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第四章・評論

(姫様、しくじりましたっ! あいつ、学園編までやる気ですぞ!?)

(あの勇者、文才ないのに学園編と内政編やるとか正気じゃねぇ! 絶対長くしなきゃ終わらねえだろ! そしてあいつには書ききれないだろ!)

(しかも姫様。学園は性質の悪い事に闘技場、ダンジョン、婚約破棄のしやすい食堂など、充実の設備が整っております……。そしてどれも目玉施設ですから、学内紹介の話に入ったら絶対出てきますぞ)

(駄目だ、充実しすぎてて初心者には書ききれないっ!! 絶対『学内紹介で出たこの施設は伏線だから全部使わないと……』って言うプレッシャーがかかって死ぬっ!! トーナメント編とダンジョン探索編と悪役令嬢編まで追加していったら、もはやあいつには手に負えないぞ!?)

(こうなったら処すしかないですね。秘密裏に処すれば国王にも『間違って死体が呼び出されました、失敗してごめんなさい』って説明が付きます。よし、処しましょう、処そう、処すぞっ!)

(大臣落ち着きなさい。さっきまで擁護派だったのに、頭皮の罵倒だけで殺すなんてなんか怖いわ)

(あの勇者は人をムカつかせる天才です……。これ以上のさばらせては、国の人々の心は穢れてしまいます!)

(それは否定できないわ……。くっ、こうなったら最後の手段を使うしかないわね)

(最後の手段?)

(そう、私達の目的はあくまで魔王を倒して世界を平和にすること。あの勇者に魔王を倒させるためなら、物語なんて必要ない!)

(ま、まさか! あの手を使うのですか!?)

(そうよ、それがこの世界が打ち切られずに平和になる唯一の方法。さぁ、やるわよっ!)

(あぁ、姫様……おいたわしい。あんなにヒロインになる事を夢見ていたのに、あの方法を使うしかないなんて……)

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