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創始の兄妹シリーズ

ハジマリ

作者: udakuda
掲載日:2012/09/19

たぶん、詩。

きっと、詩。


 神は大地を創った。


 それゆえ天地は分けられた。



 「光、あれ」

 と神は言った。


 闇の中から光が洩れ出で、光ができた。



 神は己の血肉からヒトを造る雛形を創った。


 男と女、彼らは共に愛しあった。


 男と女は睦みあい、九人の子を産んだ。



 神は言った。

 「そなたにこの宇宙(セカイ)を委せよう」


 そう言い残し、神は宇宙(セカイ)を去った。





 残された男は宇宙の王(コスモスムンディ)と名乗り、神が残した一万の大地に生き物を創った。


 始めの九人の子にそれぞれ一つずつ星を支配させた。


 女は腹を撫でながら男の手助けをした。



 ある日、一人の子が造反した。


 もう、親にこきつかわれるのはこりごりだと言う。


 その子は他の兄弟の土地を荒らした。


 が、男はその子も深く愛した。





 しかしそのときはやって来た。


 「最後から三番目の子が次期宇宙の王である」

 男は死んだ。


 女は悲しんだ。


 子供も悲しんだ。


 ただし、最後から三番目の子だけは喜んだ。



 そのころ大地には例外なく緑が生い茂り、花が咲き誇っていたという。






 現代(イマ)から遠い遠い昔、およそ百五十億年前ということだ。


 今は第十四代宇宙の王の治世である。


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