トキメキ電撃☆魔法のプリンセス サンダー・らいな 【シナリオ形式】
■解説>
漫画脚本形式。
TEXTベースのシナリオとしては2~3の反則をしてます。特殊なイメージ表現を試みた結果ですのでお許しください。またページやコマの想定/アクション/改行表現などは、イメージを伝え易くする目的での表現であり、演出意図により変更可能です。
原案は、「レッスルエンジェルス」の三次創作(二次創作のさらに二次創作)でしたが、作画しやすいようオリジナルに翻案しました☆
■主要登場人物>
ライナ:魔女っ子中学生(初め長髪、途中からポニテ)。早とちりであわて者。
少女ではありますが魔女らしく黒い衣装を。
ルリコ:ライナの姉。人間界で高校教師・西町瑠璃子として長期滞在中。真面目な
高校教師らしく、質素ながらも清楚な服装。
大賢者:ライナの祖父にして学校の先生。偉い人だけど、わりかしひょうきんかも。
もちろん、魔法使いの姿です。
カン=ノーン先生(観音菩薩):ライナの先生の一人らしい。(汗)
イェズス教授(イェス=キリスト):ライナの先生の一人らしい。(汗)
赤城:高校教師。一見ナイスガイだが、なぜかルリコに頭が上がらない。
レニー:レニー=ビーチ。カリフォルニアの教育委員会から視察に来た白人美女。
竹田:竹田はるか。女子高生。サイドテールをしたイタズラ者。
老婆:熱心な仏教徒のおばあさん。
説教師:熱心なキリスト教徒のお兄さん。
若者:若い頃のジョン=デンバー。(TV内)
謎の老人:フィシングキャップをかぶった白髪の老人。(TV内)
(*この2人は、TVで『Oh!ゴッド』という映画が放映されていたという仮定での仮の設定で
す。伏線でもなんでもないので、作画者の描き易い映画シーンのタレント等を再設定して
ください。)
[1]
□
T「トキメキ電撃☆魔法のプリンセス
サンダー・らいな 」
表紙は、主人公ライナを魅力的に、ぜひ。(笑)
[2]
□
キャプション「魔法界、賢者の搭」
それはおどろおどろしい雰囲気の、中世風の城塞。
空は曇って暗く、周囲の森も暗い。
□
魔法使いのローブに身を包んだ白い髭の大賢者が回廊をうろついてる。
大賢者「ライナ~、ライナ~! どこにいる」
□
大賢者、通りかかった魔法学生達に
大賢者「ライナを見なかったか?」
学生達、首を横に振ってる。
大賢者「あのムスメ、またわしの呪文書を勝手に持ち出して…まったく!」
□
回廊を去っていく大賢者。
大賢者「ライナ、どこじゃ! 何か壊す前に呪文書を返しなさい!」
□ 研究室。
ローブ姿で、ねじくれた杖を手にしたライナ、呪文書を見ながら。
ライナ
「マーリンガンダル
レイストリン♪
ユリゲラマリック
ヒキタテンコー♪」
「魔術の精霊さんたちの力を集めて、ライナ、……」
ぶつぶつぶつ……
[3]
□
ライナ「史上最強の魔法使いになぁれっ☆」
ぶわあぁあっ!
杖を一閃させると、魔法陣にうずまく風。
□
ライナ(喜)「やったっ?」
□ 賢者の塔、外観。
ビシャァァァッ! ゴロゴロゴロッ
ちゅどぉぉぉーーーんっ!
賢者の搭に派手な落雷。(汗)
誰かの悲鳴「ぎゃあああっ!!?」「またかぁぁぁっ!!」
[4]
□
バァン!
大賢者、研究室の扉を叩き開け
大賢者「ライナーーーッ!」
服が黒コゲ、髭もちりちり。
□
ライナもあちこちコゲてる。
ライナ(焦)「あら、おじいさま。らう゛・なぁ~☆(こんにちは *)」
印契を結んで、大賢者に向かってにこやかに。
大賢者「ああ、らう゛なーっ(こんちは)」「……って、学校では校長先生と呼べと言っ
とるじゃろ!」
(*欄外注:魔法界の挨拶の言葉…らしい(笑))
□
ぼろぼろぼろ…
大賢者の手の中で塵と化していく、黒コゲの呪文書。
大賢者「ああ、ああ…わしの『史上最強の呪文』の書が……(以下書文字)死状最凶に…」
ライナ「ご、ごめんなさい。」
□
(服のコゲはこの辺まで)
ライナ、露骨にへりくだって
ライナ「あ、あのね、おじい様。」
大賢者の声「校長先生!」
ライナ「校長先生、私、パラケルスス県立第673魔法高校に今度こそ合格したくて、
補欠入試に備えて、その……」
□
ライナと向き合い、顔にタテ線状態の大賢者。
□
大賢者「……ライナよ」
ポン
大賢者、脱力してライナの肩を叩く。
[5]
□
大賢者「お前の魔法力にはすごい素質がある。将来は、伝説の大女賢者・エウクリ
デアの再来になるかもしれんと、正直、わしも期待したことがあった。」
ライナ(照)「エヘヘ」
大賢者「だがしかしっ!」
□
パシィーン!
大賢者、ライナに張り扇一発。
大賢者「パワーを調整できない奴が高等魔法なんか使うな、バカモン!!」
□
大賢者、頭を抑えてるライナに背を向け、
大賢者「魔法中学に落第制度がないのが悔やまれるわい…つまり。」
□
ビシッ!
大賢者、こちらを指差し
大賢者(迫力)「お前には基礎が身についてない! それなのに大技を使うから、落雷を
呼んで大失敗するんじゃろうが!!」
□
ライナ「そうなの。なかなか、上手くいかなくて…でもまあ失敗は成功の素と言うし。
(以下書文字)てへっ」
大賢者「成功するまでこう毎回毎回落とされては、カミナリ様も迷惑じゃっ!!(以下
書文字)『てへっ』じゃない!」
[6]
□
大賢者、背を向けて溜息
大賢者「お前はな、今日から、R227-84人間界で教師をしてるルリコお姉さんとこにで
も行ってきなさい、教科書持って。」
ライナ「え~? 私のクラスは人間界実習は免除って……!」
大賢者「いいや。お前の場合は一年生の短期実習あたりから復習する必要がある。」
□
ぷいっ
ライナ「いや。恥ずかしいもん。」
大賢者「わしの方が恥ずかしいわい。魔法中学の校長である大賢者の孫娘がロリコ(*)
になりそうだなんて。」
(欄外注:「浪人・留年・降格」の意)
□
大賢者、溜息。
大賢者「・・・・・」「ライナよ。おまえに渡しとくものがある。」
ライナ「え、なに? おじい様」
大賢者「校長先生。(汗)」
□
大賢者「今日からこれを着けなさい。」
大賢者の手に、リボンがひとつ。
ライナの声「あ、かわいっ☆」
□
ポニーテールにしたライナ、くるっと廻って見せ
ライナ「ありがとう、おじいさま☆ にあう?」
大賢者「うむ。良く似合うぞ」「クリスリボンが。」
□
ライナ(驚)「ええっ!?」「クリスリボン!?」
[7]
□
大賢者「これ以上落雷を起こされてはたまらんからな。そのリボンは隕鉄を織り込んだ
繊維でできていて、魔力を吸収するアイテムなのじゃ。」「これでお前は魔心・魔技・
魔力ともに一年生並ということにになる。(以下書文字)心と技はもともとι」
ライナ、リボンを解こうとするが
ライナ「いやーんっ、とれない!」(涙)
□
ブワワワワン!
床が変形して異次元と繋がりはじめる。大賢者、ライナをかかえ、
大賢者「課題どおり、病める人間界で1人でも人間を救えたら及第点をくれてやるわい」
「アブラカタブラ
アブラカタブル
アブラカタブ
アブラカタ……」
ライナ「やだやだ、行きたくないー!」
□
大賢者、異次元と繋がった穴にライナを投げ込む。
大賢者「では行ってこい! 病気と交通事故と悪い男と食べ過ぎと酒とパチンコと
サラ金と通り魔と出会い系と拉致誘拐と…とにかくいろいろ気を付けてな! らう゛・
なーっ(さようなら)!」
ライナ
「いや~! おじい様のいぢわる!」
「すっとこどっこいの
ふんげらもももぐちょの
みずむしうみへびの
でべそがえる~~~!」
□
異次元に落ちていくライナ。
書文字「るぅ~… るぅ~… るぅ~… (エコー)」
[8]
□ (場面転換)
ライナ「と、いうわけなの。」
ライナ、現代日本の女の子の服装でポニーテール姿。
□
そこはマンションのキッチン。
ルリコとライナが座り、朝食後のコーヒーを飲んでいる。
ルリコは出勤前の服装。
ルリコ「はあ。」(汗)「それで、朝っぱらから訪ねて来て、この家に置いて欲しいと?」
こくん
うなづくライナ。
□
ルリコ、天を仰いで溜息。
ルリコ「あきれた…中3にもなって人間界の短期実習からやり直しなんて、前代未聞
よ?」
ライナ「ルリコお姉ちゃんもやり直しじゃないの?」
□
ルリコ、ライナの頭をヘッドロックで抱え込み
ルリコ「私は長期滞在で来てるの!! 落第寸前のあんたと一緒にしないで!」
ライナ、手をばたつかせ
ライナ「ギブアップ、ギブアップ、ギブアップ! (以下書文字)ホオ骨痛いっ!
首痛いっ!」
[9]
□
ルリコ、汚れた食器を持って立つ。
ルリコ「しょうがないわね。寝る場所と食べる物はなんとかしてあげるから、とっとと
課題を済まして帰ってよ?」
ライナ「どこいくの?」
□
ルリコ、離れて外出支度。
ルリコ「仕事! この国は資本主義でね、食べるためには働かないといけないの!」
ライナ(汗)「も、ものの道理、ものの道理。」
□
バタン カチャッ チッ-☆
ルリコが出ていって扉が閉まる。
ルリコの声「じゃ、行ってきます。」
ライナ「らう゛な~ι(いってらっしゃい)」
□
ライナ「…………」「お姉ちゃん、なんか不機嫌……?」
□
居間。TVがついてる。
(* 好きな映画のラストシーンなどをお願いします。下記の例は「OH!ゴッド」。)
若者「もう会えないんですか? 永遠に!?」
謎の老人「……(ニコッ)永遠が終ったら、また会おう。」
□
~♪
TVから流れるエンディングテーマ。ライナはあくび。
ライナ「ふぅ~、いい映画だった~☆ 神様もイキなことするわ。」「でも、こうやっ
て1日中TV観てても…。」
(*ちがう映画の場合「神様もイキなことするわ。」の部分をその映画のひとこと感想と
入れ換えてください。)
[10]
□ ライナ、お寺の見える商店街を歩いてる。
ライナ「せっかく人間界に来たんだもん、ちょっと観光しないと損よね♪」
□
石像の台座。ライナ、その側を通りかかって気がつく。
□
その像は観音菩薩像。立ち止まってみている。
ライナ「あ、カン=ノーン先生だ。へぇ~、昔、あちこちの人間界を旅行したって言っ
てたけど、この辺にも来たのね。」
□
ライナ「…先生の彫像の前を素通りは失礼ね。挨拶くらいしとこっと。えっと、
カン=ノーン先生のクラスの挨拶のしかたはたしか…」「らう゛…な~……」
観音像に向かって合掌する。
声「えらいっ!」
□
老婆「いや、今の時代に仏様に手を合わせて『…な~む』とは、感心な娘さんじゃ!」
感激している老婆。
ライナ「は?」
□
老婆「観音様の御守護がありますように。南無観世音菩薩。」
ライナ「は、はあ。どうも」「?」
老婆、ライナにパンフレットを渡す。
□
逃げるように立ち去るライナ。
ライナ「な、何だったのかしら、今の人?」
手には「ほとけの道~観音経入門」というタイトルのパンフレット。
[11]
□ 今度は教会の前を通る。キリスト像がある。
ライナ「あ、こっちにはイエズス教授!」
□
ライナ「イエズス教授の講義では、たしかこう挨拶を…」「らう゛・な~……」
十字を切る。
声「おお! 信仰深いお嬢さん。」
□
声の主は、聖書を手にした説教師だった。
説教師「聖書をお読みになりましたか。主はこう申されました。『人はパンのみで生き
るにあらず』……」
ライナ(汗)「は、はあ。」
説教師、ライナにパンフレットを渡す。
□ 町中を足早に移動してるライナ。
ライナ「なんかよく判らなかったけど、イエズス教授が人間界に12人の学生たちと
滞在したって時の話かしら?」
手には、「みんなの新約聖書」というタイトルのパンフレット。
□ ホコ天。
ライナ、ホコ天でライブを眺めつつアイスクリームや焼きイカを食べ歩き。
ライナ「それにしても……『病める人間界』っていうけど、なんか楽しそうで、そんな
感じはしないけどなあ?」
□
ライナ「(電球点灯-☆)」「そうだ」
[12]
□
タッ
走り去るライナの後ろ姿。
ライナ「ルリコお姉ちゃんの学校、見に行ってみよう!」
□ 学校の職員室。
ルリコ(青筋)「……それで赤城先生、昨夜はミス=レニーとどこへ行っていたんですか?」
□
赤城(恐)「プ、プライベートなことを瑠璃子先生に説明する必要は……」
ルリコ(怒)「『プライベート』では済まない問題だから言ってるんです!」
□
ルリコ「ミス=レニーはカリフォルニアの教育委員会から視察に来た方なんですよ!?
間違いを起こしたら、大変なことに…!」
赤城「間違いなんか無いですってば!」
□
赤城「串焼きを食べに行って、終電に遅れたから仕方なくビジネスホテルに一泊しただ
けで…ねえ?」
レニー「ん~、ニホンゴでいう『青年切腹』ネ」
□
呆れてる赤城。
赤城「……『清廉潔白』、ですか?」
レニー「そうとも言うネ」
レニーはぜんぜん悪びれない。
[13]
□
赤城、焦りながら
赤城「と、ともかく、僕たち二人の間にやましいものは一切ない!! 断じてない!!
本当にない!!」
□
ピクピクッ
ルリコ(青筋)「『僕たち二人』ぃぃ?」
□
赤城(脅え)「なっ、何を勘ぐってるんですか、瑠璃子先生!」
□
ルリコ「赤城先生! あなたの不始末のおかげで、同僚の私がどれだけ苦労してると思っ
てるんです!」
赤城「どんな不始末があったって言うんだよう。」
□
ルリコ「女と見ればすぐに手を出すことです!」
バンッ!
机を叩くルリコ。ひびる赤城。
□
レニー「そーなの、アカギ?」
赤城「誤解です、ミス=レニー。」
□
ずいっ
赤城「だいたいですね、瑠璃子先生。」
ルリコ(強気)「なんですか!」
[14]
□
赤城「29歳独身・高校教師の僕がモノにした女がどこにいます? え? 1人でも名前
を挙げられます?」
おおいばりっ
ルリコ(焦)「え、そ、それは……」
□
赤城、芝居がかったしぐさで
赤城「たしかに! ウチは女子校で、職員も関係者も若い女性が多いです!」「だから
といって、僕が全て色恋で接してると考えたら間違いです。違いますか?」
□
ルリコ「全てではないとしても、何パーセントかは色恋という…」
赤城「1%もありませんっ!」
力説っ!
□
ガラッ
扉が開き
竹田「赤城せんせ~~~」
社長「む? 3-Cの竹田ハルカくん、何か用か?」
□
ぐすっ えぐっ
竹田、泣き顔。
竹田「そんな…そんな…」
□
おーい おい おい
竹田(号泣)「私のおなかの赤ちゃんは偽りの愛の結晶だったんですかーっ!!」
ルリコ(頭にツノ)「赤~城~先~生!! とうとう生徒にまで!?」
赤城(焦)「待てぇ! 身に憶えが無いっ!?」
[15]
□
竹田、嘘泣きしながら後ろ向いて舌出し。
竹田「いいんです、私はどうなっても、慰謝料さえたんまり貰えれば。」
ルリコ、赤城に詰め寄り
ルリコ「わかってますね? 教師として最大の悪業をやったんですよ!?」
赤城「誤解だ、曲解だ、なんかの間違いだ~!!」
□
ペキッ ポキキッ
ルリコ、手のホネを鳴らしながら赤城に迫る。
ルリコ「さぁて、赤城先生。この不始末、どう責任取っていただきましょうか。」
赤城(脅え)「だから、知らないって言ってるのに~」
□
レニー、腕組みしてうなづきながら、
レニー「うーん、これはニホンゴで言う『キューカンバ』ネ」
竹田「……『修羅場』ですか。」
レニー「そうとも言うネ」
竹田「キューカンバ(きゅうり)は英語っしょ。」
□ 窓の外。
ライナ、ほうきに乗って覗いていた。
ライナ「うわぁ~ι」
[16]
□
-☆!!
窓の中で、続いてる口論。
それを覗きながらライナ、
ライナ「確かに病んでるわ……ルリコお姉ちゃんまで巻き込んだ争いごとが。これが
人間界の真の姿だったのね!!」「私の力で、病める人間界に愛をもたらさないと!」
□
ライナ、どこから出したのかねじくれた杖を手に、
ライナ
「よーし!! 愛の呪文!
ラブユージュテーム
アモーレアイニー♪
リーベディヒダイスキ
ベサメムチョっ♪」
「愛の精霊さんたちの力を集めて、女の子み~いんな……」
□
ライナ「ラブラブになぁーれっ☆」
窓の外のライナから、室内に放射されるラブラブ魔力。
うずまくハートときらきら輝く風。驚く一同。
□
うずくまってる女性3人。
赤城「?」
[17]
□
赤城「どうしたんです? ねえ、瑠璃子先生? それに竹田くんも…」
□
ざっ!
一斉に顔を上げる三人。顔を赤らめている。
□
ずいっ
赤城を取り囲みせまる3人。
ルリコ「赤城先生…(はーと)」
レニー「アカギ(はーと)」
竹田「…赤城センセっ(はーと)」
焦る赤城。
赤城「え? え? え?」
□
バタン
扉が開き、女子生徒たちが大勢押し掛け。
生徒たち「赤城センセ(はーと)」「せんせ~(はーと)」「センセ~(はーと)」
赤城「なっ、なんだなんだ!?」
□
きゃー キャー ワーーー
窓の外。
ほうきに乗ったライナがでかい汗たらしながら覗いてる。
赤城の声「うわー!! 助けて! 俺ほんとは女性恐怖症なんだよぉ~!!」
(欄外ツッコミ:なら女子校教師になるなι)
[18]
□
ワーー ワーー キャーー
室内では女性達が掴み合って赤城を奪い合ってる。
もみくちゃにされてる赤城。
□
ライナ「こ、これって、もしかして、わたしのせい?」「ど、どうしよう…ι」
□
ライナ「はっ! そうだ!」「魔法を打ち消すにはより強い魔法をぶつければいいって、
たしかおじい様の授業で!」
テキストを手に講義中の大賢者の姿。(回想)
背景にはでっかく「一知半解」の文字。
□
パラパラパラ
ライナ、急いで呪文書をめくる。
ライナ「えーと、強力な呪文、強力な呪文!」
[19]
□
ライナ「リセット!」
開かれたページに「リセット」「全部ナシにします」「レベル1万」「究極の禁呪」
「最高等魔法」「強すぎて危険」「反則」「神様専用」「使っちゃダメ」等の文字。
ライナ「こ、これは強力だわ! よ~し!」
□
ライナ、いっしょうけんめい呪文書を見ながら杖を振り、
ライナ「えーと、呪文は…」
「セーブシナイト
ゲームデータガ
ウシナーレマス♪
シュウリョウシ
マスカ・イエ~ス♪」
「究極の精霊さんたちの力を集めて、全ての事柄を…」
□
ライナ、ボタンを押すように人差し指をこちらに突き出し叫ぶ。
ライナ「リセーーーッ☆☆☆!!」(>▽<)_b
[20+21(見開き)]
□
ビシャァァァッ! ゴロゴロゴロゴロゴロ
ちゅどーーーーーーんっ!
見開きで学校にものすごくど派手な落雷。
衝撃で爆発する学校。(バベルの塔みたいなイメージ)
隅っこの方で、ふっ飛ばされてるライナ。リボンもはじけ飛んでる。
[22]
□
ほうきと一緒に路地に倒れてるライナ。リボンがほどけてる。
ライナ「あいたたた……また失敗しちゃった。」
□
ライナ「はっ! クリスリボンが!?」「そうか、強力な魔法で打ち消されたのね♪
やったぁ☆」
□
ライナ「って、お姉ちゃん達は?」
ライナ、あわてて上を見上げる。
□ 廃虚と化した学校。
教員室がふきっさらしになっている。
みんな黒コゲ。
赤城「なんだったんだ、いったい…」
□
レニー「う~ん、ニホンゴで言う、『ハコテンのベキベキ』ね」
赤城「……『青天の霹靂』ですか?」
レニー「そうとも言うネ」
[23]
□
竹田(呆然)「とりあえず、話の続きは裁判所で、ということで…。」
ルリコ(ひとりごと)「落雷……さては……」
□
ゴゴゴゴゴ!
ルリコ「ラ・イ・ナーッ!!」
十二神将か四天王のごとき忿怒の表情。背景には怒りの炎が燃え上がる。
□
ルリコ、ほうきに乗ってすっ飛んでくる。
ルリコ「そこにいたかっ!!」
ライナ(驚)「ああっ、お姉ちゃん!」
□
空中に飛び交うマジックミサイルの中、ルリコとライナ、ほうきに乗ってぐるん
ぐるんとチェィス。
ルリコ「この、イタズラ者が! 許さないわよ!」
ライナ「わ~ん、ごめんなさ~いっ!」
[24]
□
ルリコ「待て、こらぁっ!! ◎※〒∂≒♯♀∞¢@★★★!!」
必死に逃げるライナと、言葉にならない罵倒を機種依存文字まで使って喚き散らし
ながら追うルリコ。
ライナ「らう゛・なぁ~~~っι(さようなら~っ)」
□ 賢者の搭の一室。
水晶球で見ていた大賢者様が、でかい汗。
□
書類
「ライナ=サンダース
上記の者 特例として降格。
魔法小学校からやり直しを命ず。」
ポン
書類に「決定事項」のハンコが押される。
---つづきません(汗)
ウェブ漫画『トキメキ電撃☆魔法のプリンセス サンダー・らいな』
(作画:sino)
http://www.fun-create.com/front/viewer/s-raina.swf
この作画さんは、これの「次」の作品にて、別名義でプロデビューしはりました。
いまでは単行本も……ぼやっとしてて完全に置いてかれてしまった。。。orz (笑)