第三章・評論
(あいつ完全に内政編始めようとしてるっ! しかも補給とか天候とか馬車との相性とかを考慮に入れず『馬の二倍の速さの獣を使うと着く時間は必ず二分の一になる』とか考えてる馬鹿な脳なのにっ! これはひどい展開しか思い浮かばない!!)
(そもそもあんな単純な割り算使えないと思うとか、我々はどんだけ単細胞な人間だと思われているんでしょうか……。そして簡単な割り算を能力と思ってる度胸もある意味すごいですね)
(教えようとしている内容も怖いわ。数学や化学と言わず算数や理科と言ってる点も怖いけど……何より日本語と社会を教えようとしてるのが怖いわ。あいつがこの国の社会を知ってるはずないし、この世界は日本語がないから教えても意味がまるでないのよ!? 馬鹿なの!?)
(そもそもその日本語自体怪しくて、絶対誰も教わりたがらないでしょうな。地の文と台詞を必ず交互に書いてるせいで会話テンポがクッソ悪いのもマイナスですな)
(しかも地の文、助動詞が『た』と『だ』関連の物ばかりで短調さが浮き出てるしね……。とにかく、内政編なんて絶対手を出させちゃダメよ!? あんな参考資料読みふけらないと作れない高等な作品を書かせたら、絶対に途中で詰まるっ! 書けてもむちゃむちゃな改革おっぱじめて他の作品の子から『や~い。お前の世界、糞みたいな改革でも割とやれちゃうご都合主義世界~』って馬鹿にされるわ! 何としても止めなさいっ!)
(そんな子供っぽい罵倒する作品も、十分馬鹿だと思いますが……。とにかくわかりました、理由をつけて私が止めましょう)