Re:第4の殺人
俺と将軍はゲストルームの廊下に座り込んだ。
「生き残ったのは俺ら2人だけか」
俺は将軍にいった。
「なんてことだ・・・」
「俺ら2人に犯行は不可能だ」
「やはりXが犯人なのではないかな」
「テロリスト集団のXに勝てるか?複数人でなきゃこんな摩訶不思議な犯行は不可能だ」
「俺はプロの傭兵だから大丈夫だ」
「頼りになるな」
「テロリスト共!いるんだろ?そこで笑って見ているんだろ?出てこい!」
将軍は声を張り上げる。
「しかしなんで死体を切り取ってベッドに置くような殺し方なんだ」
「俺らへの見せしめみたいなもので、楽しんでやがるんだ」
「もしかしたら殺されたと思っていた奴が生きていて、そいつが犯人なんじゃねーかな」
「どういうことだ」
俺は将軍の推理を聞くことにした。
「それぞれの事件で誰が死んだかすべて確定していないから誰もが犯人でありえるんだ」
「たしかに」
「俺らはまだしっかりと、確実な死者を確認はしていないだろ?」
「爆弾だったり、裸の首切り死体だったりと、あまりにも悲惨な光景に誰が死んだかも確認できてないな」
これでは推理しようにも難しすぎてできない。確実に死んだのがわかったのは、首なしの裸の死体であっても女性と確認できるナイトだけだった。
そして、12時を知らせる鐘が鳴る。
「向こうから気配がした、Xか!捕まえてやる!」
将軍は張り切って先に行ってしまった。
「おい先に行くな」
遠くの見えない場所から将軍の声が聞こえた。
「まさかお前が生きていたとは!」
将軍は叫んでいた。誰が生きて俺らを殺していたというんだ。
玄関口に倒れている将軍を発見した。
「将軍・・・なんてことだ。死んでいる」
他にはだれもいない。
「くそー俺を殺してみろ!存在不明のテロリスト!X!」
空虚に声が響きわたる。
最後に生き残ったのは自分ひとりだった。
全員死んだもういない。
船で逃げればいいんじゃないか。嵐の中でも運がよければ生存できるんじゃないか。
そう考えると急いで船着き場まで来た。船で逃げればいい。
運転はできないが船を出そう。
俺は嵐の中外に出て船に乗り込み、エンジンをかけると爆発した。
そして、俺は死んだ。