プロローグ
❶黒玉 -------------------主人公の探偵
②銀------------銀行員
❸竜馬----------御曹司
④金成--------自営業
❺将軍--------傭兵
⑥飛車----------保険の営業
❼桂警部----刑事
⑧王子------------社長
❾船長----------------------漁師
⑩二歩--------------執事
⓫豚先生----医者
⑫ナイト--------------------小説家
俺は探偵をしている。
探偵になったのは小説のように殺人事件を解決できると思っていたのだが現実は違った。
実際には、浮気調査、素性調査などの依頼が多く、殺人事件には関わることがない。
昔の友人から1通のメールが届いた。それは、無人島の館への招待メールだった。
無人島の館を買ったのでバカンスとして来てほしいという内容だった。
メールの送信者である王子とは学校の同期だったが卒業後の交流がなく、IT企業の社長をしていると噂では聞いている。
丁度、仕事の依頼もなく暇だったのでその招待に応じることにした。
招待された無人島の館に向かうため、船に他にも王子から招待された客が10人乗った。
客の全員とは初対面であり、船でそれぞれの自己紹介や身の上話をしている内に島に着く。
ほかの客もバカンスの招待で無人島に行くようだった。
この船の船長が全員に向かって言葉を発した。
「もう着くので、降りる準備をしてくれ」
船長は普段は渡船業と漁師をしているようだ。
船に乗っている全員が船を降りる準備を始めた。
今は穏やかな海であるが、雲行きが怪しくなりつつあるのに気付いた。
これから、私たちを待ち受ける過酷な運命をこの時には知る由もなかった。