冒険の始まり
「今日から行くよ。よろしく。」
「はい!お願いいたします!」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。なあ」
冒険者ギルドにて新たに仲間になったリンとキズクと魔法使いソウマ。
「君はどこの出身者?」
「私はリネール地方の出身です。」
「あそこか。そういえばあそこの地域は最近はハイエルフの襲撃があったような気がするが。」
「そうです。なんとか撃退しましたが。けが人は多かったですがなんとか治しました。」
「どこの地域も争いが絶えないからな。」
「しかし、みんなが望むのはもはや平和な時代だけだ。」
「そうだな。みんな疲弊しているからな。」
「ええ。ワタシも力の限りを尽くします!」
「ありがとう!オレたちもこれまではヒーラーなしでもいけてたんだがだんだんケガをすることが増えてな。」
「なるほど!」
え?ここ割とレベル帯の高い場所だけど今までヒーラーなしで戦ってたの?どんだけ。
「じゃあ行きましょうか。」
「そうだね。」
「おお!!」
パーティーが三人になり、少しいい感じな気はする!
「反応だね!これはハイウルフの群れで30匹ほどだね。」
「わかった!じゃあ先行する。」
そう言ってキズクは走って行った。
ダッシュして行ったがすごい速さで行ってしまった。
「君は少し戦闘域から離れてくれ。」
「え?いやヒーラーがいなきゃ。」
「いいから。僕たちの戦闘は基本連携しないからある程度戦えないといけないんだ。君は見た感じまだそこまでじゃないから頼む。必要なら呼ぶから。」
「でも。」
「僕の指示には従うと契約書で示したでしょ?」
「そうですね。」
残念ではあるが見ておくことしかできないらしい。
キズクは、半分の速度で走る。前方では、ハイウルフが群れを成して移動しているところであった。
キズクは、手持ちの斧を投げた。斧は、すごい速度で飛んでいきウルフを5体ほど勢いのままに惨殺して木に刺さった。
「こんなものだがまだまだいるなあ。おらあ。」
戦士は、その勢いでそのままハイウルフを二体素手で殴り殺す。地面にクレーターを作りながら。
「非常に言いにくいがそちらに残りの群れが向かった。」
「了解。任せといて。」
魔法使いは、探索魔法によりウルフの位置を全体把握した。
「雷雲」
広範囲魔法を発動。
「キャン。」
魔法はすべての個体をとらえた。肉の焼け付くにおいがしたがすべて倒されていた。
「すごい。」
リンは、里でもそれなりに実戦経験があるがここまですごい戦闘シーンは初めて見た。
「さて、クエストはこなしたがこれでよかったよな?」
「うん。これでいいよ。」
「じゃあ、これから別行動でいいか?」
「いや今日は、新メンバーがいるから食事会を開くからいてね。」
「え?いや。」
「おねがい。」
「わかった。」
「・・・。」
そういいながら、冒険者ギルドにクエスト完了報告をした。
街中
「皆さんの戦闘すごいですね!」
「そうか?あれぐらいはみんなやるぜ。」
「そうだね。あれぐらいはできないと生き残れないからね。リンは冒険者って初めて?」
「そうですね。里から下りて本格的に冒険者をするのは初めてです。」
「そうなのか。じゃあしっかりと鍛えてあげるからそのつもりで。」
「わかりました。」
内心、すごい汗をかきながらその日はしっかりと食事を楽しんだ。
食事会が終わり解散をした後、二人は残って話し合った。
「どう?あの子?」
「うーん。正直かなりよさそうだった。」
「そうか。お前がそういうなら間違いないんだろう。」
二人は、夜更けまで話し合った。
次の日、パーティーで集まった。
「リン。君に言っておかないといけないことがある。」
「はい。何でしょうか。」
「ぼくたち、これからこの街を出発して魔法討伐に向かおうと思っている。」
「「えええ?」」
「なんでお前までびっくりしてるんだよ。」
「あ。そうか。」
「え?私になんでそれを言うんですか?」
「君なら魔王討伐に向かうとなっても大丈夫かなって思ったからだけどどうかな?強制はしないよ。契約書のことは破棄してもらっても大丈夫だから。」
「あ。そうなんですか?」
「うん。そうだ。」
「まあいきなりで混乱しているところあるだろうからしっかり考えてくれ。」
「わかりました。」
パーティーでのクエストをしっかりとこなしたあと、今日から実践を見据えた修行をしていくことになった。
「よし。じゃあさっそく魔法を使ってみて。」
「はい。わかりました。」
「回復」
すると、魔法使いの傷が少し回復した。
「なるほど。いいね。君!」
「え?」
「ほんとに適性があるんだね。回復魔法。」
「え?はい。」
「そんなきょとんとしてどうしたの?」
「いやそんなに褒めていただけると思っていなくて。」
「いやいや君これはすごいことだよ。この世界で回復魔法への適正がある人は僕が知る限りじゃあ初めてなんだから。」
「そうなんですか。」
そうして、冒険者としての日々が幕を開けた。




