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雷哭シンフォニー!-チート級スキルで帯電の巫女を守りつつ、最強ハーレムで異世界を轟かす高校生の大冒険-  作者: NOVENG MUSiQ
第1章|雷神の落とし子と無垢の器 ──古の封印が解かれ、二人が歩み始める序章──
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◆第10話 神域の門と運命の預言

 裏組織〈夜闇(やあん)盟約(めいやく)〉のスポンサーを()ったことで、ギルド長のノアヴァランは禁書庫(きんしょこ)(ねむ)古写本(こしゃぼん)開示(かいじ)してくれた。そこに(しめ)された“雷哭(らいこく)(ひめ)”の預言(よげん)――


(いかづち)(おと)()(うつわ)(ちぎ)りしとき、神域(しんいき)(もん)(ひら)かれ、(てん)()(くさり)()つ」


 門は学園都市背後(はいご)断崖(だんがい)雲頂峡(うんちょうきょう)〉に(かく)された霊廟(れいびょう)

 通行儀礼(つうこうぎれい)として“浄衣(じょうえ)”へ着替えねばならず、深音は半透明(はんとうめい)法衣(ほうえ)()(まと)う。

 ()ける(かた)鎖骨(さこつ)紫電(しでん)薄布(うすふ)(とも)し、肢体(したい)曲線(きょくせん)をあぶり()した。

 「……視るでない」

 (ほお)()めた深音に俺は(あわ)てて()()らすが、儀式(ぎしき)(とう)光量(こうりょう)()がるたび()()はさらに透け――心臓(しんぞう)(くる)しい。


 門前(もんぜん)()っていたのは“雷哭を(ふう)じた神官(しんかん)”の末裔(まつえい)イグライア。白磁(はくじ)仮面(かめん)()しに(にぶ)(こえ)(ひび)かせる。

 「(うつわ)よ、姫を(みちび)き、しかし(けっ)して神域へ(あし)()()れるな。(ぬし)はまだ“門”の試練(しれん)()()る器ではない」

 忠告(ちゅうこく)()()り、俺たちは門を開放(かいほう)

 瞬間(しゅんかん)、深音の出生痕(しゅっしょうこん)である**雷神紋(らいじんもん)**が()()かび、門内(もんない)霊光(れいこう)(うず)()いた。


 霊気(れいき)()(もど)しで法衣が風船(ふうせん)のように(ふく)らみ、(またた)()()()くウエットルック。

 雷紋の脈動(みゃくどう)(むね)鼓動(こどう)同期(どうき)し、布越(ぬのご)しに(あわ)()(たい)(いろど)りが()かび()す。

 (試練、(はや)突破(とっぱ)しないと俺の理性(りせい)()ちる!)


 最奥(さいおう)巨大(きょだい)水鏡(みずかがみ)。そこに(うつ)ったのは――

 “轟雷皇(ごうらいおう)ルドラス”、天界(てんかい)で深音を追放(ついほう)した雷神(らいじん)そのものだった。

 「()たれ、“器”よ。姫を(かえ)せ」

 (かがみ)から()びる雷槍(らいそう)。俺は咄嗟(とっさ)に深音を(かば)い、(むね)紫電(しでん)()()めた――。

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