表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雷哭シンフォニー!-チート級スキルで帯電の巫女を守りつつ、最強ハーレムで異世界を轟かす高校生の大冒険-  作者: NOVENG MUSiQ
第1章|雷神の落とし子と無垢の器 ──古の封印が解かれ、二人が歩み始める序章──
5/24

◆第5話 温泉郷クエストと暴走雷竜

 馬車(ばしゃ)()られ一日(いちにち)渓谷(けいこく)(そこ)から湯気(ゆげ)()き上げるテルマリウムに到着(とうちゃく)

 ■クエスト内容(ないよう)

 > ・源泉(げんせん)占拠(せんきょ)した雷竜(らいりゅう)ヴォルトゥスの討伐

 > ・(あふ)()高電圧(こうでんあつ)蒸気(じょうき)により温泉街(おんせんがい)営業停止(えいぎょうていし)へ追い込まれている


 宿(やど)はギルド指定(してい)療養(りょうよう)旅籠(はたご)驟雨亭(しゅううてい)〉。

 > 「雷竜討伐前(とうばつまえ)温泉(おんせん)身体(からだ)(なら)らせるといい。混浴(こんよく)だが時間帯(じかんたい)区切(くぎ)られている」


 ──のはずが、風呂場(ふろば)魔術時計(まじゅつどけい)(かみなり)障害(しょうがい)停止(ていし)

 夕方(ゆうがた)六時、《男湯(おとこゆ)タイム》と(おも)っていた俺は浴衣(ゆかた)を脱いで岩風呂(いわぶろ)はいり、そこで真っ白な(はだ)の深音と鉢合(はちあ)わせる。

 湯面(ゆめん)に映る紫電、帯電で()(がみ)身体(からだ)()り付き――。


 「ぬ、ぬし! 混浴と聞いておらぬ!」

 「俺もだ!」

 どこまでも透明(とうめい)()足音(あしおと)(せま)り、()()くとシャルトリューの銀髪(ぎんぱつ)

 「時刻(じこく)(くる)ってる? ──(わたし)は別に混浴(こんよく)でいいが」

 猫目(ねこめ)射手(いて)(かた)まで(しず)み、無表情(むひょうじょう)胸元(むなもと)(かく)素振(そぶ)りすらない。


 ((たの)む、俺の理性(りせい)!)


 のぼせて()()刹那(せつな)峡谷(きょうこく)全体(ぜんたい)がブオォォと()れ、夜空(よぞら)(むらさき)稲妻(いなずま)()く。

 「雷竜だ!」

 浴衣姿(ゆかたすがた)のまま武器(ぶき)()源泉(げんせん)洞窟(どうくつ)(いそ)ぐ。

 洞窟湖(どうくつこ)中央(ちゅうおう)で、雷鱗(らいりん)をまとった巨体(きょたい)鎌首(かまくび)をもたげた。


 俺はスキル《雷禦の器》を展開、《電撃無効(でんげきむこう)》バリアで突進(とっしん)

 深音は巫女杵(みこぎね)(なら)詠唱(えいしょう)――

 > 「()(いかづち)(しず)めよ――《霹靂(へきれき)(かなで)》!」

 天井(てんじょう)岩盤(がんばん)()って落雷(らくらい)。シャルトリューの()弱点(じゃくてん)喉元(のどもと)穿(うが)ち、雷竜は怒涛(どとう)()(ばしら)(とも)(しず)んだ。


 (たたか)()わる(ころ)には浴衣(ゆかた)下着(したぎ)もびしょ()れ。

 「(かえ)ったら……もう一度(いちど)風呂(ふろ)だな」

 「身体(からだ)()えておる。(はだ)粟立(あわだ)つ」

 (ふる)える深音に、俺は(かた)す。電撃(でんげき)(しび)れが身体(からだ)(まわ)り、(みょう)(あま)かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ