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意思は世界を駆ける  作者: 睦月
1章 出会い
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プロローグ

 その時、私は止めたのです。

 私以外の生きている人間を、理解することを止めたのです。

 恐らくは理解することを求められている私ですが、止めたのです。


 その時、私は止めたのです。

 周りにいる騒いでいるものについて、考えることを止めたのです。

 恐らくは考えることを求められている私ですが、止めたのです。


 その時、私は止めたのです。

 視界に入る全てのものについて、思考することを止めたのです。

 恐らくは思考することを求められている私ですが、止めたのです。


 その時、私は止めたのです。

 私を惑わすもの達に、干渉することを止めたのです。

 恐らくは干渉することを定められている私ですが、止めたのです。


 その時から、わたしははやめたのです。

 誰かを愛することを止めたのです。 

 恐らくは愛することを定められているわたしですが、やめたのです。


 そのときから、わたしはやめたのです。

 世界を愛することを止めたのです。

 恐らくは愛することをさだめられているわたしですが、やめたのです。


 そのときから、わたしはきめたのです。

 世界を呪うことをきめたのです。

 おそらくは……そう、おそらくは、


 わたしは、あなたを呪うさだめにあったのでしょう。


 あたたたちを、壊すさだめにあったのでしょう。


 だって、わたしはもうなにも愛せない。

 ほかになにを愛せばいいのか、わからない。

 もう、愛することができない。

 ならば、壊すしかないの。


 ゆいいつ愛したものをこのてにだきながら、壊します。


 せかいを、こわします。

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