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第1話 二人目の友 B

お待たせしました!

地元萩市を題材にしてるんですが面白かったらブックマークかコメントかストーリー評価か文章評価をお願いいたします!


では始まり始まり

真也は片手にカバンを持ち帰ろうとしていた。

「あの!」

後ろから誰かが真也を呼び止めた。

「よう、どうしたんだ?」

真也はそう桜瑠衣に聞いた。

「あの、一緒に帰りませんか?」

瑠衣はそう真也に聞いた。

「他のやつを誘ってくれ」

真也はそう言って瑠衣を突き放した。

「私は・・・」

瑠衣は涙を浮かべながら真也を見た。

真也は呆れながら片手で瑠衣の左手を強く握り引っ張った。

「えっ?」

瑠衣は真也を見た。

「後悔すんなよ!」

真也はそう言って瑠衣と歩いて帰り始めた。



ーーー萩城跡地ーーー



真也は片手にラムネを飲みながら城壁の上で萩の街を見ていた。

「あの、先輩」

瑠衣は真也の隣に座り真也をじっと見た。

「ん?」

真也は瑠衣の方を振り向いた。

「あの、先輩って友達いないんですか?」

瑠衣は真也にそう聞いた。

「居たよ、二年前にな」

そう言って真也はラムネを飲み干して萩の玉江の方を見た。

そこは二年前に火事が起きて真也は子供を救い親友を失った場所だった。

「先輩?」

瑠衣は真也をじっと見た。

「悪いな、さて帰るか」

そう言って真也は片手にカバンを持ち歩き始めた。

「待ってください」

瑠衣はそう言って真也を追いかけた。



ーーースーパー・キノヤーーー




真也と瑠衣はパンと駄菓子を買いそれを食べていた。

「先輩明日の休日は何をするんですか?」

瑠衣は真也にそう聞いた。

「何にも」

そう言って真也は駄菓子を食べ終わり片手に持っていたお茶を飲みながら言った。

「なら、明日私と長門に行きませんか?」

瑠衣はそう真也に言った。

「はっ?」

真也はそうお茶を飲みながら瑠衣を見た。

「私と長門におでかけしませんか?」

瑠衣は笑顔でそう真也に聞いた。

「別に構わないが」

そう真也は言って少し瑠衣に胸がドキッとした。

「それじゃあ!明日の10時に東萩駅で!」

瑠衣はそう言って走って帰った。

真也は片手にカバンを持ち家に帰宅した。



ーーー次の日ーーー



真也は黒いYシャツにジーンズを履いてクローバーのペンダント首に下げて瑠衣が来るのを待っていた。

真也は腕時計をじっと見て約束の時間まであと5分だった。

「ヤバイな」

腕時計を何度も確認しながら瑠衣が来る気配がなかった。

「風邪か?」

そう言って帰ろとした。

「待ってください!」

後ろから聞き覚えのある声がそれは間違いなく。

「桜か・・・」

真也はそう言って振り向いた。

そこには深く青いニット帽を被りオレンジの服にショートパンツを着た瑠衣が立っていた。

「遅くなってすみません!」

瑠衣は頭を下げて言った。

「あ、いや」

真也は瑠衣をじっと見た。

「あまり見ないでください。恥ずかしいです////」

瑠衣はそう顔を赤くなりながらポカポカと優しく叩きながら言った。

「いや、」

真也は何か言おうとしたが言うのをやめて東萩駅の改札口に向かった。



ーーーワンマンカーの車内ーーー



真也は外の景色を見ながら考え事をしていた。

「あの、先輩」

瑠衣は真也を呼んだ。

「ん?」

真也は瑠衣を見た。

「先輩は長門にはあまり行かないんですか?」

「ああ、そうだなあまり行かないな」

真也はそう言ってバンダナをいじりながら言った。



ーーー長門駅ーーー



真也と瑠衣は長門駅を出て歩いていた。

「私は小学校卒業するまで長門に住んでました」

瑠衣はそう真也に話した。

「そうか、俺は生まれも育ちも萩だったからな」

そう言って真也は歩いていた。

「先輩!待ってくださいよ!」

瑠衣はそう言って真也を追い掛けた。



ーーー春咲屋ーーー



真也と瑠衣は本屋に寄り本を見ていた。

「先輩って漫画とか好きですか?」

瑠衣は片手に一冊の漫画を持っていた。

「ああ、一応好きだ」

そう言って真也は片手に二冊の漫画を持ちレジに向かった。




ーーー海岸ーーー



真也は海を見ながら瑠衣の服装を見ていた。

「あの、先輩」

瑠衣はそう真也に話しかけた。

「何だ?」

真也は瑠衣を見た。

「私、先輩の友達になってもいいですか?」

瑠衣はそう真也の左手を掴んで聞いた。

「友達になってくれるのか?」

真也は瑠衣にそう聞いた。

「はい!」

瑠衣は笑顔でそう真也に頷いた。

「なら、俺たちは友達だ」

真也はそう言って瑠衣の頭を優しく撫でて言った。



ーーー萩市玉江駅ーーー




真也は瑠衣を家まで送るために歩きはじめた。

「お前んちって寺だったのか?」

真也はそう大きな寺の門の前に立って言った。

「はい、私の叔父が住職をしてるんです」

そう瑠衣は真也に言った。

「そうか、またな」

真也はそう言って漫画を片手に帰ろうとした。

「あの、先輩!また明日遊びませんか?」

瑠衣はそう真也に大声で言った。

「ああ、構わないぜ」

真也はそう言って歩き始めた。



ーーーとある墓地ーーー



真也は片手に線香を持ちそれに火を浸けて手を合わせていた。

「大揮。俺やっと友達が出来たよ!二人目の友達は女だけど俺は嬉しいから安心してくれ」

そう言って真也は谷川家の墓と書かれた墓標に手を合わせて片手に漫画を持ち歩いて帰宅した。


終わり

次回はゴールデンウィークの一週間前の話を書いてみます!

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