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グラウンドの向こうへ  作者: ヨウ
新入波乱編
5/5

新人戦想定 前編

「「「したぁ!!」」」


試合終了

小暮7-8霧ヶ峰


8回、波業の逆転2ベースヒット。

9回に、霧ヶ峰の2ラン。


で、負けたと言うわけだ。


「いやー、負けましたねー!割と派手に!」

「なにいってんだ謡雅。負けたのに」

「甲子園常連の高校に1点差ですよ?しかも途中まではすごいよかったです」

「ま、まあ確かにそうだけど」

「大丈夫です。次の新人想定は負けませんから」


「謡雅!!!集合だ!」

「あ、おっけす。よし、集合!!」


「スタメン発表するぞ!」

「「「はいッ!!!」」」

「1番ピッチャー謡雅!」

「うっす!」

「2番セカンド安保!」

「はいっ!」

「3番レフト信二!」

「はい!」

「4番ファースト結気!」

「らっしゃぁぁぁぁ!!!」


き、気合い入ってんなー(汗)

「5番センター矢部!!」

「は、はいっ!」

「6番ショート工藤!」

「はいっ!!」

「7番サード佐東!」

「おす!」

「8番ライト三上!」

「はいッ!」


あとは………キャッチャーか。まあ、あいつだろうけど。

「9番キャッチャー六崎!」

「あ………は、はい!」


佐東将太(さとうしょうた) 気合いのこもった暑い男。でも勉強は大事。

三上零(みかみれい) 2年生の盛り上げ役で、学年トップの走力を持つ。(ライパチだけどね)



「さて、今度は勝ちますか」

「簡単に言うなぁ」

「繋ぐ気持ちでやればいけるさ」

「そうだね。リラックスしようか」



「よし、整列!」

「「「しゃあ!!」」」


「試合を始めます!」

「「「しやすっ!!!」」」


今度は先攻なので、いきなり出番だ。

「…………」

「気負うなよキヨ。いつも通りやるだけだろ?」

「そうだけど………初回に回ってくるってこんな………」

「緊張するだろ?まったく、たまったもんじゃねぇよな」

「いつもお前はこんな感じなのか?」

「この緊張を楽しむって思ってやってるよ」

「………よく思えんな。そういうふうに」

「じゃあ準備しとけ。すこし粘るから」

「………ああ。助かる」


多分今回のスタメンのほとんどがこんな気持ちなんだろう。

謡雅ですら動揺はある。でも……


「……………」


一番はあいつだろうな。六崎結愛。


1年の唯一のスタメンで、いきなり甲子園出場校との試合。


「ま、ひとのこといってらんねぇな」


「プレイボール!」


さて………まずは塁に出ますかね。


いや、己のためでもあるが(笑)



ゴウッ!


バシーン!!!


「ストライーク!!」

「へぇ………速いな」

こいつが霧ヶ峰の2年生ピッチャー、上原俊樹。

速いし、重いストレートを投げる。


ドバーン!!!

「ットライクツー!!」

で、追い込んでからの…………


グッ、とバットを握る。

ブオッ!


「チェンジアップだろ!!!」

カキーン!

「ってぇ……変化球も重いのかよ!」

しかも少し沈んだ………

ギリギリ三遊間抜けた感じだな……


ま、ヒットはヒット。よしとしよう。

「キヨー!重いからなー!」


「ふうっ………」

2番の清輝。こいつは……



カンッ

「ファールボール!」

カコッ

「ファールボール!」


「キヨ………粘りすぎだよ!?」

もう15球投げさせてる。そろそろピッチャーも甘いとこ投げるだろ。


「そろそろ……よし、来た!」

キンッ!


打球は一二塁間を抜け、ライト前へ転がる。


「回れ謡雅!」

「言われなくてもッ!」


二塁を駆け抜け、すぐに三塁を狙う。


「滑れ!滑れ!」


ズザァッ!

「セーフ!!!」

そのすきに清輝も二塁へ進塁。


「やったな、曲者!」

清輝からは笑顔が生まれていた。

まあ前編といっても初回の表だけなんですけど……


いやもう本当にすみません。


次は3~6回くらいまでの予定です!

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