、殺人事件に便乗して殺されたフリをして自殺して保険金でももらおうというわけか」

船長は答えた。

「殺されたフリして保険が貰えるは知らんねんけどな」

「その推理通りなら殺人事件は起きないじゃけん。よかったじゃけん」

竜馬は答えた。

「銃なんて必要なかったようだな!はっ!」

豚先生は笑う。

「連続殺人に便乗して普通は自殺なんてしないでしょ」

俺は答えた。

そんなやり取りをしていると銃声音がした。

ズドン、ズドン、ズドンと三発の銃声が聞こえた。

「お!なんや!なんかあったんか!」

金成はいう。

「悪い予感がする、王子の部屋に全員で向かおう」

俺は提案する。

そして、2階にある王子の部屋に向かう。

「王子の部屋の鍵が空かない・・・ぶち破るしかない!」

俺は全員を促して、タックルを繰り返しドアをぶち破る。

すると中には悲惨な光景が広がっていた。

三人が銃で体や頭を打ち抜かれて死んでいた。

「密室でも3人が殺されるなんて・・・どういうことだ?」

夜の12時を知らせる鐘の音が鳴る。

連続殺人は終わらない・・・。


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