第1話 二人目の友 A
意外と書いてる自分も怖くなりました。
萩高校に通う1人の青年。名は犬飼真也。
彼はカバンを片手に持ち下を向いて歩いていた。
『おい!犬飼!』
後ろから誰かの声が聞こえた気がした真也は振り向いた。
そこには亡くなった友の谷川大揮が笑顔で真也の肩を叩いた。
だが大揮は走り出した瞬間姿が消えた。
真也はじっと消えた場所を見ていた。
「俺は・・・」
真也はもう戻らないあの頃の楽しかった日々を思い出しながらバンダナを巻いて歩き始めた。
ふと桜の木を見て真也はまた桜の咲く季節が来たと思いながら歩いていた。
ーーー下駄箱ーーー
真也は上履きを履いてクラス分けを見ていた。すると目の前に145㎝位の女子生徒がクラス分けを見て何かを探していた。
「どうしたんだ?」
真也はそう女子生徒に聞いた。
「えっ?えっと名前を探してるんです」
女子生徒はそう真也に言った。
「お前のか?」
真也はそう女子生徒に聞いた。
「はい」
女子生徒はそう言って名前を探した。
「お前、名前は?」
真也は女子生徒の名前を聞いた。
「桜瑠衣です」
瑠衣はそう真也に名前を言った。
「そうか、なら探すから少し待て」
真也はそう言ってじっとクラス分けを見た。
「あったぞ」
そう真也は瑠衣に言った。
「本当ですか?」
瑠衣はそう真也に聞いた。
「ああ、1年B組だ」
そう言って真也は片手にカバンを持ち歩き始めた。
「あの、貴方の名前は?」
瑠衣は真也に名前を聞いた。
「俺は犬飼真也。3年D組だ」
そう言って真也は歩き出した。
ーーー3年D組ーーー
真也は外をじっと見ながら風を浴びていた。
「また、出会いの季節か」
そう言って真也は眠りに入った。
真也の周りに人は寄り付かず真也は夢の世界に入った。
ーーー夢ーーー
燃え盛る炎の中真也は親友の大揮を助けようと建物に走り出そうとした。
だが足は行こうとしているのに足は動かず両腕は鎖に縛られていた。
「大揮!待ってろ!今助けに行く!」
真也はそう言って鎖を外そうとした。
だが鎖は外れず建物は火に飲まれて大揮ごと燃えてしまった。
自分の無力さに真也は自分の胸を苦しめていた。
「何で助けてくれなかったんだ?」
大揮はそう真也に近づいて言った。
体は赤黒く肉がはみ出ていた。
真也は逃げようとした。
だが鎖が腕だけでなく体まで巻き付いていた。
「犬飼先輩!」
どこからか優しい少女の声が聞こえた。
ーーー現実ーーー
真也は目を覚ますと手を握ってくれたのは桜瑠衣だった。
「大丈夫ですか?」
瑠衣はそう真也に聞いた。
「あ、ああ、ありがとな」
そう言って真也は時計を見た。
時間は12時09分だった。
「飯食いに行くか」
そう言って真也は片手に財布を持って立ち上がった。
「あの、犬飼先輩」
瑠衣は真也に声を掛けた。
「ん?」
真也は瑠衣を見た。
「あの、先輩何かあったんですか?」
瑠衣は真也に聞いた。
「何でもない」
そう言って真也は歩き始めた。
ーーー売店ーーー
真也は売店でカツサンドとカフェオレを買って真也は歩き始めた。
「あの、一緒に食べませんか?」
瑠衣は真也にそう聞いた。
「別に構わないが。」
そう真也は片手に袋を持ちながら歩き始めた。
ーーー桜の木の下ーーー
真也は片手にカツサンドの袋を開けて食べ始めた。
「いただきます」
瑠衣はそう手を合わせて言った。
瑠衣は弁当を食べながら真也を見た。
真也は桜の花を見ながらカフェオレを飲んでいた。
「あの、先輩」
瑠衣は真也に話し掛けた。
「何だ?」
真也はカツサンドを食べながら瑠衣を見た。
「先輩って好きな人居ますか?」
瑠衣は真也に聞いた。
「いない」
そう真也は片手にカフェオレを飲み干して桜の花をじっと見ていた。
「先輩!」
瑠衣は真也に近づいた。
「何だ?」
真也は瑠衣をじっと見た。
「あの、えっと、その」
瑠衣は何を言おうとしたのか忘れてしまった。
「早く食べないと昼休み終わるぞ」
そう言って真也は桜の木に背中を預けた。
Bパートに続く
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